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December 28, 2015

難民問題、その後‥

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今までの記事でお伝えしたように、ウィーンではクリスマス市に多くの観光客の皆さんが来場されて、大賑わいでした。今年は23日から天気に恵まれたため、人出も多かったと思います。

クリスマスが終わると宗教行事とは無関係のシルベスターのお祭りも待っており、ふと難民問題は解消されたようなイメージを持ちますが、実は、まだ続いています。

という訳で、今日は「難民問題に関する話題」です。

パリのテロ事件以降、シリアなどから流入する難民の話題をあまり聞かなくなりましたが、最近、ドイツのメルケル首相は、難民受け入れ人数の上限を示さないという方針を打ち出しました。

しかし、受け入れ施設などの問題もあり、どの程度、スムーズにドイツが難民を受け入れるのかは不透明です。また、ドイツでの難民認定に時間がかかるため、オーストリア国内にも難民が滞留している状態です。

夏の間はテント生活でも何とかなりましたが、暖冬の12月とは言え、冬なので屋外での生活は困難を極めます。当然、暖房施設のある屋内へ収容せざるを得ません。

また、ウィーンではセルビッテン教会に付属する修道院が難民の受け入れ施設として利用されているというニュースもありました。これは、修道士が減ってしまい、施設が空いていたことから、実現したようです。

ご存じのように修道院は、修道士が寝泊まりする施設がありますから、空室が多ければ難民収容にはうってつけかもしれません。

トップの写真はウィーン市が呼びかけている「難民のためにアパートの提供を‥」という告知です。6ヶ月以上、難民のためにアパートを提供してくれる家主さんを募集しているものです。

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このほか、オーストリア各地で難民の一時受け入れのための施策がとられています。Feriの先輩がお住まいのオーバーエスターライヒ州の小さな街でも、50名近い難民を、一時、収容しているそうです。

お住まいになっているお年寄りが亡くなり、住む方がいなくなった家を難民収容に転用するという例もあるそうです。

また、民間のボランティア団体が難民支援物資を集めているのですが、興味深いのはスーパーマーケットの前に必要な商品リストを持った支援者が待機していて、買い物客に“このリストの中の商品を一つ余計に買って寄付してくれませんか”と呼びかけているそうです。

趣旨に作動した買い物客は、自分の買い物のついでに難民用の物資を一つ購入し、店を出る際にボランティアスタッフに手渡すという仕組みです。

確かに実際に必要な物資を直接、集めた方が、効率が良いのは事実ですから‥

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ウィーン市のホイブル市長も与党がかろうじて第一党になったため、市長としてクリスマスを迎えることができました。ただ、難民問題では、頭が痛いことでしょう。

Feriが不思議に感じるのは、こういった民間のボランティアはキリスト教系の団体が大多数であると言うことです。ご存じのようにウィーンをはじめとするオーストリアには、ユーロイスラムと呼ばれる人達が沢山お住まいになっています。

ところが、そのユーロイスラムの団体が難民支援に乗り出しているというニュースは、ほとんど耳にしません。

オーストリアは、ドイツへ行くための一時収容なので、難民を受け入れていましたが、ドイツが受け入れ人数の上限を設定しない方針を再度打ち出したので、オーストリア政府も正直、ほっとしていると思います。

ウィーンの駅に難民が溢れるという事態は解消しましたが、以前、国内には大勢の難民がいます。今後、どのようになるのか、先が見えない状況です。


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Comments

まだまだ、オーストリア国内でもいろいろ大変そうですね・・・例のパリでの同時多発テロの影響もあり、どうなってしまうのだろう?と思ったのですが、ドイツが受け入れを引き続き続けているので、とりあえずは安心な反面、いつ限界に達してしまうのか、という不安が付きまとうのも事実です。シリア情勢が落ち着かない限り根本的な解決は不可能な気がします。

その一方、難民に対して支援しているボランティアがキリスト教系ばかりで、イスラム系がやっていない事に疑問を感じます。本来なら、イスラム系が率先してやるのが筋なんですけど、何か理由でもあるのでしょうか?宗派や国は関係ないはずなんですけど・・・

来年もヨーロッパでは難民問題は大なり小なり、付きまとうことになりそうです。

Posted by: おざきとしふみ | December 31, 2015 12:18

おざきとしふみ様

難民問題については、テロとの関係もあり、オーストリアも含めて、関係国はかなり神経質になっているようです。

実際、ドイツも受け入れの上限を設定しないという表明をしていますが、入国審査については、かなり厳格に行っているようです。そのため、時間がかかり、オーストリアにいる難民も希望どおり、いつドイツに行けるかがわからない状況であると言われています。

また、物騒な話ですが、ヨーロッパ内でシルベスターを狙ったテロが発生する可能性があるという情報も流れてきました。

Posted by: Feri | December 31, 2015 12:51

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