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June 20, 2016

「秘密の屋根裏」を探訪

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今日は、「皆さまに日頃、目にすることがない場所」をご案内しましょう。

ウィーンの街を歩いていると、現在でも伝統的なスタイルの建物をよく見かけます。

外側が石造りで、三角形の屋根が載っているのが一般的かと思います。居室に関しては、こちらはリフォームが行き届いていますから、外観からは創造できないくらい洗練されたインテリアデザインのところが多いようです。当然、お住まいになっている方の趣味・趣向が反映される訳ですが‥

また、以前もご紹介したように、こちらでは戸建て住宅を施主さんが自分で建てるケースがあるなど、日曜大工も本格的。

そのため、室内のリフォームについても、住設機器の交換など以外は、自分で時間をかけて行う人が多いそうです。その当たり、日本とはずいぶん考え方が違いますね。

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さて、前置きが長くなりましたが、集合住宅の場合、普通、入居者でも目にすることがない空間が「屋根裏」です。

屋根裏に収納スペースなどが設置されているケースは別ですが、何もない場合、屋根裏に入る必要性もないため、見ることはほとんど無いでしょう。というか何か工事をするのでもなければ、入る必然性がありませんね。

以前、Feriの大先輩がWestBahnhof近くにオフィスを構えていました。典型的なウィーンの古い建物で、複数の企業が入居していました。駅から近いにもかかわらず、ちょっと奥にあるため、比較的静か。

Feriも、時々、そのオフィスに先輩を訪ねていったことがあります。あるとき、その先輩から“Feriさん、実は、今日、屋根裏に工事が入っていて、中に入ることができるのだけれども、せっかくだから見てみない?”というお誘いが‥

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こういったところに入ることができるのは、ある意味、入居者の特権。お言葉に甘えて見せていただくことにしました。

通常、屋根裏へ入るとなると、梯子を登るようなイメージがあるのですが、この建物は、ちょっと変わった構造をしていて、日本式の2階にある先輩のオフィスから、水平移動で隣接する低層階の屋根裏に入ることができるようになっていました。

そのため、「秘密のドア」(例によって大げさ‥)を開けると、そこには屋根裏が広がっていました。

実際に屋根裏に入ってびっくりしたのは、骨組みが木でできているという点です。その上にスレートの屋根が載っているという感じでした。また、煉瓦造りの箇所も見ることができました。

時々、ウィーンの古い建物で火災が発生すると、屋根が抜けるシーンがありますが、この構造だったら、屋根が簡単に抜けるのもわかります。

さらに驚いたのは、屋根裏の床(実際は下層階の天井になるのでしょうか)が石造りになっている点です。この構造は、正直、想像もしていませんでした。

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写真を見ると明るそうな感じがしますが、実際は、明かり取りの窓部分以外は、光がなく、非常に暗かったですね。デジタル写真の威力が存分に発揮できた場面です。

ちなみに中央に見えるのが、ウィーン名物である煙突のダクトです。点検口も見えますね。この時は、工事をしていた関係で、工事用資材などが置かれていました。

職人さんが休憩するための折りたたみ椅子が右奥に見えるのがご愛敬。その隣にはコーラのペットボトルが‥ ウィーンらしい光景です。

映画などで、戦争中、屋根裏部屋に隠れて難を逃れるというシーンがありますが、こういったところに身を潜めていたのでしょうか。そう考えると色々な想像が広がってきます。

その後、先輩は事業を縮小し、このオフィスからも退去してしまったため、屋根裏の見学は、結果として、この1回だけになってしまいましたが、今となっては懐かしい思い出の一コマです。

ところが、不思議なご縁があるもので、今では、この建物に入っているスタジオが、Feriの友人である声楽家の稽古場になっているようです。

実は声楽家の友人もFeriの大先輩と親しいのですが、ここにオフィスがあったことはご存じなかったそうです。しかし、これも不思議なご縁ですね。


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