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June 27, 2016

番外編 響ホールフェスティヴァル2016「メリーウィドウ」(前編)

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6月26日の深夜(日本時間)、当ブログで使っているココログで大規模なトラブルが発生し、記事のアップどころか、コメントの投稿も不可能になりました。

そのため、実は、日本時間の27日早朝に記事をアップする予定が、管理画面にも入ることができず、ブログの更新が大幅に遅れてしまいました。誠に申し訳ございません。

さて、ウィーンでは、まもなく常設の劇場はシーズンオフに入りますが、今日は「日本の話題」をお届けしましょう。

ご存じのように、日本では地方自治体が様々な文化活動を展開しています。また、こちらの皆さんが驚くような、立派な音楽ホールを持っている地方自治体も多いのが特長。

クラシック音楽の普及に力を入れている北九州市には、八幡区に響ホールという立派な劇場があります。

ここを活動拠点としている(財)北九州市芸術文化振興財団が音楽事業の一環として、開催しているのが「響ホールフェスティヴァル」です。

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響ホールから「創造と発信」をテーマに贈る響ホールフェスティヴァル。2016年は、2日間にわたって「ウィーン」をテーマにしたコンサートを中心に、ホール内外のスペースを活用した無料イベントも開催されました。

コンサートは初日の25日が「魔法の笛」(オペラ「魔笛」を語りと木管五重奏の演奏だけで上演)、2日目の26日がオペレッタの「メリーウィドウ」でした。

この「メリーウィドウ」にFeriの友人、森野由みさんが出演しましたので、北九州地区ファンクラブの方から頂いた情報を元に、当日の様子をご紹介しましょう。

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まず、コンサート以外のイベントですが、これがなかなか魅力的。「ウィーン」をテーマにしたイベントが盛りだくさん。

ワークショップ「親子でケーキづくり教室」(ザッハトルテ)、「~ウィーンの香りを召し上がれ~オペラ入門inオペラカフェHIBIKI」、「どきどき、演劇ワークショップ~演出家指導のもと“メリーウィドウ”の1シーンを演じてみませんか?」、映画上映「第三の男」、「知って、聴いて、鳴らしてみよう!!~“魔笛”・“メリーウィドウ”出演演奏者によるロビーコンサート」など、多種多様なイベントが開催されました。

実際、ロビーコンサートは、木管楽器、弦楽器、打楽器と各パート毎に行い、その後、お客さまに楽器に触れてもらうといったユニークな試みが行われています。

クラシック音楽やウィーンにあまり興味の無い一般の方でも楽しめるような企画内容が素晴らしいですね。

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さらにホワイエには、地元のパン工房リーブルさんが出店。何と、Feriにとっては懐かしのセンメルやプレッツェルが販売されました。ちなみに、リーブルのご店主は、福岡にあるベッカライ・サイラーさんで修行を積んだ方ですから、品質や味は折り紙付きです。

さらに、ホワイエではオーストリアビアをはじめ、ウィーン関連グッズなども多数販売されていました。正直、先日のフォルクスオーパー来日公演の時よりも、販売品に関してはオーストリアやウィーンのものが充実。

ちなみに、販売していたグッズの多くは森野さんが、一時帰国する際、持ってきたそうです。お疲れさまでした。

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にも関わらず、協賛や後援に、オーストリア政府観光局の名前がないのが残念でなりませんでした。地方都市で、これだけ気合いの入った催事なのですから、日奥友好の観点からもオーストリア政府観光局の後援が欲しかったところです。

さて、26日に行われたオペレッタ「メリーウィドウ」ですが、こういった趣旨のイベントなので、コンサート形式かつダイジェスト版でした。

ただ、一般のお客さまにオペレッタの魅力を知って頂くには、こういったダイジェスト版の方が良い場合もあります。そういう意味では、フェスティバルの趣旨に沿った企画と言えるでしょう。

さて、当日の指揮は村松秀明さん、演奏は響ホール室内合奏団、出演者は以下のとおりです。

-ハンナ・グラヴァリ:森野由みさん(ソプラノ)

-ダニロ・ダニロヴィッチ男爵:大野徹也さん(テノール)

-ヴァランシェンヌ:大西ゆかさん(ソプラノ)

-カミーユ・ド・ロシヨン:行天祥晃さん(テノール)

-ミルコ・ツェータ男爵:上瀧征宏さん(俳優さん)

-クロモウ:木村健二さん(俳優さん)

-オルガ:高山実花さん(俳優さん)

これに加えて男性合唱団が5名加わっていました。

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オペレッタらしく、俳優さんが起用されているところが興味深いですね。

ちなみに構成・脚本・演出は「飛ぶ劇場」の代表を務める泊 篤志さんでした。

余談ですが、Feriの友人である森野さんは、コンサートでオペレッタのアリアを歌うことはよくありますが、ダイジェスト版とは言え、オペレッタに出演するのは初めてかもしれません。今度、ウィーンでお目にかかったら確認してみましょう。

さて、今回はダイジェスト版ということもあり、休憩なしの70分一本勝負。どの部分を、どうカットして、お客さまに本作品の魅力を伝えるかが「演出家の腕」といっても過言ではないでしょう。

まず、演奏を担当した響ホール室内合奏団ですが、アンサンブルではなく、40名以上のメンバーからなる立派なオーケストラでした。

興味深かったのは、女性奏者の比率が圧倒的に高く、男性メンバーは数人。ちなみにミュージックアドバイザーを東京藝術大学学長の澤 和樹さんが務めているなど、セミプロのオーケストラとしては、なかなかの実力派です。

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「メリーウィドウ」の演奏も初めてだったかもしれませんが、なかなか見事な演奏でした。

オペレッタを日本で短縮版の形で上演する場合、物語の進行を司るストーリーテラーを設定するのが一般的です。
今回はクロモウとオルガがストーリーテラーを務めました。

「メリーウィドウ」の場合、ニェーグシュをストーリーテラーにするのが良いのですが、今回は適役の俳優さんを確保することができなかったのでしょう。

そのため、実際にはクロモウがニェーグシュに近い役回りを演じていました。

さて、第一幕。オープニングは、現在一般的になっている序曲でスタート。ただし、人数が少ないため、公使館でのパーティは事実上、省略。ツェータとクロモウが出てきて、お話の背景を話すところから始まりました。

オルガは客席で、お客さまを口説いている最中。それを見つけたクロモウが注意するという展開です。

さっそく、客席からハンナが、「ハンナ登場の歌」を歌いながら登場。男声合唱団と合流して、パーティ会場へ。一旦、舞台袖に消えたところで、ヴァランシェンヌとカミーユ・ド・ロシヨンのデュエットへ。

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なお、出演者は出番がないとき、舞台袖に引き上げるだけでなく、客席最前列で待機しているというパターンでした。これは面白い演出ですね。

その後、ダニロが登場しますが、“呼ばれで戻ってきたダニロです”と自己紹介してから、「ダニロ登場の歌」を歌うという親切な展開。

オリジナルでは、その後、ヴァランシェンヌが無くした扇子を探す場面がありますが、これはカット。

ソファーで寝ているダニロをハンナが見つけて、からかう場面へ。ただし、2人が意地を張り合う「お馬鹿な騎士さん」はカットされていました。

ダニロは、ツェータ男爵とクロモウから、“ハンナと決行するように”と懇願されますが、断固拒否。普通は、結婚はしないが、パリジャンとの結婚は阻止するという案件を受諾するのですが、その部分もカット。

一幕のフィナーレは、ハンナがダニロを踊りの相手に指名して、ワルツを踊ることに。本来は、ダニロが「踊る権利」を競りにかけて、ハンナの反感を買うのですが、そういった複雑なお話はカットです。ちなみに一幕は25分ほどでした。

後編は、明日、お伝えします。

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