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April 30, 2016

フォルクスオーパー来日に向けた「こうもり」テスト公演

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今日は「オペレッタの話題」をお伝えしましょう。

第9回目となるフォルクスオーパーの来日公演が、目前に迫ってきました。舞台装置や衣装などは、公演に必要な資材は既に日本へ向けて運び出されていると思います。今回は、スタッフも含めて、総勢260名での来日になるそうです。

これだけの人数だと、どうしても経費も増えますね。そのため入場料も‥(以下、自粛)。

さて、そんな中、4月28日に、日本公演を想定したと思われる「こうもり」が上演されました。もちろん、完全に日本公演で出演する歌手だけで固めたという訳ではありませんが、大部分は日本公演での出演が予定されている皆さんです。

当日の指揮はAlfred Eschwéさん。主な出演者は、以下の通りです。

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-アイゼンシュタイン(Gabriel von Eisenstein):Jörg Schneiderさん
-ロザリンデ(Rosalinde):Melba Ramosさん
-アデーレ(Adele):Beate Ritterさん
-イーダ(Ida):Martina Dorakさん
-ファルケ博士(Dr. Falke):Mathias Hausmannさん
-オルロフスキー公爵(Prinz Orlofsky):Martina Mikelićさん
-アルフレード(Alfred):Rainer Trostさん
-イワン(Iwan):Stefan Tanzerさん
-フランク(Frank):Kurt Schreibmayerさん
-フロッシュ(Frosch):Robert Meyerさん
-弁護士ブリント(Dr. Blind):Boris Ederさん

まず、指揮はAlfred Eschwéさんだったので、演奏はツボを押さえており、ヨハン・シュトラウスⅡ世のワルツ、独特の小節を見事に表現していました。簡単そうに見えるのですが、結構、難しいのですよね。

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ちなみにNBSから発表されている出演予定者を見ると、5月21日公演に近い感じがします。

出演者では、フォルクスオーパーでは、イーダには、最近、Klaudia Nagyさんが起用されるケースが圧倒的に多いのですが、今回、来日するメンバーには入っていません。

来日公演では、Martina Dorakさんが起用されます。Feriは、彼女のファンですが、彼女のイーダは、日本公演以外では、今まで観たことがありません。

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さて、仕上がりですが、アイゼンシュタインのJörg SchneiderさんとロザリンデのMelba Ramosさんのコンビは、申し分ありません。とくにJörg Schneiderさんはノリノリで、本当に楽しく演じているように見えました。

そして、長年、ご一緒に出演している刑務所長フランクのKurt Schreibmayerさんとの掛け合いも、見事でした。例によってアドリブも連発で、「オペレッタの王道」という感じの仕上がりでしたね。

イーダのMartina Dorakさんも、二幕のピチカートポルカで、Klaudia Nagyさんに負けない怪演を見せてくれました。

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彼女は笑顔が素敵な歌役者さんなので、上品な感じがするため、いつものイーダとは、ちょっと雰囲気が違っていて、これまた楽しかったですね。

これはKlaudia Nagyさんは品がない‥とう訳ではなく、雰囲気が全く違うため、アデーレとのやり取りも含めて、舞台の雰囲気が違った‥という意味です。

Feriも、Klaudia Nagyさんはお気に入りの歌役者さんの一人で、オペレッタでは欠かすことのできない名脇役です。

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アデーレのBeate Ritterさんも、こういったお茶目な役をやらせた上手な歌役者さん。申し分ない仕上がりでした。

最近は、特別な公演以外にはフロッシュに出ないRobert Meyerさんですが、例によって存在感は抜群。会場でも人気を集めていたのは、言うまでもありません。

また、“私が出演したので日本公演は満席になった”といったジョークが聴かれそうです。

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弁護士ブリントのBoris EderさんもFeriは、初めて観ました。いつもよりも抑え気味の演技だったのが、ちょっと残念でしたが、これは役柄なのでやむを得ないでしょう。

オルロフスキー公爵のMartina Mikelićさんは、今年の2月にも観ていますが、女性ながら背が高く、存在感が抜群。切れ味の良い演技が魅力的です。

ところで当日気になったのは、大型バスが3台、劇場脇に止まっていたので、団体のお客さまが3組入っていたのだと思いますが、劇場に空席が目立ったことです。

なかなかオペレッタで満席にするのは、難しいのが頭の痛いところです。

さて、「こうもり」は定番中の定番ですが、日本公演でも、楽しい一時を過ごすことができるのは間違いないでしょう。是非、皆さんも来日公演をお楽しみください。

フォルクスオーパーの場合、舞台が狭いため、東京文化会館では、こちらの舞台装置をそのまま使えるそうなのですが、「こうもり」の舞台装置は、2セットあるのでしょうかね。


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オペレッタ |

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Comments

Feri さん、こんにちは。Steppke です。

21日にヴィーンに行きました。
今回の目的はベルリンの Clivia(強烈でした)でしたが、ベルリンでは着いた日に聴きに行けないので、直行便でヴィーンに寄り、一泊しただけです。(今回が、最後のオーストリア航空日本便になりそうです)
なので、お会いできませんでしたね。

Theater an der Wien での Capriccio でしたが、Ein italienischer Tenor 役で Jörg Schneider さんが出演されています。
29日にもあったので、28日の Volksoper と連日での出演だったはずです。タフですね。
まあ、Capriccio の方はあまり長く歌う役ではないので、大丈夫なのでしょう。
演出が変(新聞にはゾンビ Capriccio と書かれていました)でしたが、その中でも相変わらず身軽でコミカルな演技で、笑えました。

Volksoper の来日公演は、プレミアム・エコノミーの案内が来ており、やはり苦戦しているのでしょう。
Die Fledermaus には行くつもりはなかったのですが、Jörg Schneider さんを観に行こうかと考え中です。

Posted by: Steppke | April 30, 2016 at 06:18 AM

Steppkeさま、コメント、ありがとうございます。

あいにくお目にかかることができず、残念でした。

Jörg Schneider さんですが、相変わらず良い味を出していますね。個人的には「ヴェネチアの一夜」のカラメッロがはまり役だと思っています。

アイゼンシュタインの場合、回りのアンサンブルとのコンビネーションが楽しいところです。

今晩は「Der Bettelstudent」のPREMIEREがありますが、どんな仕上がりか気になりますね。

Posted by: Feri | April 30, 2016 at 02:41 PM

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