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January 26, 2016

ウィーンで「日本の家庭料理」を食べたい

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今日は、「和食の話題」をお伝えしましょう。

ウィーンに住んでいる友人と話をすると、“最近、美味しい和食を食べることができるお店が減った”という話題になります。

以前は皆さまご存じの天満屋が比較的手頃な値段で、美味しい和食を提供していたので、利用していた友人も多かったのですが、廃業してしまい、今は「オーストリア人を対象とした新作日本料理の店 Japanese Fine Dining SHIKI」になってしまいました。

Feriは、SIKIは利用したことはありませんが、基本的にオーストリア人を対象としているため、味付けなども異なるようです。

また、グランドホテルにある雲海も、オーナーや料理長が代わった影響なのか、味も変わってしまったという話も耳にしました。

また、このほかにも廃業してしまったお店、オーナーが変わってしまったお店などもあり、手軽に美味しい和食を食べることができるお店は激減しています。

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確かにウィーンに住む日本人が減っていることに加えて、旅行者が全般的に増えている中、日本人だけが減っているそうですから、和食のお店も経営的に厳しいのかもしれません。

反面、日本食を扱っているレストランは増えているのですが、オーナーさんが外国人(韓国系、中国系が多いそうです)なので、ターゲットにしているお客さまは、オーストリア人をはじめとする「こちらの方」です。

そのため、味付けなど、日本人の味覚に合わせている訳ではありません。実際、出汁をとっていない味噌汁を出しているお店もあるそうです。ある意味、「和食ではなく、日本料理風」という訳ですね。

日本食はこちらでも人気があり、最近ではスーパーマーケットでも寿司のセットなどが販売されるようになりました。

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写真はBILLAで見かけた「Sushi Box Suhi Tokyo」。巻物と握りのセットで、16.99Euroでした。普通のスーパーマーケットに、このような商品が並ぶようになったのも、それだけ日本食が浸透している証拠でしょう。

ただ、Feriは、試食する勇気も資金もないので、お味の方はわかりませんが‥

ところで、日本でも同じですが、利用するお客さまを、どのように設定するかで、お店のコンセプトも変わってきます。実際、日本のフランス料理やイタリア料理は、日本人のお客さまに合わせて味を調整しているのは言うまでもありません。そうしなければ、日本人のお客さまに利用していただくのは困難です。

実際、こちらのアジア系料理店の中には、団体の中国や韓国の観光客をターゲットにしているお店もあり、そういうところは、それなりに経営も安定しているような気がします。

反面、日本からの団体が和食のお店に団体でやっているというケースは少なくなっているのでしょう。

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さらに、こちらでは入手できる食材が限られていますから、なかなか美味しい和食を作るのは大変だと思います。また、個人でも「日本の家庭料理」を再現するのは、非常に難しいようです。

先日、日本へ行った際、友人のリクエストに応えて、「おでんのセット」をウィーンへ持ち帰りました。

ただ、大根と卵はウィーンで調達。大根については、友人に下茹でをお願いし、「おでんパーティ」当日、Feriのアパートに持ってきていただきました。

実は、こちらの大根は、日本よりも品質が安定しておらず、切ってみると、中がスカスカというケースもあります。友人も大根選びに苦労したようでした。

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という訳で、日曜日の午後、友人を2人ほどお招きして、ささやかながらウィーンで「おでんパーティ」を開催。

Feriも、まさかウィーンでおでんをつまむことになるとは思ってもみませんでしたが、皆さん、故郷の味を楽しまれたようです。

おでんネタなどの「練り物」は、長期保存が利きませんから、海外への輸出は難しい食材の一つだと思います。それだけに、懐かしい味に話も盛り上がりました。

寒い冬、ウィーンでおでん‥たまりませんね。

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Comments

うーん、ウィーンで美味しい日本食を食べるのも大変ですね・・・日本食ブームなのは良いですが、日本人経営の店が少なくなったり、経営者が代わって味が変わってしまって、今まで来ていた人が来なくなってしまっては元も子もないと思います。その一方で、ウィーン以外の都市で見かけるのですが、韓国人や中国人が経営する「和食では無い日本料理風」の日本食レストランが増えているのは皮肉な気がします。中華や韓国料理より儲けが期待出来るからなのでしょうか?

それにしても、ウィーン在住日本人の数とか日本人観光客が少なくなっているのはなぜなんでしょうか?やはり、景気低迷とか若い人の内向き志向な事が関連していると思うのですが・・・

ウィーンで本格的な日本食を食べるのも今まで以上に苦労
しそうな気がします。まさか、ロンドンやパリとまでは行かなくても、まだ日本人が多いお隣のドイツまで行く羽目にならないと良いのですが。

Posted by: おざきとしふみ | January 27, 2016 23:42

おざきとしふみ様

コメント、ありがとうございます。アジア料理に関しては、中華料理は別にして、寿司をはじめとする日本食の方が、こちらでも有名ですから‥

韓国系のレストランでも日本食を扱っているところが多いですよね。まぁ、商売を考えれば当然と言えるでしょうが‥

日本人が減っている理由ですが、企業の方は合理化でオフィスを国別に置かず、集約していることが大きいようです。実際、日本の旅行会社はウィーンに事務所が無くなってしまいました(委託はありますが‥)。

EUになって、事実上、一つの国のようになっているので、従来の国別にオフィスを置く必要性が薄れたのでしょう。

観光客については、人気が無くなった訳ではなく、東欧など、他の国に行く人が増えたのが理由だと思います。音楽ファンは別にするとリピーターは少ないようです。

最も音楽ファンも、演目に興味が無いとウィーンに来ず、ドイツやフランスに行ってしまいますしね。

こちらに住む日本人の皆さんは、和食の食材を手に入れるのに苦労しています。この点、アメリカとは大きく違うようです。ちなみに昨年まで25年間アメリカ駐在だったFeriの友人は、「大都市では和食の食材を手に入れるのは困らなかった」と言っていました。

Posted by: Feri | January 28, 2016 15:42

この春に中東からオーストリアへ旅行に行こうと考えているものです。
こちらには日本食材店がないので、旅行先で多く購入して帰りたいのですが、ウィーンには日本食材店はないですか?
また、「トロッコでGO」の投稿にとても興味を持ったのですが、いまもやっているのでしょうか。私は3月26日から行く予定なのですが、、。
質問になってしまってごめんなさい。よろしくお願いします。

Posted by: ちえ | January 28, 2016 17:25

ちえ様

中東にお住まいですか。ウィーンで日本の食材をお買い求めになる場合、間違いないのは「日本屋」さんです。ナッシュマルクト近くにあります。

-Faulmanngasse 5 1040 Wien
- http://www.chanoma.at/App/WebObjects/Nipponya.woa/cms/de/nipponya

オーナーさんも日本の方なので、品揃えも日本のお客さまに合わせています。

それからトロッコ鉄道Draisinentourですが、2016年の営業期間は4月8日から10月30日までとなっています。

詳しい情報はDraisinentourのホームページをご覧ください。

http://www.draisinentour.at/?DRAISINENTOUR___Oeffnungszeiten

また何かご質問がありましたら、ご遠慮なくどうぞ。

Posted by: Feri | January 28, 2016 18:35

早速ご丁寧にお返事をありがとうございます。
日本食材店があるということで、ほっとしました。
日本屋さんに行ってみようと思います。

トロッコ鉄道、残念です!!滞在できるのは3月いっぱいなので
行けそうにありません。。。
また色々とブログを参考にさせていただきます。
ありがとうございました。

Posted by: ちえ | January 29, 2016 18:01

お言葉に甘えて、もう一つよろしいですか。
こんなことをこちらで相談するのはお門違いで失礼かもしれないのですが、、、。
今回、幼い子供二人連れてウィーンを拠点に6泊する予定なのですが、スキーと塩の山(私がこどもの頃トロッコに乗ったことがあり子供にも体験させたいなと思い)を楽しめる街に2泊ほどしたいなと思っています。ハルシュタットがドンピシャで且つ行きたかった街でマッチしたのですが、3月は塩鉱を閉じているらしく、断念。行き詰まってしまいました。
どこか、ウィーン近郊でどちらもできる街はないでしょうか。
スキーといっても、丘があってソリができれば(レンタル)十分なレベルです。
もし、お手を煩わせることなく思いつくところがあれば、教えていただけたらと思います。よろしくお願いします。

Posted by: ちえ | January 29, 2016 18:26

ちえ様

ご存じのようにオーストリアに限らず、ヨーロッパは冬と夏ではアクティビティが全く異なります。

夏のアクティビティは5月頃からですね‥

ウィーンから近いスキー場は、有名なセメリングがあります。

http://www.bergfex.at/semmering-hirschenkogel/

また、ちょっと面白い施設としてはウィーン郊外の地中湖ゼーグロッテはいかがですか?

こちらは冬でも営業しています。ボートで地中湖を巡るものです。

http://www.seegrotte.at/

Posted by: Feri | January 30, 2016 09:48

Feriさん、こんにちは。

日本屋さん、ウィーン大学へ通う日本人学生も贔屓にしていると聞きました。薄切り肉が手に入る、という他の肉屋にはないサービスが。

それから、お値段は高いですが、Julius Meinl am Grabenには大抵のものはあるという認識です。

私は春になるのを待って、今年は4月27日から和食の調味料を担いでウィーンに2週間滞在します。ほんだしで作る肉じゃがとか、今から楽しみです。

Posted by: ぷいい | February 06, 2016 13:00

ぷいい様、こんにちは。

>お値段は高いですが
実は、これが現地でお住まいの皆さまにはネックなのです‥ その気持ち、よくわかります。

なお、お肉に関しては、肉屋さんと知り合いになると色々と希望に沿って切ってくれるようです(ただ、それなりのお値段ですが‥)。

>4月27日
その時期ですと、お山のホイリゲも冬眠明けで営業を再開していると思います。是非、お出かけくださいませ。

Posted by: Feri | February 06, 2016 17:05

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