変わったお店シリーズ108 ベッカライとシュニッツェルのコンバインド
今日は「変わったお店シリーズ」として、面白い飲食店をご紹介しましょう。
日本では、昔から一つのお店で色々な料理を提供する習慣がありますが、こちらは、かつて取扱商品別に区分されていた歴史があるため、全く異なるメニューのコンバインドというのは、今まで余り見かけませんでした。
最近はショッピングセンターなどにフードコートが生まれてきて、1箇所で色々な料理を楽しむことができるようになりましたが、そういった場所は限定されているような気がします。
さて、ウィーンでも有名なベッカライチェーンの「Der mann」は、通常、各種のブロートなどしか販売していません。もちろん具を挟んだサンドイッチ系も多数販売しているので、昼食などには重宝しています。「Der mann」は、以前、このブログでもご紹介した工場見学コース「Brotway」を開設している会社としても有名ですね。
今日、ご紹介する「Bäckerei DerMann, der verwöhnt」のお店はNeubaugasse(路面電車49系統のNeubaugasse/Westbahnstraße停留所近く)にあるのですが、「Hühnerparadies I♡Schnitzel」が併設されているのです。
こちらでは、Schnitzelなどを専門に扱っているファストフード店が多数、営業しています。チェーン店ではSchnitzelhausが、その代表でしょうか。
Schnitzelhausに代表されるSchnitzel専門店は、基本的に定番のSchnitzel vom SchweinやCordon Bleu、Pommes Fritesなどの「各種揚げ物」を扱っています。最近では、バンズに挟んだSchnitzelburgerも売っています。
比較的リーズナブルなお値段で提供されているので、ランチなどに利用している方が多いですね。
「Hühnerparadies」という屋号のお店は、以前、Feriが住んでいた17区のHernalser Hauptstraße沿いにもありましたが、同じ系列なのかどうかは確認できませんでした。
揚げ物屋さんとベッカライという珍しい組み合わせです。看板が交互に掲げられているのも特徴。最近、外食は控えるようになってしまったFeriは、実際に利用したことはないのですが、オーダーするカウンターは別ですが、客席は共通になっているようです。
ただ、気になるのは営業時間の差です。ご存じのようにベッカライは早朝から営業しているのに対し、ランチ以降をターゲットにしているSchnitzel系のファストフード店は11時くらいに開店します。
さすがに入り口が一緒になっているため、このお店に関しては、例外的に両方とも8時から20時まで営業しているようです。さすがに朝っぱらからSchnitzel vom Schweinを食べる人はいないと思いますが、このあたりは複合店舗の難しいところかもしれません。
お店の外には「1 Jahr」の看板が出ていたので、開業して日が浅いようです。
面白いのは、系列の違うお店が一緒に運営しているため、「Der mann」のホームページでも、このお店に関しては写真が掲載されていません。もちろん、独自のホームページも存在しないようです。このあたり、「大人の事情」がありそうですね。
どの程度、繁盛しているのかは、わかりませんが、今後は、ウィーンでもこのようなコンバインド店舗が増えるかもしれませんね。
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