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January 09, 2016

番外編 ブダペストオペレッタ劇場専属歌手によるニューイヤーコンサート

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今日は番外編として、1月7日に東京・大手町で行われた「ブダペストオペレッタ劇場専属歌手によるニューイヤーコンサート」の模様をお伝えしましょう。

2000年頃、日本でブダペストオペレッタ劇場旋風が吹き荒れた時期がありました。オペレッタの来日公演に加えて、シルベスターコンサートやニューイヤーコンサートを日本で開催していたのをご存じの方も多いと思います。

Feriも、ブダペストオペレッタ劇場の来日公演を観て、フォルクスオーパーとはひと味違った魅力の虜になった一人です。

実は、2000年にはFeriの地元(日本)にある音楽ホールでコンサート形式ながら、ブダペストオペレッタ劇場による「チャールダーシュの女王」が上演されました。

この時の体験は、正に「滝に打たれたような」インパクト。これで、益々「オペレッタにはまってしまった」のは言うまでもありません。

その後、ブダペストにも何回か足を運び、現地の劇場でオペレッタを観たのも楽しい思い出です。


音楽的には、フォルクスオーパーの方が洗練されており、技術的にも上だと思いますが、「お客さまを楽しませる」という点に関しては、ブダペストオペレッタ劇場はサービス精神が旺盛で、ある意味、日本人の感性に合っているような気がしたものです。

ところが、招へいしていた日本のエージェントが倒産してしまったこともあり、その後、劇場としての来日公演は途絶えてしまったのは、残念でなりません。

もし、その後もブダペストオペレッタ劇場が来日していたら、日本でもオペレッタファンがもっと増えた可能性もあると思います。

さて、前置きが長くなりましたが、昨年、ウィーンのアパートで日経新聞のサイトをのぞいていると「ブダペストオペレッタ劇場専属歌手によるニューイヤーコンサート」という案内を発見しました。便利な世の中になったものです。

この催しですが、日本経済新聞社が定期的に行っている「日経ミューズサロン」というコンサートシリーズの一環です。

Feriが日本に戻っている時期に開催される上に、お値段も安いので、ネットでチケットを手配しました。ウィーンから東京のコンサートチケットを手配するとは思ってもみませんでした。

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会場は大手町にある日経ホール。ここは音楽専用ホールではなく、シンポジウムなどに対応した多目的ホールです。ちなみにFeriは、はじめて行きました。さすがに日本のホールだけあって、客席には段差がしっかり着いており、後ろの席からでも見やすいですね。

出演は、テュンデ・フランコさん(ソプラノ)、ジョルト・ダバースさん(テノール)、モーニカ・フィッシェルさん(ソプラノ)、ミクロシュ・マーテー・ケレーニさん(テノール)、アンナマリ・ダンチさん(ソプラノ)の5名。指揮は、現在、ブダペストオペレッタ劇場で総裁を務めるラースロー・マクラーリさんです。

さすがにフルオーケストラを招へいするのは困難だったようで、ピアノを含む12名のアンサンブルでした。ただ、バレエダンサーも男女各2名が参加していました。このあたり、ブダペストらしい編成です。

同劇場も世代交代が進んだようで、歌手の皆さんで、Feriがおなじみなのは、モーニカ・フィッシェルさんだけ。

当たり前ですが、歌は基本的にハンガリー語です。Feriにとって、久しぶりに聴くハンガリー語のオペレッタの名曲でした。

前半のスタートは「チャールダーシュの女王」2幕のイントロダクション。ここでは歌手全員が参加して、まずはお披露目。しかし、入り方がブダペストらしいですね。

以降、カールマンやレハールのオペレッタから有名な曲をピックアップし、総て歌付きで上演されました。途中、ヨハン・シュトラウスの曲も入っていましたが、正直、こちらはハンガリー語版であることも含めて、今ひとつ。やはりブダペストオペレッタ劇場の歌手が強いのは、ハンガリー色が強く、躍動感あふれるカールマンの曲です。

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ところで、ブダペストオペレッタ劇場は、伝統的に道化コンビの演技が見事なのですが、今回参加したミクロシュ・マーテー・ケレーニさん、アンナマリ・ダンチさんも道化役です。道化役コンビをニューイヤーコンサートに連れてくるところが、ブダペストオペレッタ劇場らしいところ。

ミクロシュ・マーテー・ケレーニさんのダンスは見事で、舞台上を所狭しと暴れ回っていました(良い意味で)。ダンサーとのコンビネーションも見事でしたね。

一方、スプレットのアンナマリ・ダンチさんも、これまた素晴らしい身のこなし。ダンサー顔負けの見事な踊りを披露していました。来日公演が続いていた頃、ブダペストオペレッタ劇場にはオズワルド・マリカさんというすばらしいスプレットが存在し、彼女の演技に魅了された方も多いと思います(彼女は現地でも人気が高かったですね)。

アンナマリ・ダンチさんは、そのDNAを引き継いでいる見事なスプレットでした。このように若手のオペレッタ歌手が育っているのは、ある意味、うらやましいところです。

ブダペストオペレッタ劇場の場合、道化役は歌唱力よりも、踊りを重視していますから、正直、歌だけだと物足りないのですが、例によってミクロシュ・マーテー・ケレーニさんが、スプレットのアンナマリ・ダンチさんをルフトする、振り回すといった振付も健在で、お客さまからも大きな拍手が送られていました。

お客さまが喜ぶツボを押さえているので、前半最後の「メリーウィドウ」は「女、女、女のマーチ」から「グリゼットの歌」という展開。しかも、「グリゼットの歌」の広範囲は、懐かしい「天国と地獄のギャロップ」が入れられていました。これは、盛り上がるのですよね。ここではスプレットのアンナマリ・ダンチさんが大活躍していました。

後半はレハールとカールマンの作品が中心。レハールの「ジプシーの恋」は、ブダペストらしい選曲でした。やはり、ハンガリー色の強い曲は上手ですね。そして、フィナーレは、お待たせしました「チャールダーシュの女王」の「ヤイ、ママン」。本来はフェリ・バチ、シルヴァ、ボニの3人で歌う曲ですが、コンサートなので、歌手5名が全員参加です。

当然と言えば当然の選曲ですが、アンコールも含めて、リフレインが2回入ったため、客席は大いに盛り上がりました。

フォルクスオーパーと異なり、ある種、泥臭い舞台なのですが、「お客さまの心を掴み、楽しませる」というコンセプトは健在。

最近では、ブダペストオペレッタ劇場もご多分に漏れず、オペレッタの上演回数が減り、ミュージカルにシフトしています。そのため、Feriも、縁遠くなってしまったのですが、しばらくぶりに、ブダペストオペレッタ劇場のオペレッタをフルバージョンで観たくなりました。

RailJetも直通運転を再開したことですし、しばらくぶりにブダペスト遠征もいいかな‥ふと、そんな思いに駆られた一夜でした。


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