« 完成品を運んできました | Main | フォルクスオーパー来日公演「Die Fledermaus」(こうもり) »

May 21, 2016

Baden市歌劇場2016/17シーズンプログラム

Img_2016_04_1061

明日、5月22日はオーストリア大統領選挙の決選投票が行われます。決戦投票に残らなかった候補者は、一斉に「みどりの党」が推すバン・デ・ベレン氏に対する支持を表明しているとか‥ 

ヨーロッパでは自由党が推すホーファー氏について、“ヒトラーの再来か?”という刺激的な報道が目立ちます。さて、どうなることでしょうか。

日本で選挙の結果が判明するのは、23日になると思います。

さて、夏公演の関係で、他の劇場よりも来シーズンのプログラム発表が遅いBaden市歌劇場ですが、このほど2016/17シーズン(冬公演)の内容が発表になったので、その概要をお伝えしましょう。

夏公演が、珍しい作品中心であるのに対し、冬公演は比較的オーソドックスな内容になりました。

Sn_x6100114

○オペレッタ
来シーズンはフランツ・レハール作曲の「Der Graf von Luxemburg」(ルクセンブルク伯)、ヨハン・シュトラウスⅡ世作曲の「Der Carneval in Rom」(ローマの謝肉祭)、レオ・フィル作曲の「Madame Pompadour」(マダムポンパドール)の3作品が取り上げられることになりました。

Der Graf von Luxemburg」のPremiereは10月15日です(11月25日まで上演)。フォルクスオーパーで2005/06シーズンに上演され、2009/10シーズンあたりまで継続されていましたが、その後は途切れているので、ウィーン近郊では久しぶりです。

フォルクスオーパーでは中嶋彰子さんが出演していたので、Feriも強く印象に残っています。比較的コンパクトな舞台で上演できる作品なので、Baden向きかもしれません。

なお、フォルクスオーパー版は、2005年夏にTheater an der Wienでも上演されたのですが、このプロダクションを引き継いだものでした。

タイトルロールのGraf von Luxemburgには、何とフォルクスオーパーでも、この役を演じたMehrzad Montazeriさんの名前が挙がっています。また、Sebastian Reinthallerさんが出演する日もあります。お相手のアンゲリカにはMonika Rebholzさんが起用されるようです。

Sn_x6100115

Der Carneval in Rom」のPremiereは12月17日です。この作品も有名ですが、最近は、なぜか余り取り上げられません。今回のBadenが久しぶりだと思います。

名作「こうもり」の前年に発表された作品ですが、魅力的な曲が少ない作品です。しかし、Feriは観たことはないので、今回、時間を作って観賞したいところです(観ないと何とも言えませんから‥)。

なお、本公演は2月5日まで、年末年始を挟んでの公演となります。画家アーサー・ブライクにはSebastian Reinthallerさんが起用されるようです。

3作品目の「Madame Pompadour」は、フォルクスオーパーでは2011/12シーズンにPremiereが行われており、このブログでも取り上げました。

フォルクスオーパー版は、二幕で巨大なマダム・ポンパドールの人形が登場するという強烈な舞台装置でしたが、Badenはどのように料理してくるでしょうか。

前の二作品に比べると曲は洗練されていませんが、耳に残るメロディがある、面白い作品です。こちらのPremiereは2017年1月21日で、3月17日まで上演されます。

「Der Carneval in Rom」と、一部、上演期間が重なっているので、日本からいらっしゃる皆さまも二作品を鑑賞するチャンスがあります。

タイトルロールのマダム・ポンパドールにはBea Robeinさんが起用されるようです。

Sn_x6100116

○オペラ
何とびっくり。現時点ではオペラ公演の予定が発表されていません。通常、数作品が上演されるのですが、2016/17シーズンはオペラが全く上演されないのか、発表が遅れているのか不明です。

ただ、オペレッタが3作品になっていることを考えると、オペラの上演は行われない可能性が高いと思われます。まぁ、オペレッタファンのFeriにとっては、ありがたいのですが‥

○ミュージカル
Victor/Victoria」(「ビクター/ビクトリア」、2017年2月18日Premiere)は、1982年に公開されたミュージカル映画が元になった作品です。こちららしい異性装と性同一性がメインテーマとなっている作品です。

○子供・青少年向けプログラム
ミュージカル「Peter Pan」(ピーターパン)と、バレエ「Das Dschungelbuch」(ジャングルブック)が中心ですが、演劇も上演される予定です。

○その他
恒例のニューイヤーコンサートが1月1日に行われますが、その他、シーズンはじめの10月9日には「Operettencafé」が開催されます。会場はMax-Reinhardt-Foyerですが、ちょっと興味のある催しです。

10月13日には「Die goldenen 50er」というコンサートがMax-Reinhardt-Foyerで、開催されます。

なお、プログラムについてはAustria-fan.comにも掲載してもらっていますので、こちらもご覧ください。

※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります delicious

Br_decobanner_201105_b_3

オペレッタ |

« 完成品を運んできました | Main | フォルクスオーパー来日公演「Die Fledermaus」(こうもり) »

Comments

Feri さん
ご無沙汰しています。Steppke です。
大変遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。

(別記事ですが、Rudolf Bibl さんの訃報には驚きました。南仏に滞在中だったようですが、今年の元旦に指揮されているということは、本当に急だったのでしょうね)

少し前になりますが、Stadttheater Baden で Der Carneval in Rom を観て/聴いて来ました。
この作品は Die Fledermaus のわずか数ヶ月前に初演されており、音楽は充実しており素晴らしいのに、シナリオが良くありませんね。なかなか上演されないのは、納得でした。
画家の Arthur Bryk に忘れられたアルプスの麓の村娘 Marie がローマに行って少年の格好で Bryk の徒弟になるのですが、Bryk は以前愛したことはおろか女性であることにさえ気付かないのに最後のシーンで急に結ばれるなど、ストーリーに問題ありです。
まあ、Volksoper の Die Zirkusprinzessin も最後の場面でどうして意地を張り合っていた二人が結ばれたのかが描かれず、団長の言葉でいきなりのハッピーエンドでしたが、オペレッタだから仕方ないのでしょうかね?

演出も音楽もいつもの Baden らしいものでしたが、円形の舞台装置を象徴的に使ったりと少し斬新な感じがありました。
Marie の Jerica Steklasa さんと Gräfin Falconi の Barbara Payha さんの女声2人が素晴らしく、音楽としても聴かせました。
Bryk は Sebastian Reinthaller さんで、最近の彼は演技も歌もちょっと鈍重な感じがして、オペレッタの主役をやるのはそろそろ無理かもしれません。
また、私の好きな Beppo Binder さんを活かし切れていませんでした。作品のせいと言うよりも演出が原因なのでしょうが、普段のような怪演ではなく、ちょっともの足りないところでした。

レアなオペレッタを聴けて、まあ良かったといったところでしょうか。昨年1月の Die gold'ne Meisterin(私にとっても昨年のオペレッタで最高の収穫でした)が素晴らしかったので、それに比べると残念でした。

ちなみに、Bühne Baden の夏のスケジュールも既に発表されていて、オペレッタは Orpheus in der Unterwelt と Der Zarewitsch の2作品です。

Posted by: Steppke | January 29, 2017 at 07:43 PM

Steppkeさま

「Der Carneval in Rom」のレポート、ありがとうございます。

私は残念ながら観ることは叶いませんでしたので、大変、参考になりました。

Biblさんの思い出については、別に記事をまとめたいと思っています。

その節は、是非、コメントでご参加頂けると幸いです。

Posted by: Feri | January 30, 2017 at 12:42 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 完成品を運んできました | Main | フォルクスオーパー来日公演「Die Fledermaus」(こうもり) »