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January 15, 2016

謎のピクトグラムシリーズ 番外編 TOKYO2020に向けて

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昨日、ワルシャワ-成田間にLOTポーランド航空の定期便が就航しました。初の東欧圏から日本への定期便ということで期待も高まっているようです。

最近、日本のヨーロッパツアーの広告を見ていると、ポーランドやハンガリー、オーストリアなどを巡るコースも多くなっているので、場合のよると利用するエアラインが変わる可能性もありますね。機材は最新のB787ですし‥

従来、オーストリア航空利用でウィーンに入っても、乗り継ぎで東欧へ抜け、そこからバスというケースが多かったので、直行便は旅行会社にとって魅力かもしれません(ツアー向けの料金次第ですが‥)。

さて、今日は「ピクトグラムに関する話題」をお届けしましょう。

ヨーロッパでは、色々な言語を話す人が行き交うため、絵で直感的に理解できるピクトグラムが、各種の案内に使われています。

ただ、このブログでも「謎のピクトグラムシリーズ」としてお伝えしているように、中には説明が必要ではないか‥と思われるピクトグラムも多数存在します。特に最近、生まれたと思われるピクトグラムには、その傾向が強いように思うのですが、皆さまは、いかがお感じでしょうか。

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さて、今日は「日本の話題」なので、番外編としました。国土地理院では、2020年に東京で開催予定にオリンピック、パラリンピックに向けて、外国人向けの地図で使用する新しい地図記号を作ることを決定したそうです。

新たに制作される地図記号は、観光客の利用頻度が高く、緊急時にも使われる対象となるホテル、コンビニエンスストア、交番、病院など18種類で、スマートフォンの地図アプリや旅行ガイドブックなどでの使用を想定しているそうです。また、街中に掲出されているピクトグラムと一致させることで、利便性を向上させるようです。

本来ならば当たり前の話なのですが、縦割り行政がお得意の日本らしいです。

地図上では、記号が小さくなるため、シンプルなデザインを心がけているようで、このほど、国土地理院が制作した素案が公開されています。

現在の地図記号は、日本人が見てもわかりにくいものがありますから、改訂するのは結構なことだと思います。

笑ってはいけませんが、お寺の地図記号は「」でしたが、ナチス・ドイツのマークを連想させるという意見が多かったため、「三重の塔」に変更したとか‥でも、これで外国人に「お寺」と認識されるのかどうか、Feriにはわかりません。

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一つ、疑問に思ったのは、「海外で一般的に使われているピクトグラムとの整合性」です。トイレやレストランは理解できると思いますが、例えば、観光案内所

こちらでは「INFORMATION」から「I」としているケースが多いようです。「?」で、直感的に理解できるのでしょうかね。国土地理院が公開している「外国人にわかりやすい地図表現検討会」の報告書に検討結果の詳細が記載されていますが、それによると「i」は無人の情報コーナー、案内板のピクトグラムと定義づけられています。

しかし、ウィーンでは、観光局の案内所も「i」ですが‥今後、実際に色々と議論されるようですが‥

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ホテルの記号について、「H」は「病院と誤解される」とありますが、これは妥当な判断。実際、こちらでは病院の記号がHですから‥

意外と難しいのが、教会をはじめとする宗教施設。宗派によって建物のデザインなども異なるので、ピクトグラム化が難しい例だと思います。日本人にはピンときませんが、一歩間違うと、宗教問題に発展しかねません。

その点、宗教に敏感なウィーンでは、宗教施設に関するピクトグラムは、非常に種類が多くなっています。恐らく日本も新興宗教などもありますから、厳密に行うと、記号の種類を増やさざるを得ないと思います。

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博物館・美術館については、ウィーンで使われているものと、ほぼ同じデザインなので、外国人の方にも理解されやすいと思います。

交番について、こちらでは「P」が一般的ですが、日本では駐車場と間違えられるので、警察官のピクトグラムになったのでしょう。

また、コンビニエンスストアの記号も新設されるようですが、この記号では‥ ちなみにウィーン市の場合、コンビニエンスストアはありませんが、スーパーマーケットも含めて市が提供している地図には掲載されていません。しかし、伝統的な市については、ちゃんと地図に表示されます。

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このほか、こちらでは必須なのが薬局の場所。何しろ薬局(日本で言う調剤薬局)でないと薬が手に入りません。そのためウィーン市の地図でも薬局が表示されるようになっています。

私見ですが、もっとピクトグラム先進国である海外(とくに各国から多数の観光客が来ている国)の例を調査した上で、共通性を持たせた方が現実的な気がします。

なお、国土地理院では、2016年2月までに意見公募(パブリックコメント)を行った上で、正式に決定するそうです。

「外国人にわかりやすい地図表現検討会」の報告書ですが、国土地理院のホームページから誰でもダウンロードして見ることができます(PDFファイル)。

記号のみならず、日本語のローマ字表記、地名の表記法などについても、統一見解が示されていますので、ご興味のある方は、ご覧になってはいかがでしょうか?

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