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February 04, 2016

話題の「民泊」

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難民問題で揺れるヨーロッパですが、今週はカーニバル(オーストリアではファシング、Faschingですが)が本格化し、来週の火曜日(マルディグラ)まで賑やかです。

今年の「Opernball」は、本日、2月4日、盛大に行われます。ちなみにお時間は22時から翌朝5時までです。

さて、今日は日本でも規制緩和によって正式に許可されるようになった「民泊(民宿)の話題」をお届けしましょう。

最近、日本では「ホテルの予約を取りにくくなった」というという話を良く耳にします。これは、ずばり外国人観光客が増えたことが要因のようです。

需要と供給のバランスが崩れてしまったためか、ピーク時にはビジネスホテルでも、宿泊料金が高騰しているという話を友人から聞きました。

最もホテルの場合、物販と異なり、「部屋の在庫」を持つことができません。つまり、当日、売れ残ってしまった部屋は、即刻、不良在庫となってしまう訳です。それだけに稼働率を上げるためには、むやみに部屋数を増やすのはリスクがあります。

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ご利用になった方もいらっしゃるかもしれませんが、ヨーロッパでは昔から民宿や民泊が盛んです。特にリゾートエリアの場合、こちらでは1ヵ月程度の長期滞在が多いため、滞在費用が比較的安い民宿や民泊を利用する人が多いようです。

オーストリアの場合、日本の民泊にあたるのは「Privatzimmer」という名称の宿泊施設かもしれません。その他にもGästezimmer、 Frühstückspenなど色々な名称の施設がありますが‥

Privatzimmerの特徴は、その多くが宿泊期間を最低1週間程度設定していることです。また、基本的にシングルの利用は不可となっているケースも多いようです。

Privatzimmerはザルツカンマーグートやチロルの谷などで多く見かけますが、バカンスでの長期滞在を前提にしているのは言うまでもありません。

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ザルツカンマーグートのように季節によって利用者の増減が激しいエリアに多いようです。ご存じのようにザルツカンマーグートは、冬も魅力的ですが、大規模なスキー場がないため、お客さまは夏に集中します。そこで、夏の期間だけ、部屋貸しをするとうパターンです。

多くは普通の住まいですが、一部は農家が部屋貸しをしているケースもあります。もちろん、部屋数がある程度ないと運営できませんから、比較的大きな家です。

逆にFeriが毎夏訪れているLungauのようなエリアは、夏、冬ともに一定のお客さまが来るためか、通常の宿泊施設(ホテルやガストホフ、ペンション)などが多いようです。

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今から20年以上前に、はじめてザルツカンマーグートに行った際、何も知らないでZimmerFreiの旗が軒先に出ていたので訪ねたところ、“残念だけれども、1週間単位でないと利用できない”とにべもなく断られたことがあります。

こちらの朝食は、もともとブロートとシンケン程度と行った簡単なのでPrivatzimmerでも朝食がセットになっているのが基本です。その点、アパートとは異なります。自炊も基本的には、できないようです。

こちらのPrivatzimmerは、基本的にホストファミリーがお住まいになっているところに宿泊するため、周辺住民とのトラブルは基本的にありません。

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Pensionの場合、ホストファミリーがお住まいのエリアと宿泊者用の施設が完全に分離されているケースが多いですが、Privatzimmerでは宿泊の部屋は独立していますが、その他の施設は共用というケースもあるようです。

ところで、本当のPrivatzimmerは、小さなプレートが玄関脇に取り付けられているだけというところも多く、普通の民家と区別が付かないことがあります。

当然、毎年利用しているお客さまも多いようなので、正に家族ぐるみのお付き合いという感じだと思います。

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一方、最近ではウィーン市内でも、ルームシェアリング方式で民泊を行っている人が増えているようです。今のところ、投資目的でアパートを購入して、ホストファミリーなしで貸すというケースは少ないようなので、トラブルの話は耳にしません。

また、ウィークリーマンション系の場合は、管理会社がしっかりしているようなので、こちらも問題は少ないようです。

そう言えば、Feriが最初にヨーロッパへ来たときは、ドイツのハンブルクでMESSEの取材でした。現地に到着してから宿を確保しようと思っていたのですが、大混雑で、ホテルはダメ。

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結局、当時、大使館よりも当てになると言われていた日本航空の支店へ行って相談したところ、市内のPrivatzimmerを紹介してもらって事なきを得ました。

大都市でMESSE期間中ということもあり、短期滞在でもOKだったのでしょう。ホストファミリーが親切に色々と教えてくれたのを憶えています。

しかし、ヨーロッパで最初に宿泊した場所がPrivatzimmerだったというのは、今のFeriを予感させるエピソードです。

日本では、「Privatzimmerの文化」が確立されていない上に、投資目的でマンションなどを購入して、ホストファミリーが住まないで貸すというケースが多いようですが、これでは確かに問題が発生すると思います。

特に日本では、外国人の方が、最初から投資目的で都心のタワーマンションを購入し、それを民泊として貸し出しているケースが、一番トラブルが多いという話を耳にしました。

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最近はAirbnbに代表されるインターネットで民泊を斡旋するサイトが誕生しており、日本でも国や自治体が規制をしても、潜りで民泊を経営する人を撲滅することは困難でしょう。逆にある程度の基準を設けて、民泊を許可した方がリスクは少ないと思います。

ホテル不足の今日、「民泊」は良いアイデアですが、日本の場合、まずは個人的にはホストファミリーがお住まいの場合だけ許可する方法にしないと、せっかくのアイデアが大きなトラブルに発展し、地域住民からの反発を招くような気がします。

また、できれば民泊施設であることを表示することを義務づけた方が、色々な意味で、トラブル防止につながるような気がします。

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