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March 16, 2016

住宅団地を訪ねて(戸建て住宅編)

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15日は、ウィーンもちょっと「寒の戻り」があって、寒かったですね。雪もぱらついたようです。

さて、今日は「ウィーンの住宅団地」のお話です。

ウィーンの旧市街は、基本的に古い街並みなので、大きい建物が多くなっています。また、昔から職住接近というお国柄なので、旧市街や周辺にも住宅はありますが、いずれも集合住宅です。

ところが、郊外に出ると戸建て住宅を中心とした住宅団地が存在します。かつて、Feriが済んでいた17区も山の方へ行くと、立派な住宅団地が存在しました。

ウィーンにある住宅団地の特徴は、団地の周囲がフェンスで囲われており、いわゆるコミュニティが形成されている点です。

警備が厳重な住宅団地の場合、入り口に鍵が掛かった扉があり、鍵を持った住民でないと住宅団地の敷地内に入ることができないところもあります。

こういった住宅団地の場合、ポストも各戸にあるのではなく、団地入り口にポストがまとめて設置されています。

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さすがに、Feriの友人で、この手の住宅団地にお住まいの方はいないので、残念ながらコミュニティの中には入ったことはありません。

若干、セキュリティが緩くなっている住宅団地の場合、自動車などの車両の通行はゲートで制限されていますが、人は自由に入ることができるようになっています。

今回は、そんな住民以外の人が自由に通行できる住宅団地を歩いてみました。場所は11区Simmeringです。地下鉄U3の終点Simmeringから路線バスで数分の場所にあります。

ちなみに先日、このブログでご紹介した「日本製トラクターを使った除雪車」を見かけたのも、この住宅団地です。

まず、入り口には住宅団地の区画を示した地図が設置されています。各区画(Gruppe)は色分けされており、ここはGruppeⅠからGruppeⅤまでありました。

この手の住宅団地の特徴は、中央に比較的広い道路がありますが、後は歩行者専用の路地になっている点です。そのため、住宅団地利用者専用の駐車場が団地の外縁部に設けられているのが一般的です。

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もちろん、自動車も走ることができる道路に面した住まいには、駐車スペースを設けているお宅もあります。ただし、住民以外の自動車、オートバイは進入禁止になっています。

住宅団地の中は、区画毎にフェンスで仕切られており、総ての住宅に庭が付いています。

さて、気になる住宅ですが、意外なことに平屋が大多数。平屋といっても、こちらでは傾斜の強い屋根の特徴を生かして、屋根裏部屋を上手に使うため、実質的には2階建てになっている住まいもあります。住まいの高さがそろっているところから、高さ制限があるのでしょう。

以前もご紹介したように燐家との間は3メートル以上離すことが義務づけられているため、建物は小振りでも敷地をゆったりと使っている感じです。狭小地にぎっしりと住宅を詰め込む傾向がある日本人からすると、うらやましい限りです。

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住宅のデザインですが、日本以上にバラエティに富んでいます。それぞれオーナーさんの個性が反映されていると言って良いでしょう。例えば、オーストリアの地方で見かける木の素材を生かした伝統的な住まい、近代的なスクウェア型の住まい、大きな傾斜屋根が特徴の平屋など、本当に見ていて飽きません。

ただ、場所柄、細かく写真を撮影していると、空き巣や窃盗の下見と勘違いされる恐れもあるため、Feriも気をつけました。

また、本当は地図にある路地に入って見学したかたのですが、外国人犯罪が増加していることもあり、怪しげな東洋人が一人で歩いていると警察に通報される危険性があるため、断念しました。オーストリ人の友人と一緒だったら安心だったのですが‥

17区の住宅団地の場合、別荘にしている方もいらっしゃいましたが、11区の場合は、ほとんどが通常の生活をしている住まいのようです。

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このほか、こちらでは電線の地中化が進んでいますが、この住宅団地の場合、写真をご覧になればわかるように地中化はされておらず、道路沿いに電柱が立っていました。これは道が狭く、末端まで共同溝を整備するのが困難なためだと思います。

さらに、住宅団地の中まで人が入ることが可能なので、ポストも各戸に設置されていました。

実は、この住宅団地は隣接して工業団地があるのですが、Feriが訪問した日は日曜日だったこともあり、非常に静かでした。ただ、平日は、もしかすると騒音や臭気の影響があるかもしれません。

面白いのは、ウィーンの住宅団地には、必ずと言って良いほどGesthausがあることです。付近に飲食店がない場所が多いだけに、Gesthausは「住民憩いの場」となっています。

しかし、こういった住宅団地を歩くと、アパート暮らしが多いウィーン子も、実は「庭付き一戸建て」に憧れていることがよくわかります。

というのは、庭に色々な工夫がされており、皆さんが自宅庭での生活をエンジョイしていることがよくわかるからです。自然がお好きなオーストリア人らしいですね。


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街角の話題 |

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Comments

Gartenhaus知ってるところでびっくり。今は住んでませんが70年代まで主人が子どものころ暮らしていたところです。平日でも騒音異臭はないそうですよ。元住民の名誉のために。Donau Kanalまで行かれましたか。LGVのそばに70年前収容所があったこと。いまは東京のように大地下下水道貯め地ができたばかりです。SimmeringはWienのなかで低地な地区なので洪水よけです。

Posted by: | March 17, 2016 at 02:06 AM

コメント、ありがとうございます。

ご主人がお住まいになっていたのですか。それはびっくりしました。


実は、訪問した日は、住宅団地内のGasthofで行われたコンサートに友人が出演するため、訪問したものです。たまたまコンサートの開演時間よりも早く着いてしまったため、付近を散策した‥という訳です。

そのため、Donau Kanaまでは足を伸ばすことはできませんでした。今度、改めて、時間があれば訪ねてみたいと思います。

Posted by: Feri | March 17, 2016 at 08:31 AM

wienの知らなかった住宅事情の一部を知る事が出来ました🎵

私の実家近くにも最近、住宅団地ができました。
こちらにも、入り口に鍵が掛かった扉があります。
私の知る限りでは、今までこの様なタイプはあまり知りませんでした。
やはり《防犯》の観点からなのでしょう。

けれどその半面、閉鎖されている感じもあり、周辺に住んでいる方々の話によると、住宅団地の住人の方々との交流がない、との事。
また、wienとは異なり住宅が隣接しているので、火災等の災害が起こった時には、その扉が避難などの障害になりはしないか?と、心配されていました。

その点はしっかり対策はされているとは思いますが、
確かに、ちょっと気になります。

Posted by: necchi | March 17, 2016 at 01:05 PM

necchiさま、コメントありがとうございます。

今回ご紹介した戸建ての住宅団地は、かなり広いので、団地内が一つのコミュニティになっているようです。

ただ、住宅団地の外側に住む皆さまとの交流については、残念ながら良くわかりません。

防災に関しては、確かに道路が狭いため、消防車などが駆けつけるのは大変かもしれません。

反面、隣の区画にある建物との距離が離れているため、その点は、日本よりも防災面で有利かもしれません。仮に火災が発生した場合でも、燐家への延焼は防げるだけの空間があるような気がします。

Posted by: Feri | March 17, 2016 at 09:49 PM

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