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February 14, 2016

Boris EderさんのFrosch フォルクスオーパーの「こうもり」

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2月14日は「バレンタインデー」ですが、日曜日なので、日本では「義理チョコ」を用意しなくてよいので助かっている方も多いのでしょうか。

ちなみに、こちらでは日本のような変な風習はありませんが、ご自宅でちょっと贅沢にお食事をする人が多いようです。

そのため、13日の土曜日はBILLAなどのスーパーマーケットは食材料を買う人で賑わっていました。

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なお、チョコレートを沢山、お買い求めになる人は見かけませんでした(笑)。また、花を贈る習慣があるため、14日の日曜日も営業しているところもあります。

さて、今日は「オペレッタの話題」をお伝えしましょう。

フォルクスオーパーの「こうもり」は、定番中の定番として毎シーズン、必ずレパートリーとして上演されるのはご存じのとおり。演出も同じですから、何回も観るほどでは‥と思う方も多いと思いますが、「オペレッタにはまっている男」であるFeriは、違います。

というのは、「こうもり」は、キャストがアンサンブル主体なので、組み合わせのバリエーションが星の数ほどあります。

しかも、アンサンブル主体なので、アドリブも多く、キャストによって仕上がりが異なってくるという面白さがあるのです。

まぁ、普通の人にはどうでも良いことかもしれませんが、オペレッタ好きには、ある意味、毎回、新鮮な感動を与えてくれる希有な作品と言えるでしょう。

という訳で、通算469回目の公演に行ってきたのですが、今回、注目したのは三幕の主役であるFroschに、最近、オペレッタでの活躍が多い中堅Boris Ederさんが起用されたことです。

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すでに何回か出演されているようなのですが、Feriにとってはお初です。

さて、当日の指揮は来日も予定されているRudolf Biblさん。主なキャストは以下のとおりです。

-アイゼンシュタイン(Gabriel von Eisenstein):Jörg Schneiderさん
-ロザリンデ(Rosalinde):Ulrike Steinskyさん
-アデーレ(Adele):Elisabeth Schwarzさん
-イーダ(Ida)::Juliette Khalilさん
-ファルケ博士(Dr. Falke):Daniel Ochoaさん
-オルロフスキー公爵(Prinz Orlofsky):Martina Mikelićさん
―アルフレード(Alfred):Vincent Schirrmacherさん
-イワン(Iwan):Mamuka Nikolaishviliさん
―フランク(Frank):Daniel Ohlenschlägerさん
―フロッシュ(Frosch):Boris Ederさん
-弁護士ブリント(Dr. Blind):Karl-Michael Ebnerさん

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今日は、アイゼンシュタインがJörg Schneiderさん、ロザリンデがUlrike Steinskyさんという「鉄板コンビ」。

予想どおり、アドリブ連発で、見事な歌、お芝居、踊りを披露してくれました。とくにJörg Schneiderさんは、体格が良いのでお芝居が際立ちます。

特に三幕で、弁護士ブリントに化ける場面では、Karl-Michael Ebnerさんとは体格が違いすぎるため、登場したとたんに客席は爆笑の渦。自慢の体で演技ができる希有な人です。

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また、顔が大きいため、表情を活かしたお芝居もポイント。お茶目なところがある反面、シリアスな演技もできる素晴らしいオペレッタ歌手です。

三幕の最後で、ロザリンデに許しを請う場面は、表情に変化が良く生きていました。本人も楽しんでやっているようで、久しぶりに楽しめました。

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Ulrike Steinskyさんは、いつもながら見事なロザリンデ。完全に自分のキャラにしていますね。ご本人も毎回、微妙に変えているようで、それがまた楽しいところです。

アデーレのElisabeth Schwarzさんは、2012年12月ぶり。細身の方ですが、歌はなかなか聴かせるものがあります。ただ、Feri個人の好みだと、アデーレは、ぽっちゃり系のスプレットの方がイメージに合うのですが…これは、単純に好みの問題です。

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切れ味の良いお芝居と歌が特長のMartina Mikelićさんのオルロフスキー公爵も2012年12月ぶり。久しぶりでしたが、ロシアマフィアを彷彿させる切れ味の良さは健在。

夜会の参列者をからかうちょっと怖いお芝居が魅力的でした。

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このところイーダは、個性的なオペレッタ歌手Klaudia Nagyさんが続いていたのですが、今回はJuliette Khalilさんが起用されました。

Juliette Khalilさんと言えば、2015/16シーズン「白馬亭にて」のKlärchen(クレールヒェン)でハウスデビューしたスプレット。とにかく非常に小柄なので、身のこなしは軽いのが特長。

クレールヒェンでも踊りのうまさが光りましたが、「ピチカートポルカ」でのコミカルな踊りはKlaudia Nagyさん譲りでした。なかなか良い仕上がりで、今後、ますますスプレットとして期待できますね。

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ファルケ博士のDaniel Ochoaさんは、個性的な顔立ちなので、存在感があります。このところ、良く起用されるますが、他のアンサンブルとのコンビネーションも良い感じです。

アルフレードのVincent Schirrmacherさんは、いつもながら大きな声でお客さまを魅了するスタイル。まぁ、声だけの出演が多いので、張り切るのもわかりますが‥「ヴェネチアの一夜」でお目にかかりましょうね。

刑務所長フランクのDaniel Ohlenschlägerさんは、以前、「ビバ・ラ・マンマ」で劇場支配人として出ていたのを観ていますが、フランクはお初。

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三幕の一人芝居についても、ほぼ水準どおりの仕上がり。ただ、二幕、Jörg Schneiderさんのアイゼンシュタインとの絡みでは、存在感のあるJörg Schneiderさんに圧倒されていた感じがしましたね。まぁ、致し方ないでしょう。

比べてはいけないのでしょうが、Kurt Schreibmayerさんあたりの「こなれたお芝居」を観ているFeriとしては、今ひとつ物足りない感じが‥

今回、注目したのはフロッシュのBoris Ederさん。昨日上演された「伯爵令嬢マリッア」のコローマン・ジュパン男爵に続いての登板。

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通常、フロッシュはベテランのオペレッタ歌手か役者さんが起用されるケースが多いので、中堅は珍しいところ。

さすがにお芝居が上手なBoris Ederさん。なかなか良い演技でお客さまを魅了していました。

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特に若いため身のこなしが軽く、一人芝居の場面では、イスを乗り越えるところがあり、場面では拍手喝采。もしかすると日本公演のバックアップかもしれません。しかし、意外に地声が大きいことがわかりました。

アンサンブルによる公演なので、例によってアドリブ連発という楽しい舞台でした。オペレッタの真髄、ここにあり‥という公演でしたね。

やはりアンサンブル中心で、こなれている演目は仕上がりも違うことを実感できました。日本公演でも、きっと素晴らしい「こうもり」を魅せてくれることでしょう。

最後にRudolf Biblさんの元気なお姿をお目にかけましょう。当然「こうもり」は暗譜で振っていました。


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