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June 10, 2016

構体を輸送中

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いよいよ、今日6月10日からEURO2016が開幕します。オーストリアの初戦は6月14日ですが、ウィーン市内には、公営、民営を含めたパブリックビューイング(Public Viewing)の施設が多数、開設されるようです。

特に市庁舎前広場には「EM-Fan Arena auf dem Rathausplatz」が、6月10日から7月10日まで開設されます。

巨大なスクリーンで試合を観戦できる訳ですが、恐らく毎夏、恒例のフィルムフェスティバルの施設を前倒ししたのでしょうね。

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フットボールの場合、洋の東西を問わず、大勢の人が集まって応援することで、盛り上がるので、これから1ヵ月間、ウィーンは賑やかになることでしょう。

日本でも有料衛星放送で、全試合が放送されるようなので、ファンの皆さまにとっては楽しみだと思います。

一方、日本からは、オーストリアに進出した楽天が撤退するというニュースが入ってきました。

このブログでもご紹介したことがありますが、大統領選挙にも出馬した有名なおじさまをキャラクターに起用したにもかかわらず、不発だったようです。今後は、ドイツと統合するそうですが、やはり出店する企業が少なかったのでしょうね。

さて、今日はフットボールや通販とは全く関係のない「鉄道の話題」をお伝えしましょう(笑)。

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最近、ヨーロッパでは鉄道車両の製造は、複数の国に存在する企業や工場が関わることが増えてきているようです。いわゆる「国際分業」というスタイルですが、EUの拡大にともなって、その傾向は強まっています。

以前、ウィーン市内のS Bahnに乗っている時、写真のような「もの」を見つけました。

日本では、専門的に「構体」と呼ばれますが、鉄道車両の車体です。ただ、まだ、内装や電機部品などは取り付けておらず、いわゆる「車体の原型」と言ってもよいでしょう。

この「構体」を車両メーカーの工場へ搬入して、内装や電機部品の取付といった艤装を施して、完成する訳です。

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恐らく近くにSIEMENSのウィーン工場があるので、そこへ搬入する途中だったのかもしれません。

日本でも、希に構体の輸送が行われることがありますが、オーストリアで見たのは、この時が初めてです。

かつて日本では鉄道車両は、すべて各社のオーダーメイドだったのですが、製造コストを下げるため、メーカーが企画した標準車両をベースにするケースが増えてきました。その結果、JR仕様の車両を民鉄が導入するなど、以前では考えられなかったケースもあります。

一方、ヨーロッパでは、一足先に車両の標準化が進められました。電気機関車や電車、客車など、色が違うだけで、中身は全く一緒というケースが増えています。

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これは鉄道車両メーカーが統合されたこと、もともと陸続きで相互乗り入れが盛んであることなどが背景にあるようです。

そのため、古い鉄道ファンの友人に言わせると“最近のヨーロッパは、どこの国に行っても同じスタイルの車両しか走っていないので、面白くない”と言われます。それはごもっとも。

今回、お目にかける二階建て車両も、オーストリアではウィーン近郊で使用されていますが、ドイツでも大都市近郊で使われています。

最後の写真はドレスデンで見かけたドイツ鉄道の2階建て客車ですが、ÖBBのものとよく似ていますよね。

そういう意味では、標準車の一つと言って良いでしょう。


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鉄道のお話 |

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Comments

お久しぶりです。ヨーロッパの鉄道が3大メーカー(ボンバルディア、シーメンス、アルストム)時代となり、昔に比べると脱個性化の時代へと進んでいるのは残念な気がします。それでも、TGVとICEの様な高速列車系は各国のお国柄を反映してか、共通化は無く、独自設計を行っておりますが。

共通化と言えば、ドイツとスイスでインターシティに導入する、同じ2階建ての列車を導入するのですが、外見は同じでも、動力が異なっています。ドイツでは増減が簡単な従来通りの客車+機関車牽引方式なのに対し、スイスでは固定編成の電車方式と、全く異なります。各国の事情が反映された結果なのでしょうか。

さて、個人的な話なのですけど、私が9月に参加予定のツアーなのですが、使用予定のオーストリア航空が9月で撤退となり、
行きが成田発ブリッセル行きの全日空+ブリッセル発ミュンヘン行きのルフトハンザになって、ザルツブルクまでバス移動、帰りはロンドンからドイツ・デュッセルドルフまでブリティッシュ・エアウェイズで移動して、そこから全日空で成田へ帰国するルートになりました。まぁ、ルフトハンザ使用か、最悪チューリッヒ経由のスイス・インターナショナルかと思っていたので、全日空使用になったのは個人的には良かったです。母も日系の航空会社になったので嬉しかったみたいですし。行きがブリッセルで帰りがデュッセルドルフと言うのは、事情が事情だけに、何とか確保出来たからという事なのでしょう。で、どんなツアーなのかは、また後日にでも。 

Posted by: おざきとしふみ | June 14, 2016 21:59

おざきとしふみ様

コメント、ありがとうございます。スイスに関してはゴッタルドベーストンネルの開通で、鉄道も新しい時代を迎えましたね。

スイスは、他国と事情が違うため、標準車の導入には、色々と制約があるのでしょう。

また、秋のご旅行についての情報提供、ありがとうございます。

全日空のヨーロッパ線は、新規参入路線以外は羽田に移転してしまったため、代替便の設定は大変なのでしょう。ブリュッセル線はB787なので、オーストリア航空のくたびれたB777より、快適なフライトになると思います。

私は乗り継ぎはあまり気にならないのですが、普通のお客さまは、乗り継ぎがネックになることが多いと聞いています。

Posted by: Feri | June 15, 2016 09:40

何でも、スイスは将来的にはゴッタルドベーストンネル開業後にスイスのシュタッドラー製の新型車両を導入して、ユーロシティのイタリア製ETR610形車両を置き換える計画があるそうですよ。何気に強気な感じですけど、オーストリアも将来の長大トンネル完成後や(ブレンナーベーストンネルとゼメリングベーストンネルの事)ウィーン~ザルツブルク間の完全高速化の時にどういう新型車両を導入するのか気になります。

さて、オーストリア航空撤退の件ですが、色々大変だそうですね。確かに全日空のB787は小さいですが、完全リクライニング+スタッカード式のビジネスクラスは世界最高峰ですから、快適に過ごせるのは有り難いです。
で、来年度なのですが、何でもルフトハンザは成田~フランクフルト便を増発したいそうです。撤退するオーストリア航空の分を補完したい考えだそうですが、果たして上手く行くのでしょうか?まぁ、フランクフルトからだったら十分に採算は取れると見込んだからだと思いますが、どうでしょうか?

Posted by: おざきとしふみ | June 15, 2016 16:53

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