« 意外と美味しいカップスープ | Main | 遂に始まった“禁断の日曜日営業” さて広まるでしょうか? »

March 19, 2016

建設が進む19区の高級アパート

Img_2016_02_1182

18日のウィーンは、好天にも恵まれて、春らしい雰囲気になりました。週末はイースター市が賑わうことでしょう。

ウィーンのキッチンから」の話題が続いたので、今日は、街の中へ出てみましょう。

さて、先日、コメント欄で、こちらにお越しの皆さまから、住宅地に関連するご質問を頂きましたので、今日は高級住宅地が多い「19区の住宅事情に関する話題」をお届けします。

現在、ウィーンではアパートが不足しているため、各地で、新しいアパートの建設が進められています。もちろんウィーン市が主導する公営アパートもありますが、民間主導でも大規模な開発が行われています。

とくに民間主導の場合、当たり前ですが、利益率を考慮して、生活水準が高い、いわゆるセレブリティを対象とした高級アパート建設に熱心です。

赤貧のFeriには無縁ですが、時々、ホイリゲがあるために出かけるOberdöblingで現在、高級アパート(日本でいうところのマンションやレジデンス)の建設が急ピッチで進んでいます。
 
Sn00520

建設場所は、S45や路面電車38系統のOberdöbling駅の向かいにある Straße-Lanner-Parkに隣接したエリアです。

右の写真は、Straße-Lanner-Parkのシンボルである両氏の石碑ですが、後ろには建設工事用のクレーンが‥正直、景観が台無しです‥まぁ、工事が完成すれば無粋なクレーンはなくなりますが‥

Img_2016_02_1174

Straße-Lanner-Parkは、かつて墓地だった場所で Straßeも埋葬されていましたが、現在は、中央墓地へ改葬されています。ですから、単なる記念碑になっているのですが、シュトラウスさんもびっくりしているかもしれません。

左の写真はウィーン市がホームページで公開している地図ですが、公園上のグレーになっている区画が高級アパート建設現場です。敷地面積は公園の2倍はありそうです。

以前も、このブログでご紹介しましたが、このアパートは、古くなり移転した老人ホーム跡地にBUWOGという民間のデベロッパーが建設を進めているものです。

2016年3月現在、駐車場となる地下の工事がほぼ終了し、コンクリートによる躯体の工事が始まっています。ちなみに名称は日本のように凝った名前ではなく「Pfarrwiesengasse 23」。

写真は工事現場のものですが、こちらの現場ではおなじみの巨大なクレーンが二基設置されており、コンクリートや各種資材の搬入に大活躍。また、平日は建築資材を積んだトラックが頻繁に出入りしています。

Img_2016_02_1179

工事現場に隣接した工事事務所には、SHOWROOMもオープンしています。SHOWROOMの中が非常に気になったのですが、如何せん、この手の高価な物件には縁の無いFeriは、見学を断念しました。

お金持ちの雰囲気がする人物と一緒だったら、大丈夫かもしれませんが‥

Img_2016_02_0140

さて、この高級アパートですが、集合住宅(Apartment)とTown Hauseが同じ敷地に設けられます。

集合住宅はペントハウスを含めて9階建てで、78戸の住まいが設けられます。用途に応じて2室から4室までの仕様があるようで、床面積は62平方メートルから223平方メートルとなっています。

さらに、集合住宅とは別に独立したTown Hauseも7戸設けられます。こちらは床面積が109平方メートルから230平方メートルだそうです。当然、販売価格はTown Hauseの方が高いと思います。

Img_2016_02_0144

日本でも、この手の高級マンションには、必ず完成予想パースがつきものですが、この現場では周囲のフェンスに完成予想パースが掲げられています。

今回は、完成予想パースをお目にかけることにしましょう。まずは、

集合住宅のパースから。広いルーフバルコニーが設置された部屋もあるようで、ウィーン市内を一望することができます。この周辺は高い建物がありませんから、高層階からの眺望は最高です。

Img_2016_02_0147_01

19区の、このあたりは既に中心部よりも標高が高くなっているため、集合住宅からは部屋にとっては、ドナウ川沿いに立つDonauCityの高層ビルディング群をも見渡すことができます。

このルーフバルコニーにはジャクジーが描かれていますが、オプションでしょうかね。

Img_2016_02_1180

そして極めつけは、アパートの部屋からカーレンベルクの丘を臨むことができること。

セクトを片手にカーレンベルクの丘を眺める‥イァー、“セレブリティな生活”ですねぇ。Feriには一生無縁な世界です(笑)。

Img_2016_02_0145

一方、Town Hauseは2階建てもしくは3階建てのスクエアタイプ。

全戸の3階部分にルーフバルコニーが設置されています。共用の公園に加えて、個別に庭も設置されるようで、庭付き戸建てのニーズにも対応しています。

Img_2016_02_1181

こちらの住宅にしては珍しく、大きな開口部が特徴。ウッドデッキなどもあり、庭と部屋がシームレスで移動できるようになっています。さらに地下には居住者専用の共用ワインセラーも‥

そして、TownHauseの裏側には、何と居住者専用のプールが設けられるようです。このほか、居住者専用のフィットネスジム、スパなどの施設が設けられるとか‥ 

Img_2016_02_1184

さすがにセレブをターゲットにしたアパートだけあって、付帯設備に充実度はすごいですね。

気になるお値段ですが、物件のホームページで確認すると6階(日本式)にあるTOP224という北向きの物件が、3部屋、部屋面積99.87平方メートル、バルコニー40.36平方メートルの物件で896.000EURでした。

ちなみに左の間取り図が、TOP224のものです。3部屋といっても、かなりゆとりのある設計であることがわかりますね。

Sn00521

Town Hauseの方ですが、2階建て、3部屋、床面積109.33平方メートル、庭面積37.40平方メートルという比較的小さい物件(23A/1)で、671.000Euroとなっていました。

ちなみに3階建て、5部屋、床面積230.61平方メートルの物件は2.083.000Euroです。

右の間取り図は23A/1のものですが、中央に階段があるデザインになっていることがわかります。

Sn00522

日本でも大規模なマンションでは、公共緑地の設置が義務づけられていますが、こちらでは日本以上に環境を大切にする風土があるため、この高級アパートにも、かなり広い緑地(実質的な公園)が設けられるようです。

ただ、一般の人が利用できるかどうかは、微妙ですが‥

物件のホームページには、詳しい間取りや販売状況などが表示されていますが、既に売約済みの住まいもあるようです。

ちなみにお値段も高いですが、人気も高いペントハウス(DG)については、完売のようです。また、日本と同じく高層階の角部屋から売れる傾向があるようです。確かに角部屋の場合、2方向の眺望が確保できますから、魅力が倍増します。

この周辺にはFeriが贔屓にしているホイリゲあるほか、散歩コースの一つにもなっているので、こんな高級アパートに住むことができたら‥と妄想してしまいますが、LOTOにでも当たらない限り無理ですね。

ちなみにFeriの家系はくじ運が悪いようで、誰も高額の宝くじに当たった試しがありません(笑)。

デベロッパーの宣伝みたいになってしまいましたが、同社が作成したプロモーションビデオがYouTubeにアップされていたので、ご興味のある方はご覧ください。

なお、竣工は2017年の予定ですが、このアパートができると周囲の風景も一変しそうな気がします。

余談になりますが、Feriの知り合いが、日本の某リース会社で営業部長をやっています。

様々な商品を企業にリースするのですが、面白いのはマンションのショールーム。日本でも高級マンションには、必ずショールームが開設されますが、その中に設置される家具、家電製品などは総てリース物件だそうです。

そして、販売が終了し、ショールームを撤去する段階でリースバック。では、リースバックされた商品はどうするかというと、リース会社が自社で一般のお客さまに直販しています。

実際、ショールームに展示されていたものですが、ほとんど使っていないのと同じでありながら、お値段は格安。以前、“Feriさんも、液晶テレビでもいかがですか?”と声をかけてもらったことがあります。ただ、日本のFeriの実家には、入らないサイズしかなかったので、断念しました。

当たり前ですが、高級感を演出するため、ショールームの家具や家電製品は、高級品を使う傾向があります。それだけに、リースバックされた商品は極めてお得だそうです。

なお、ウィーン市内では、色々なところでTown Hauseを含む高級アパートの開発が進んでいます。また機会があれば、ご紹介したいと思います。

※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります delicious

Br_decobanner_201105_b_3

街角の話題 |

« 意外と美味しいカップスープ | Main | 遂に始まった“禁断の日曜日営業” さて広まるでしょうか? »

Comments

先日はお住まいの件のコメ返ありがとうございました。
とても興味深かったです。
民泊にお住まいとは羨ましい、現地の生活を満喫するならこれですね。
ウィーンの御家は清潔でとても美しく趣があると思います。
・・・が、今回の記事はなんともやるせないというか、ウィーンがウィーンでなくなっていく感じが悲しいですね。
私はこの高級アパートよりFeriさんのお住まいの方が全然好きです、もうそれは比較対象にならないレベルで。
建物が好きなんです、歴史や味のある・・。
フンダートバッサーとか、シェーンブルンの上なら住みたいですけど、最新型のセレブアパートはお国柄もないうえ無機質で、オーストリアを愛する身としては何とも・・・、といっても仕方ないのでしょうね・・・(涙)
またFeriさんの生活感あふれる記事、楽しみにしております^^

Posted by: あん | March 19, 2016 at 11:28 PM

あんさま、コメント、ありがとうございます。

ドナウ川沿いも含めて、近代的なアパートが増えている理由は、外国人富裕層の増加があるような気がします。

まぁ、日本のようにはならないと思いますが‥

ところで、あん様もご存じのように、こちらでは建物の躯体は古いままで、内部を大規模にリフォームするのが一般的ですが、Feriがお借りしている5区のアパートで最大のウィークポイントは、エレベーターがないこと。

こちらでも高齢者の増加に伴いバリアフリー化されていない物件は、資産価値が低いそうです。

Posted by: Feri | March 20, 2016 at 08:37 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 意外と美味しいカップスープ | Main | 遂に始まった“禁断の日曜日営業” さて広まるでしょうか? »