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April 25, 2016

行き先の一括表示は便利、それとも不便?

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熊本地震の影響で運転を取りやめていた吸収新幹線が、博多-熊本間で運転を再開したというニュースを聞いて、正直、驚きました。また、月末には全線開通するという話に、二度びっくり。

以前、「最近の新幹線は構造物が無駄に丈夫にできているのではないか」という話を耳にしたことがあります。

しかし、震度7の地震を二度、受けても倒壊することなく、部分的な補修で運転再開にこぎ着けたのですから、たいしたものです。善し悪しは別にしても、地震の多い日本ならではの話題と言えるでしょう。

さて、今日は「鉄道駅などの出発表示に関する話題」をお届けしましょう。

2015年12月から名実ともにウィーンで鉄道駅の中心となったHauptbahnhofですが、先日、友人と会うため駅に出かけた際、ふと「日本との違い」に気づきました。

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それは、中央コンコースに表示されている出発列車案内が、Hauptbahnhofを発車する総ての列車が対象になっていることです。

こちらでは、当たり前のことだったので、最初は疑問に思わなかったのですが、日本のJRでは、多くの駅で、方面別に出発列車を案内していると思います。

例えば、東京の中央駅にあたる東京駅の場合、会社が違うとは言え、東海道新幹線、東北・上越・北陸・北海道・山形・秋田新幹線、在来線では東海道線・上野東京ライン・横須賀・総武快速線(“成田エクスプレス”などの特急を含む)、中央線、山手線、京浜東北線、京葉線といった具合です。

確かに、方面が明確になっているので、行き先を探す手間は省けますが、全体像を把握することはできません。

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それに対して、ウィーンのHauptbahnhofでは、地下に駅があるS Bahnも含めて、全列車の発車情報が中央コンコースに出発時刻別に表示されています。

当たり前ですが、「Hauptbahnhofから、どこ行きの列車が発車するのか」を一目で見ることができます。

恐らく、乗客案内に対する基本的な考え方が違うのでしょう。

ちなみにヨーロッパの鉄道は、各国とも、この「一括表示方式」を採用している国が多いようです。

もっとも、この一括表示方式が可能なのは、S Bahnの運転本数が日本のJR各線よりも圧倒的に少ないことから、実現できるのかもしれません。

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仮に日本の東京駅で、中央線、山手線、京浜東北線をのぞいて、一括表示を採用したとしても、東京では新幹線が3分間隔で発車していますから、膨大な情報量になるはずです。

それに、上野東京ラインや横須賀・総武快速線などが加わったら、逆に訳がわからなくなってしまうかもしれません。
そもそも、巨大な表示装置を設けたとしても、果たして、どれくらいの時間を表示できるのでしょうかね。

そういう意味では、列車の本数が圧倒的に少ないÖBBだから実現できるのかもしれません。

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ふと、思い出したのは日本でも地方の中核都市ならば、オーストリアのような一括表示が可能かもしれません。ただ、利用者にとっては、どちらが便利なのでしょうね。

自分が行きたい方向の列車だけが順番に表示されている方が、実際問題としてすぐに乗りたい列車がわかるので、便利なのかもしれません。

そういえば、日本でも飛行場の行き先表示は、成田空港などでも一括表示方式ですね。

最後の写真は成田空港第2旅客ターミナルの出発案内ですが、アメリカ大陸、アジア、ヨーロッパなどの行き先表示を見ることができます。これを見ると、色々な国と結ばれていることがわかります。

日本の鉄道が方面別表示を好んで採用している理由について、専門家の見解を伺ってみたい気がします。


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