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July 2016

July 31, 2016

建物が取り壊されると‥

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早いもので7月も今日でおしまいですね。先日、ドイツで難民が関係した事件が多発しましたが、肝心のメルケル首相の姿が見えないと思ったら、バカンスでお休みだったようです。

日本だったら、マスコミから“危機管理の意識がうすい”と叩かれまくられるような気がしますが、「長期間の夏期休暇が義務づけられている」ドイツでは、そういった批判は少ないのでしょう。

ただ、さすがに事件を管轄する閣僚である内務大臣は、ミュンヘンの事件発生後、バカンスを中断し、すぐにミュンヘンへ駆けつけたそうです。

ちなみにメルケル首相がマスコミの前に姿を現したのは、7月29日の記者会見だったとか‥注目されたのはメルケル首相が「難民ウエルカム政策」の見直しに言及するかという点でしたが、従来の路線を断固維持すると表明したようです。

さて、7月最後の話題は、「建物の解体にまつわる話題」をお届けしましょう。

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昨日、築60年近いアパートの話題をご紹介しましたが、基本的に地震がないオーストリアでは、「耐震性を高めるために古い建物を取り壊して、新しい建物に建て替える」というケースはほとんど無いようです。

そのため、旧市街などでは、築年数100年などは、まだ「新しい物件」として、内部をリフォームしながら使い続けられています。まぁ、構造が石造りだから可能なのでしょうが‥

とは言っても、まったく建物を解体して、新築しないという訳ではありません。特に都市部にある小規模な住まいの場合、メンテナンスだけでは、費用対効果が低いケースもあるようで、時々、解体現場を目にすることがあります。

先日、このブログでもご紹介した「不思議な壁画がある5区のスポーツ用品店」も、解体されてしまいましたね(2016年6月3日の記事をご覧ください)。

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July 30, 2016

Ernest-Bevin-Hof

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ウィーン17区(Hernals区)の話題が続きますが、今日は「Ernest-Bevin-Hofという住宅団地のお話」です。

17区にFeriが住んでいた頃、すぐ近くに市営アパートがありました。複数のアパートが立ち並ぶ形なので、日本で言うところの「団地」です。

例によって公園を中心としており、16棟の中層アパートが建っています。ウィーン市のデーターによると16棟に230戸の住まいがあるようです。

棟数の割に戸数が少ないのは、中層アパートである上に、一戸の面積が広いのでしょう。

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ただ、最近できた団地ではなく、1956年から建設が始まり、1958年に完成しました。ということは、築58年という物件です。

当時、この周辺は都心部に住まいをもつ人の別荘や古い建物が点在していたそうです。戦後の旺盛な住宅事情に応えるため、自然を生かしつつ、住宅団地の建設が行われました。

今でこそ、トップの写真のように周囲は住宅だらけにですが、当時は、画期的なプロジェクトだったことでしょう。

ちなみに設計を担当したのは、Walter Jaksch、Hans Jaksch、Siegfried Theiß、Franz Peydlというオーストリア工科大学出身の建築家4名です。ただ、いずれの建築家も既に鬼籍に入られています。

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1950年代の設計なので、建物は比較的シンプルなデザインです。ただ、この団地のシンボルとなるのが二棟の「星形アパート」(9号棟と16号棟)です。

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そう言えば、日本にも、このようなデザインの住宅団地があったような気がします。

興味深いのは、各棟の玄関付近に、シンボルとなる植物のレリーフが取り付けられていることです。シンボルとなる植物ですが、ポプラ、イチョウ、トウヒ、松、栗、オリーブなどだそうです。

1950年代後半なので、効率優先ではなく、遊び心のあるデザインが採用されたのでしょう。

築50年が経過したことから、2009年から2012年にかけて、躯体の改修を含めた大規模なリフォーム工事が行われています。その際、暖房装置の取り替え、断熱性能の向上、エレベーターの改修なども行われました。

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July 29, 2016

“Ich Wart draußen!” 愛犬の待機場所

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今日は「ペットの話題」をお伝えしましょう。

このブログでも時々取り上げますが、こちらでは犬を飼っている人が本当に多いですね。また、家族の一員として、色々な場所へ連れて行くのも「当たり前」になっています。

日本では考えられませんが、レストランやバイスル、カフェ、ホイリゲも基本的に愛犬の同伴が認められており、店内で色々な犬を見かけることがあります。

愛犬の入店が認められている背景は、「躾がしっかりしている(ソーシャルスキルが高い)」ことにあるようです。

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実際、ご主人が食事中でも、決して餌をねだることなく、床に伏せて静かに休んでいます。今のように暑い時期には、お店側で水を用意しているケースも多く、水だけは飲んでいます。

左の写真は、Feriが贔屓にしているホイリゲですが、飼い主さんが愛犬に水を与えています。犬も咽が渇いていたのか、尻尾を振って喜んで居ます(尻尾が揺れているのにご注目)。

ところで、いつも気になるのですが、こちらには「犬アレルギー」の人は存在しないのでしょうかね‥

さて、そんな賢い犬たちが入店できないところがあります。それが、スーパーマーケットや食料品店、ドラッグストアなどです。

衛生面で問題があるということなのでしょうが、飲食店も同じような気がするのですが、本当の理由はよく知りません。

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まぁ、肉屋さんなどだと、犬の本能を呼び起こしそうな気もしますが‥

そのため、ウィーン市内を歩いていると、店の玄関先で待機している愛犬をよく見かけます。

日本でもスーパーマーケットなどは、愛犬の入店が禁止されていますが、店の前で静かに待っているケースは少ないような気がします。

その点、こちらの犬は、よその犬と一緒になっても、静かに待機しています。これも躾の成果でしょうか。

興味深いのは、「愛犬の待機場所」の表示です。各店舗とも工夫を凝らしており、これを見るだけでも、なかなか楽しめます。

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July 28, 2016

17区の名所 Bärenvilla(Friedrich von Schmidt-Haus)

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今日は「Feriが以前住んでいた17区Dorunbachの名所」をご案内しましょう。

実は、この名所は、Feriが以前住んでいたDorunbachのアパートからほど近い場所にあり、どこかへ出かけるときは、ほぼ間違いなく、「この名所」の前を通っていました。さすがに「歴史と伝統のある街」ウィーンです(笑)。

実は、17区のアパートを紹介してくれた友人から、契約前にアパートを見学した際、“ここは有名な建物ですよ”と教えてもらったことがあります。

確かに普通の建物に比べると趣のあるデザインです。その名称はBärenvilla(Friedrich von Schmidt-Haus)。

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かつて、この建物を所有していたのはFriedrich Schmidt(フリードリッヒ・シュミット)という人物です。この名前を聞いて、ピンときたあなたは、かなりの「ウィーン通」です。

Friedrich Schmidtは、あの有名なウィーン市庁舎(Wiener Rathauses)を設計した建築家です。いぁー、すごい人物がFeriのアパート近くにお住まいだったのですね。

現在のウィーン市庁舎は、1868年に実施されたコンペで、ドイツ出身の建築家Friedrich Schmidtの案が選ばれました。彼の設計を元に、1872年から建設が進められ、1883年に完成しています。

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ドイツ出身の建築家なので、ドイツにも同氏の設計した建物が多数存在していますが、ウィーンにもLazaristenkirche(Neubau)、Pfarrkirche St. Othmar unter den WeißgerbernKirche Maria vom Siegeといった教会をはじめとする優れた作品が残っています。

この建物ですが、更地に最初からFriedrich Schmidtが設計して建てたものではなく、1860年にブドウ栽培農家の住まいを手に入れたものだそうです。

ちなみに、この周辺には現在でもワイン用のブドウ畑が存在しています(ブドウ畑周辺はFeriの散歩コースでした)。
17区の住まいは、ウィーン市庁舎を設計する前に入手したことになります。この住まいで、構想を練ったのでしょうか。

既存の住まいを手に入れた建築家のFriedrich Schmidtが、それの満足するはずはなく、リフォームと増築を実施します。

当然、その際、ウィーン市庁舎のスタイルを取り入れたのは言うまでもありません。何しろFriedrich Schmidtの代表的な作品ですから‥

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July 27, 2016

SCHRAMMELMUSIK発祥の地

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今日は「SCHRAMMELMUSIKの話題」です。

Feriが、以前、住んでいた17区のアパートからほど近いところに「Schrannelpark」という小さな公園がありました。これは散歩の途中、偶然、見つけたものです。

公園内には写真のようにコントラギターをモチーフにした「SCHRAMMELMUSIKの石碑」が建立されています。そこで、ちょっと気になったので、色々と調べて見ました。

皆さまもご存じのようにウィーンの民族音楽であるSCHRAMMELMUSIKは、ヴァイオリニストのヨハン・シュランメル(Johann Schrammel)と、ヨーゼフ・シュランメル(Josef Schrammel,)兄弟により生み出されたものです。

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Schrammel家は、両親ともに音楽家(父親はクラリネット奏者、母親は歌手)という音楽家一家だったそうで、幼少の頃からバイスルなどで演奏活動をしていたようです。

シュランメル兄弟は Ottakringで生まれており、ウィーンを中心に活動をしています。後にAnton Strohmayer(コントラギター奏者)、Georg Dänzerとカルテットを結成し、独特のシュランメル音楽をホイリゲなどで演奏していました。活動の拠点はヌスドルフ周辺のホイリゲだったという話もあります。

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では、シュランメル兄弟と17区は、どのような関係があるのでしょうか?

実は、後年、兄弟が住んでいたのが、現在17区の区役所があるElterleinplatzにほど近いKalvarienberggasse 36/Rötzergasse13だったことがわかりました。また、お二人とも、この地で亡くなっており(Johann Schrammelは1893年、Josef Schrammelは1895年)、それぞれHernals墓地に埋葬されています。17区に縁のある音楽家兄弟だったという訳です。

そのため、Elterleinplatzの中心には、写真のようなモニュメント(Alszauberbrunnen)が建立されています。

ちなみに、このモニュメントは1932年に建立されたもので、Johann Schrammel,、Franz Paul Fiebrich、Alfred Rondorf 、Willi Strohmayerという4人の奏者が演奏しているブロンズ像が置かれています。

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July 26, 2016

変わったお店シリーズ112 奥に引っ越した自転車屋さん

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ドイツでは、このところ難民による事件が続発しており、不安が募っているようです。

ミュンヘンの事件では、SNSで「犯人が複数存在する」という不確実な情報が流れたため、警察当局も事実が明らかになるまで、厳戒態勢を敷いたようです。

また、一部の報道によると、オーストリアから警察系特殊部隊コブラ(Einsatzkommando Cobra)の隊員が40名、派遣されたようです。ドイツの事件にオーストリアの特殊部隊が出動するとは思ってもみませんでした。

さて、今日は「変わったお店シリーズ」をお届けしましょう。

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以前は“ウィーンは自転車が活躍している割に自転車屋さんが少ない”という見当違いのコメントを書いたことがありました。実際、ウィーン市内を散歩していると、実は意外な場所で沢山の自転車屋さんが営業をしています。

日本では、基本的に完成品の自転車を販売するところが多いと思いますが、こちらでは完成品の販売に加えて、各種自転車用品や改造用のパーツなども幅広く販売しているお店が多いようです。

そのため、自転車屋さんの中には、専用の工房を店内に併設しているところもあります。

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今日、ご紹介する自転車屋さんですが、実は、以前は38系統の路面電車が走っている表通りに面した場所で営業をしていました。

表通りに面しているため、ロケーションとしては最高なのですが、数年前に表通りの店をクローズして、ちょっと奥まった場所に移転してしまいました。

「奥まった場所」ですが、いわゆる住宅街の中で、近くに自動車修理工場、家具工房はありますが、飲食店をのぞくと、いわゆる商業施設はほとんどありません。閑静な住宅街の中にあります。

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July 25, 2016

突然の出会い 民族音楽の足跡

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今日は「民族音楽家の史跡にまつわる話題」をお届けしましょう。

皆さまもご存じのようにウィーンには、様々な音楽家に縁がある史跡が点在しています。クラシック音楽ファンのみならず誰もが知っている音楽家から、地元に密着した民族音楽作曲家まで、本当に幅広い人たちが活躍していたことがわかります。

そういう意味で、言い古された言葉ですが「音楽の都」だと思います。

今日は、そんな音楽家の史跡から、民族音楽作曲家のケースをご紹介しましょう。先日、馴染みのホイリゲに行く途中、16区のNeulerchenfelder Straßeで写真のような壁画が描かれている建物を見つけました。

この壁画ですが、正直、Feri好み。まず、窓を囲む形でデザインされているところが素晴らしいですね。そして、教会らしい建物と、左にはシュランメル音楽では欠かせないコントラギター(Kontragitarre)が大きく描かれています。

さらに下には楽譜の一節が描かれていますが、その手前にはワインのデキャンタが‥

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言葉はわからなくても、ホイリゲと関係が深いシュランメル音楽に関する音楽家がお住まいになっていた場所であることがよくわかります。

後日、写真を分析したところ、Hans v. Frankowski(1888~1945)と書かれており、この壁画の人物はグラーツ出身の音楽家であることがわかりました。

Hans v. Frankowskiはペンネームで、本名はJohann Edler von Frankowskyと言うそうです。1988年11月3日、グラーツに生まれ、幼少期にウィーンに移り、シュランメラン音楽の作詞・作曲、演奏などを行った方です。

この壁画に描いてある文章から、Hans v. Frankowskiは第二次世界大戦末期の1945年1月15日、連合軍の空爆によって奥さまとともに、この場所でお亡くなりになったことがわかりました。

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July 24, 2016

懐かしの公衆FAX

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日本でも大きく報道されているようにオーストリアに隣接するドイツで、立て続けに悲惨な事件が発生しました。テロとの見方もありますが、まだ背景がはっきりしていないようです。

今のところ、オーストリア国内では、このようなテロ事件は発生していませんが、トルコの軍事クーデター未遂事件が報じられると、オーストリアに住むのトルコ系住民が、無許可のデモ行進を展開し、エルドアン大統領の支持を訴えると同時に、クーデター派を批判したそうです。

また、ウィーン市内では、クルド系レストランがデモ参加者に破壊されるという騒動も発生しています。幸い、大事には至りませんでしたが‥

ちなみにオーストリアには、約28万人のトルコ住民がいるそうですが、そのうち13万5000人はトルコ国籍保有者と言われています。

今後、トルコのクーデター未遂事件を受けて、クーデター関係者が粛正を恐れて、オーストリアへやってくるのではないか‥という見方も出ています。

いずれにしても、ヨーロッパ全体が揺れ動いているといっても良いでしょう。

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ただ、今のところオーストリア国内は、基本的には平静なので、夏にいらっしゃる皆さまも、極端に心配されることはないと思います。ただ、用心には越したことはありませんが‥

さて、今日は「通信手段の話題」をお伝えしましょう。

今では携帯電話やインターネットの普及により、通信手段も多様化したのは、皆さまもご存じの通りです。

とくにインターネットが普及する前、オーストリアから日本へ連絡をとるのは、それなりに大変でした。

最もポピュラーな通信手段は電話。日本でも、一部場所に国際公衆電話が設置されていますが、こちらでは基本的に公衆電話は、総て国際通話に対応しています。

まぁ、考えてみれば隣国のドイツやイタリアなども国外になるので、日本以上に国際電話の需要が多かったためでしょうね。

以前もご紹介したように、クレジットカード対応の公衆電話も多く、手持ちの小銭を気にすることなく、電話をすることができました。

その昔、Feriも、オーストリアを旅行中、日本の留守宅に国際公衆電話から連絡を入れたことが何度もあります。

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さて、もう一つ、電話回線を使った通信手段にFAXがありますが、こちらの方が文章を送ることができるので、海外では便利な場合があります。

特に国際電話の場合、どうしても距離が長いと応答にタイムラグが生じて、会話が重なってしまうことがあります。そのため、双方が慣れていないと、言葉が重なってしまい、会話が成立しないということも‥

その点、FAXは、一方通行ですが、こちらが必要な情報をまとめて送ることができるので、確実な通信手段です。

最近はインターネット経由の電子メールが普及したため、FAXを利用する人は減っているようですが、操作が簡単ですから、根強い愛用者もいらっしゃるようです。

ところで、以前は、ヨーロッパの国際空港などには公衆FAXが設置されていました。写真はドイツのフランクフルト国際空港に設置されていた公衆FAXです。

もちろんFAX専用機ではなく、通常のFAXと同じく電話機と併用です。使い方は、通常の公衆電話と同じですが、FAXという性格上、途中で電話回線が切れてしまうと困るので、クレジットカード専用になっていました。

原稿をセットしてから、レジットカードを通してデポジットを行い、その後、FAX番号をダイヤルするというものです。

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July 23, 2016

上下分割方式の功罪

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今日は「鉄道の運営方式にまつわる話題」をお伝えしましょう。

最近、イタリアやドイツで、旅客列車同士の正面衝突事故が起こり、多数の死傷者が発生しています。

以前に比べて、正直、信じられないような鉄道事故が続くヨーロッパ。オーストリアでも、残念ながら鉄道事故は、時々、発生しています。

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2015年7月には、Leopoldauで貨物列車と近距離列車の衝突事故が発生していますが、最近、オーストリア運輸省が事故原因を発表しました(画像は、その内容を伝えるKURIER)。

ちなみに、この事故による経済的損失は250万Euroだったそうで、「過去3年間で最悪の事故」と断定しています。

当局の調査によると、事故の発生要因は、保安施設の故障などではなく、ダイヤの乱れが遠因だったようです。

つまり、ダイヤが乱れていたため、本来、停止しなければいけない列車が進入して衝突した‥という訳です。運転士の信号見落としのようですね。

ヨーロッパで、このような鉄道事故が増えている要因の一つに、国鉄民営化の際、「上下分割方式が採用されたことにある」という意見があります。

上下分割方式とは、線路を管理するインフラ会社と、実際に列車を運行する会社が別れている方式です。

当然、列車運行会社は旅客会社と貨物会社に別れています。さらに最近ではEUのオープン化政策により、旅客列車については、複数の会社が運行するのが基本になってきました。

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July 22, 2016

アスレチックマシンがある公園

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今日は「公園の話題」をお伝えしましょう。

ウィーンは街の規模に比べて「公園の多い都市」ですね。旧市街のブルグガルテンやシュタットパークなどは、いつも人で賑わっています。

また、各区でも公園の整備に力を入れているのは、このブログでもご紹介したとおりです。いわゆる「庭園系の公園」も多いですが、意外と多いのがスポーツ施設を併設しているところです。

日本では、ボールを使ったスポーツを禁止している公園もありますが、こちらでは写真のように「金網で完全に囲っている専用スペース」を用意しており、ボールが公園外に出ない工夫がなされています。

さらに、日本では、事故発生のリスクから、撤去が進む傾向がある児童用遊具を設置してある公園も、沢山あります。

興味深いのは、児童用遊具を設置してあるゾーンについては、地面に「木の皮」が敷き詰められており、転んでも怪我をしないような配慮がなされています。

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こちらについても、ゾーンで分けられているのが一般的で、遊具のあるゾーンへは愛犬の立ち入りも禁止されています。

利用目的に合わせて「ゾーニング」をしているところが、見事だと思います。さらにウィーン市の公式ホームページには、各公演に「どのようなゾーンが設置されているか」(例:Spielplatz、Eingezäuntes Spielareal mit speziellen Spielgeräten für Kleinkinder、Trinkbrunnen、Ballspielkäfig、Hundezone)を掲載しています。

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そのため、現地に行く前に、利用者のニーズに合っている公園かどうかを確認できます。さすがに税金が高いだけのことはあります(以下、自粛‥)。

そういった努力をせず、何か問題があると設備を撤去してしまうという発想には疑問を感じますが‥

さて、前置きが長くなりましたが、先日、散歩の途中でアスレチックマシンを設置してある公園を見つけました。場所は16区(Ottalring区)、区役所前にあるRichard-Wagner-Parkです。

このアスレチックマシンですが、「FreeGym fitness im freien」という総称がついています。

設置されている機具はBRUSTPRESSE(チェストプレス)、LATZUG(ラットプルダウン)、CROSSTRAINER(クロストレーナー)の3種類で、それぞれ、使い方の解説プレートが取り付けられています。さらに、使用できる人の体重、身長なども書かれており、本格的なマシンであることがわかります。

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July 21, 2016

祝 Gotthard-Basistunnel 完成 ÖBBの3大トンネルプロジェクトは今‥

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今日は、ÖBBが進めている長大トンネルプロジェクトのご紹介です。

2017年6月、17年の歳月をかけて建設が進められていたスイスでGotthard-Basistunnel(ゴッタルドベーストンネル)が開通し、日本でも「青函トンネルを抜いて、世界最長の鉄道トンネルになった」と大きく報道されました。

開通式典には、スイス政府の幹部に加えて、ドイツのメルケル首相、フランスのオランド大統領、イタリアのレンツィ首相も参加するなど、周辺国の期待が高いことがうかがわれます。

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なぜ、周辺国の期待が高いかと言えば、それは、環境保護を主たる目的にトラック輸送を鉄道輸送に転換させる機能が重視されているからです。

従来からも、ゴッタルド峠ではトラックなどを貨車に搭載して運んでいましたが、如何せん、急勾配区間があるため時間がかかっていました。

そこで、貨物列車の運行を楽にするため、「山のベース」つまり、山脈の下方に長大トンネルを建設し、山を登らずに緩やかな勾配で、同区間を抜けるという発想で建設が計画されたものです。

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「山のベース」を通るため、ベーストンネルという名称になった訳です。ちなみに、無理に日本語に訳すと「基底トンネル」になります。イラストを見ると「ベース」の意味がよくわかると思います。

スイス国鉄が公表している資料を見ると、在来線経由の場合、機関車2台を連結した重連運転で牽引可能なのは1400トンです。

それ以上の場合は、貨物列車の後部や中間に電気機関車を補助機関車として連結する必要がありました。ちなみに後部に補助機関車を連結した場合は1600トン。中間に補助機関車を連結した場合は1800トンでした。

一方、新線開業後は、機関車を重連で運行した場合、2000トンの貨物列車が運行可能で、単機でも1600トンを牽引することができます。つまり、電力消費量や運行乗務員の削減に大きく寄与する訳です。

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July 20, 2016

「オーストリア国歌」雑感

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今日は「国歌の話題」をお届けしましょう。

先日まで日本で活動をしていた友人の森野由みさんが、7月中旬、ウィーンへ戻ってきました。

彼女が、日本で行った最後の仕事が、北九州市で開催された「世界ダンススポーツ選手権ユース・スタンダード2016」のオープニングセレモニーにおける「国歌独唱」と北九州市消防音楽隊との共演による「花は咲く」でした。

彼女のホームページ(詳しくはこちら)にも、その時の裏話が掲載されているのですが、永年、オーストリアで生活している森野由みさんは、「君が代」を公式の場で歌ったことがほとんどなかったとか‥

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逆に親しみがあるのが、ヨーロッパでは、フットボールをはじめとするスポーツ大会で聴くことができる「こちらの国歌」だそうです。

イァー、気持ちは、よくわかりますね。

ところがオーストリアは、スポーツに関しては、冬はそれなりに強いのですが、フットボールはEuro2016でも予選リーグで敗退したように、今ひとつの実力。そのため、現在のオーストリア国歌をテレビ中継などで聴く機会は余りありません。

逆に、良く耳にするのがドイツ国歌です。現在のドイツ国歌は、ワイマール共和国時代の1922年に国歌とされた「Deutschlandlied」ですが、ご存じのようにメロディはハイドンが作曲したオーストリ帝国国歌「Gott erhalte Franz den Kaiser」(神よ、皇帝フランツを守り給え)と全く一緒です。

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July 19, 2016

謎の壁画がある住まい

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日本では7月18日が「海の日」で祝日だったため、3連休の方も多かったと思います。皆さまは、いかがお過ごしだったでしょうか。

こちらでは、7月から「長期間の夏休み(バカンス)」をとる人もいるので、人の流れも変わってきます。そういった背景があるので、路線を運休してのU4の大規模改修工事などができるのでしょう。

さて、今日は「住まいの話題」をお届けしましょう。

住まいというのは、各国の文化が色濃く反映されることが多いので、見比べてみると興味は尽きないものです。
こちらでは、集合住宅も含めて、住まいに壁画を描くある物件が比較的多いように思います。

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労働風景などを壁画で描いたものもありますが、時々、固有の人物を描いた住まいを見かけることがあります。

今日、ご紹介するのも「固有の人物」(と思われる)を描いた住まいです。場所はOttalring区ですが、街中ではなく住宅が立地する周辺部です。

ご覧のように教会に隣接した集合住宅の壁にモザイクで人物が描かれています。

その下には、プレートが取り付けられているのですが、どうも人物の解説ではなく、この人物が記した文章が書かれているようでした。というのは、右下にサインが描かれていたので‥

残念ながら、Feriは、この人物のことをよく知りませんが、この教会があるエリアは、Eduard Mörike氏という司祭(詩人や賛美歌作曲家でもあったそうです)にちなんで、1927年9月にMörikewegという地名になっています。

そのように考えると、この壁画の人物はEduard Mörike氏である可能性が高いような気がしてきました。

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July 18, 2016

「Bahnorama」の解体が決まりました

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今日は「Wien Hauptbahnhofの近くにあったBahnoramaの話題」をお届けしましょう。

最初に「Bahnorama」の概要から。この施設は、66.72メートルの高さを誇る木製の展望塔で、地上40メートルの場所に展望台があり、そこから建設中のWien Hauptbahnhofを見ることができました。

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このブログでも、何回か、その模様をご紹介しているので、ご覧になった方も多いと思います。

ちなみに、現存するヨーロッパで最も高い木造建築だそうです。

「Bahnorama」が営業を開始したのは、Wien Hauptbahnhofの建設工事が本格化した2010年のことです。今回は、まだ基礎工事が始まった頃の写真も、改めてご紹介しましょう。今の姿からは想像できませんね。

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ただ、当時は、まだ駅の設備ができていなかったため、あまり人気がありませんでしたが、駅設備が姿を現した2012年頃からは、人気を集めるようになりました。

確か、開業当初は無料で入場することができましたね。

その後、2014年12月の同駅本格開業を機に、その使命を終え、2014年12月31日をもって営業を終えました。

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July 17, 2016

車内のコンセント‥

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今日は「鉄道車両のコンセントにまつわる話題」をお届けしましょう。

最近は、日本でも新幹線に代表される長距離列車にパソコン用電源コンセントが設置されるようになってきました。これも時代の流れでしょうかね。

日本の場合、一般的に座席周辺や床付近にコンセントが設置されているケースが多いようです。

さて、ÖBBでも最近、投入されているRailJetやIC用客車には1等車のみならず、2等車でもパソコン電源用コンセントが設置されるようになりました。

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RailJetについては、基本的に「肘掛けの下」にコンセントが取り付けられています(2枚目の写真)。

ただ、ソファー型のシートを設置しているゾーンについては、ソファー横のテーブルにビルトインされています(3枚目の写真)。

一方、最近、製造されたIC用客車は、RailJetの客車と、ほぼ同じ仕様になっているようです。興味深いのは2等車の電源コンセントの場所です。

4枚目の写真をご覧になるとわかるように、窓の上、荷物棚の部分にコンセントが設置されています。電圧は、こちらでは標準的な230Vになっています。

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July 16, 2016

スーパーマーケットの総菜売場から

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「ウィーンの食宅から」‥今日は「スーパーマーケットの総菜売場」の話題をお届けしましょう。

オーストリアから日本へ一時帰国した友人が驚くのが、日本のスーパーマーケットの充実した総菜売場です。

和洋、中華など色々な種類の総菜が並んでおり、選ぶのに迷ってしまいますよね。とくにこれから暑くなると、揚げ物をはじめとする料理は、家庭では大変です。

その点、できあがった総菜を買ってくれば、火を使わずに、それなりの食事が可能です。まぁ、これが良いかどうかは別ですが、本当に便利な国です。

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また、以前は、ファストフード系が多かったコンビニエンスストアでも、総菜に力を入れる傾向が強くなっており、こちらも「簡単、便利」という点から利用するお客さまも増えているとか‥

オーストリアの場合、普通のご家庭では、日本のように食事のバリエーションが多くないと言われています。

日本では、外国の料理を日本風にアレンジして、「定番家庭料理」になっているケースが多いですが、こちらは、比較的、昔のスタイルを固持している感じがします。

そういった背景があるのか、スーパーマーケットの総菜売場も、日本人から見ると“これしか種類がないの?”と言いたくなるほど、種類が少なくなっています。

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July 15, 2016

最近遅れが目立つオーストリア航空日本線

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今日は、9月で日本線からの撤退を決めたオーストリア航空(AUA)の話題をお伝えしましょう。

ダイヤ改正後、Flightradar24などの運行情報サイトを見ていると、ウィーン-成田間のOS51便の出発遅延が目立つようになりました。
現在、同社が保有している大型機B777-200ERは5機ですが、7月現在、投入されている路線は、以下の5路線のようです。

-OS51/52(VIE-NRT)
-OS75/76(VIE-PVG/上海)
-OS25/26(VIE-BKK/バンコク)
-OS15/OS16(VIE-BKK)
-OS65/66(VIE-ORD/シカゴ)

このうち、OS65/66便は1機で回せるダイヤになっているため、1機が同路線に固定され、シャトルのように使われるケースがあります。

それ以外の路線については、機材繰りに一定の法則があるようで、直近の運行状況を調べて見ると、以下のような運航パターンが多いようです。

OS75(VIE-PVG/上海)→OS76(PVG/上海→VIE)→OS51(VIE-NET)OS52(NRT-VIE)→OS25(VIE-BKK/バンコク)→OS26(BKK/バンコク-WIE)→OS75(VIE-PVG/上海)→OS76(PVG-VIE)

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問題は、各便の到着時刻と出発時刻です。通常、飛行機の折り返し時間のことをターンアラウンドタイムと言いますが、この時間が短いほど、機材を効率的に運用できるため、各社とも工夫を凝らしています。

さて、実際に、現在のダイヤで時刻を確認すると、OS76便のウィーン到着は16時10分、到着後、整備と補給を行ってOS51便が出発するのが17時50分と、1時間40分しかターンアラウンドタイムがありません。

いくらシュヴェヒャート空港がオーストリア航空の本拠地とは言え、OS76便も長距離路線であることを考えると、かなり厳しいスケジュールと言わざるを得ないでしょう。

さらに中国線の場合、様々な事情により遅延が発生することが多いようで、ウィーンでのターンアラウンドタイムが更に短くなり、結果として、OS51便の出発遅れにつながっているようです。

ちなみにOS52便は定刻では18時45分に到着します。通常、この機材はバンコク行きのOS26便に充当されますが、OS26便の出発時刻は23時45分。ターンアラウンドタイムは5時間あるので、こちらは比較的余裕がありそうです。

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July 14, 2016

気遣い‥雑感

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今日は、このブログでも何回か取り上げている「気遣い」にまつわるお話です。

以前、このブログで路面電車内での「気遣いや思いやり」についてお伝えしたことがあります。窓側に座っている人が、先に降りる場合、通路側の方に一声掛けてから移動するという話です。

日本でも「昔」は当たり前のことだったのですが、最近は、ほとんど見かけなくなりましたね。また、バスなどで車内の奥から降りる場合も、一声かける一が大多数のような気がします。

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ところで、こちらでは、自動ドアが少なく、今でも手動で開けるドアが一般的です。

とくに古い設備を活用している地下鉄U6やS Bahnなどの駅では、プラットホームから駅舎に入る扉は手動式が基本。しかも、バネが入っており、元に戻るスイング式ドアです。

このスイング式ドアは、開けっ放しにならないというメリットがありますが、反面、強烈な勢いで戻ってくることが多いので、前の利用者が、後ろに続く人を考えずにドアの手を離すと、勢いがついてドアが戻ってきますから、場合によっては大変なことに‥

で、実際に利用しているお客さまを見ると、全員という訳ではありませんが、必ず後ろを振り返って、自分の続くお客さまがいるかどうかを確認し、いる場合は、手で押さえています。

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July 13, 2016

Bankomatのご利用は慎重に‥

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今日は「ATMを使った犯罪の話題」です。

先日、日本でもコンビニエンスストアに設置してあるATMから偽のカードを使って短時間で大量の現金が引き出された事件がありましたね。どうもスキミングという手法を使って、カード情報を不正に入手し、偽のカードにコピーした上で、現金を引き出したようです。

このように最近は街中に設置してあるATM(こちらではBankomat)に細工をして、カード情報を読み取り、口座から違法に現金を引き出す犯罪が発生しています。

スキミングと言われる手法ですが、先日、YouTube上にウィーンでスキミングの細工を暴露した動画が投稿されました。

非常に短い動画ですが、場所は旧市街、ケルントナーシュトラーセ周辺のようです。

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ベンジャミン・テデスコさんという方が撮影したものですが、Bankomatのカードに読み取り口にダミーが取り付けられており、この偽装読み取り機がスキミングツールになっているようです。利用者が、普通のBankomatだと思ってカードを入れると、カード情報が読み取られるという仕組みだそうです。

さらに、ベンジャミン・テデスコさんによると、このBankomatには二重の罠が仕掛けてあり、カード裏面のpinコード番号を読み取るカメラも設置されていたそうです。

通常のキャッシュカードにはpinコードは印字されていませんが、クレジットカードには裏側のpinコードが印字されており、クレジットカードを使った現金の引き出しを行うと、pinコードが盗まれるという訳です。

ベンジャミンさんが、当局に通報したことにより、周辺のBankomatから不審な装置は全て撤去されたそうですが、この手の犯罪は、取り締まりの隙を突いて行われますので、利用者が慎重になる必要がありそうです。

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July 12, 2016

番外編 ブラスバンドとのコラボレーション

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今日は、Feriの友人、森野由みさんの話題です。

今回の来日で、ファイナルとなったのが、7月9日・10日に北九州市で開催された「世界ダンススポーツ選手権ユース・スタンダード2016」のオープニングセレモニーへの出演です。

森野さんは、ここで「国歌独唱」を行いましたが、もう一つ、北九州市消防音楽隊(ブラスバンド)とのコラボレーションで「花は咲く」を歌ったそうです。

Feriは、オーストリアでブラスバンドとソリストの声楽家との共演は、観たことがありませんが、日本では、最近、盛んになってきたようですね。

特に自衛隊の音楽隊が、ソプラノ歌手を入隊させ、「自衛隊音楽まつり」をはじめとする各種行事で、歌うようになったことが人気を高めた遠因のような気がします。

実際、自衛隊の歌手さんは「自衛隊の歌姫」としてCDデビューまでしていますから‥

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Feriは詳しい経緯は知りませんが、ブラスバンドの演奏でソリストが歌うというスタイルは、恐らく、アメリカあたりから入ってきたような気がします。

とは言っても、日本のブラスバンドでも、ソリストと常時、共演している組織は少ないと思います。仮に共演する場合でも、臨時にソリストに入って頂く‥という形が多いと思います。

今回、森野さんが共演した北九州市消防音楽隊は、昭和38年2月、北九州市の誕生と同時に発足した由緒正しいブラスバンドです。

現在では、平成4年9月に発足したカラーガード隊も加わって、消防の広報に努めるとともに、市主催の式典やスポーツ・文化の祭典、国際的な行事などにも積極的に出演し、北九州市のPRに広く貢献しています。

音楽隊の隊員は、消防職員の兼務ではなく、専従です。ただ、隊員の募集要項を見ると、北九州市の非常勤嘱託員で、1年間ごとに契約が更改されるようです。

現在、奏者は40名弱だそうです(このほかにカラーガード隊が13名所属)。

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July 11, 2016

計画概要が公表されたウィーン地下鉄U5・U2プロジェクト

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週末から「夏の音楽祭」も始まり、次期大統領も決まらないのに、早くも夏休みモードに突入したオーストリア。さすがにオペレッタ国家です。

さて、このブログでも定期的にお届けしているウィーン地下鉄の新路線U5とU2(延長区間)ですが、4月下旬、Wiener Linienから地下設備の3Dイラストを含む、第1期工事区間の計画概要が発表されました。

なかなか興味深い内容なので、今回はWiener Linienが公表した資料を使って、計画概要をご紹介しましょう。

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まず、第一期に建設される区間ですが、U5Frankhplatz-AltesAKH-Rathaus間(同時に現在、U2として運用されているRathaus-Karlsplatz間がU5に編入されます)、U2Schottentor-MatzleinsdorferPlatz間です。

U5とU2はRathausで分岐しますが、実際には、分岐するU2用に新しい駅を建設するため、Schottentor-Rathaus間も新たに建設されることが決まりました。

以前もお伝えしましたが、U5の建設計画よりも、実は優先度が高いのがU2の新路線建設です。

この区間は、Wiener Linienのバス路線でも混雑度が激しい13Aが運行されている区間と一部が重なっているためです。

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3Dイラストを見ると、既存の地下鉄があること、古い建物が建ち並ぶエリアに建設されることなどから、駅設備も含めて、多くの区間で地上への影響が少ないシールド工法が採用されるようです。まるで東京の大江戸線みたいですね。

Feriが最も気になっていたのはU5とU2が分岐するRathausです。4枚目は、Rathaus周辺の様子を示した3Dイラストです。

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July 10, 2016

秘密の中庭をちょっと拝見

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通常ですと、ウィーン市庁舎前のフィルムフェスティバルが開幕している時期なのですが、今年はEURO2016(EM)のパブリックビューイングが行われている関係で、スタートが7月14日からになりました。

まぁ、オーストリアは決勝トーナメントに進めなかったので、どうなのでしょうね‥ 決勝はフランスvsポルトガルになりましたが、ウィーンでは盛り上がるのでしょうかね。

さて、今日は、普段は見ることができない「秘密の中庭」の話題です。

以前、このブログでもご紹介したことがありますが、ウィーンの旧市街には、中庭を持った集合住宅が沢山あります。それぞれ個性的な庭になっており、一部は居住者以外でも見ることができます。

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以前、このブログでもご紹介したことがありますが、ウィーンの旧市街には、中庭を持った集合住宅が沢山あります。それぞれ個性的な庭になっており、一部は居住者以外でも見ることができます。

もちろん、総ての中庭に関係者でない人が立ち入ることができる訳ではありませんが‥

今日、ご紹介するのは、そういった旧市街の中庭ではなく、かつてFeriが住んでいた17区の修道院St.Peterにある中庭です。

修道士が生活する空間にある中庭なので、通常は公開されておらず、中の様子を見ることは困難です。しかし、ホイリゲを営業している時はシャニガルテンから、ちょっとだけ見ることができます。

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July 09, 2016

2016年「夏の音楽祭」から

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最近は、仕事が忙しくなってしまって夏のお楽しみである「夏の音楽祭」に関するチェックがほとんどできませんでした。

という訳で、遅ればせながら「夏の音楽祭」に関する情報提供です。

○メルビッシュ

すでにご紹介していますが、今年は「ヴィクトリアと軽騎兵」が取り上げられました。プレミアは7月8日に行われました。
Serafinさんが引退してから、明らかに魅力が低下したメルビッシュですが、今年の仕上がりはどうでしょうね。
なお、気の早いメルビッシュは、2017年のプログラムも発表しています。

来年はカール・ツェラーの「小鳥売り」(DER VOGELHÄNDLER)になりました。

○サンクトマルガレーテン
メルビッシュに近いサンクトマルガレーテンですが、今年は「愛の妙薬」が上演されています。プレミアは7月6日に行われました。

サンクトマルガレーテンは、最近、集客が思わしくないようで、「夏の音楽祭」も曲がり角にさしかかった感があります。

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○バードイシュル レハールフェスティバル
夏の音楽祭では、数少ない屋内劇場で開催されるレハールフェスティバル。今年はオペレッタの3本立てです。

ヨハン・シュトラウスⅡ世作曲の「こうもり」、レオ・フィル作曲の「イスタンブールのバラ」(Die Rose von Stambul)、フランツ・レハール作曲の「冗談の結婚」(Die Juxheirat)です。

「こうもり」以外は、最近、上演される機会が少ない作品なので、オペレッタファンのFeriとしては、観たかったところですが、2016年は諸般の事情で断念です‥

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July 08, 2016

関連施設の建設が進むWine Hauptbahnhof周辺

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今日は「Wine Hauptbahnhofの話題」をお届けしましょう。

2014年12月、ウィーンに発着する長距離列車が全てHauptbahnhofに移ってから、半年が経過しました。

すでに駅設備は完成しており、駅構内の商業施設も営業を行っています。しかし、Wine Hauptbahnhof周辺の再開発事業については、まだまだ道半ば‥と言ったところです。

とくに車両基地跡については、住宅やオフィス、公園、学校などを備えた「新しい街」になることから、整地作業に続いて、現在、建物の建設が段階的に進められている状況です。

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2枚目の写真は、車両基地跡の再開発状況です。整地も終わり、かなり建物も建ってきたようです。

一方、駅に近いエリアでも、駅本体工事の完成に伴って、新しい工事が本格的に始まりました。

現在、駅の南側にはÖBBの本社ビルやホテルが建っていますが、これと同じようなビルディングが北側、Wiedner Gültelにも建設される計画です。

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建設される施設は、駅の中央玄関側から、

-Signa Holding (オフィス)
-Quartier Belvedere Central(オフィス、ホテル、高級アパート)
-Erste-Bank-Campus(エルステ銀行の教育施設)
-Erste-Bank (エルステ銀行オフィス)
-Signa Holding (ホテルと高級アパート)

という五つのブロックです。

このうち、すでに完成し、稼働しているのはErste-Bank-CampusとErste-Bankの二棟です。

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July 07, 2016

真っ赤なFRANZ JOSEPHさん

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今日は「七夕」ですが、皆さまがお住まいのエリアでは、きれいに星空を眺めることができるでしょうか。

短冊に願い事を込めて飾るというのは、良い風習で、風情を感じさせますね。皆さまは、どのようなお願いをされましたでしょうか? “オペレッタにはまっている男”ことFeriおじさんの「お願い」は‥内緒です(笑)。

さて、今年はオーストリアの皆さまからも慕われているKaiser FRANZ JOSEPHの没後100年に当たるため、オーストリア内では、様々な記念行事や展示会が行われています。

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Feriは、Kaiser FRANZ JOSEPHと言うと、オペレッタ「白馬亭にて」の一場面を思い出してしまいますが‥

Mariahilfer Straßeに近いMöbel Museum Wien(家具博物館)では、3月16日から11月27日まで、「Fest & Alltag」というテーマで、Kaiser FRANZ JOSEPHが愛用した家具の特別展が行われています。

特別展では、家具類だけでなく、肖像画なども展示されており、非常に興味深い内容になっています。

さらに、特別展の期間中は、様々なイベントも行われるようですが、Feriが驚いたのは、Mariahilfer Straßeに立っている真っ赤なFRANZ JOSEPHさん。

というのは、Möbel Museum Wienは、素晴らしい収蔵品を誇る博物館なのですが、Mariahilfer Straßeから一歩奥まったAndreasgasse7という場所にあるため、目立ちません。

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July 06, 2016

ウィーンのすだれ

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7月に入って日本は一気に盛夏モードに入っているエリアもあるようですが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

以前、仕事の関係でコンビニエンスストアの方とお話をすることがあったのですが、外気温が25度を超えるとドリンク類の売上が一気に伸びるそうです。

オーストリアには、便利なコンビニエンスストアはありませんので、その点、日本は便利な国ですね。

さて、今日は「暑い日向けの話題」をお伝えしましょう。

コメント欄でご質問があったように、こちらでは、まだまだエアコンは「一般家庭の必需品」にはなっていません。最大の理由は、今までは湿度が低く、日陰に入れば、比較的涼しいと感じることができたことです。

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実際、公共交通機関でも、都市内交通の地下鉄、路面電車、バスなどにエアコンが装備されるようになったのは最近のことです。また、日本と異なり、「冷やすというより、室温を極端に上げない」というスタンスの設計になっているようです。

ただ、住宅の場合、厳しい冬に備えて高断熱構造になっているため、一度、部屋の温度が上がってしまうと、それを下げるのは非常に大変です。

そのため、西日が入る部屋は、夏は大変だという話を耳にしたことがあります。そこで対策として、出てくるのが「太陽光の遮光」です。

ブルゲンラントなどへ行くと、戸建て住宅の窓にシャッターが装備されているケースが多いのですが、これも太陽光を遮るためのようです。もちろん、室内側にはカーテンも設置してあります。

ただ、ブルゲンラントはノイジードラーゼーがあるため、湿度が高く、日本に近い感じのところもありますね。

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July 05, 2016

変わったお店シリーズ111 Illyの直営店

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今日は「変わったお店シリーズ」として、Illyの直営店をご紹介しましょう。

ウィーンはCafé文化が発展した街なので、お住まいの皆さまもコーヒー好きの方が多いようです。

何しろ19世紀にウィーンのカフェハウス様式が、旧オーストリア帝国支配下各国に一種の伝統として広まったそうですから‥

日本では最近でこそ、エスプレッソも市民権を得てきましたが、オーストリアではエスプレッソ系が一般的なようです。日本ではウィーンと言えば「ウィンナコーヒー」ですが、これも有名な話で、こちらには「ウィンナコーヒー」という名称のものは存在しませんね。Melangeが日本のウィンナコーヒーに一番イメージが近いような気がします。

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ちなみにFeriは、バイスルなどで食事をした後には、Grosser Braunerをお願いしています。

そんな「Café文化の国」なので、ウィーンにはコーヒーの機具や豆を販売するお店も多数、存在します。世界各国で展開するNespresso Boutiqueもウィーンに増えてきましたね。FeriもNespressoを愛用しているので、時々、カプセルを購入するため、訪れることがあります。

Nespressoだけでなく、海外からもコーヒー関連企業がオーストリアに進出しています。その一つに、最近、日本でも有名になりつつあるIllyがあります。

Illyはイタリアのトリエステで、1933年に生まれたブランドで、Illycaffé社は、創業当時から徹底した品質管理により培われた技術を駆使して、安定した味を世界の消費者に届けています。

何しろ、同社はエスプレッソ抽出システムの原型の発明にはじまり、エスプレッソマシンの開発、プロのバリスタや生産者を含むコーヒーエキスパートの教育を行う教育機関UDC(universita dei caffé)運営など、コーヒー文化の発展にも寄与しています。

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July 04, 2016

平面交差が多い街Wien

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今日は「路面電車の話題」をお届けしましょう。

Feriが子供の頃は、東京都内にも都電という愛称で親しまれた路面電車が走っていました。

複数の路線があると、必ず出てくるのが交差点での平面交差です。現在の日本でも、路面電車が広範囲で活躍している地方都市では、平面交差を見ることができると思います。

一方、ウィーンはU1、U2、U3、U4、U6という5路線の地下鉄が走っているものの、市内交通の主役は路面電車と言ってもよいでしょう。

そのため、市内では平面交差を多数見ることができます。平面交差をガタゴトと音を立てて走っている路面電車を見ると、何となく郷愁を感じます。

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路面電車は通常、道路の中心部を走っているため、平面交差も交差点の中心になりますが、リンクに関しては、路面電車が道路の両端を走っている関係で、交差点も特殊な構造になっていますね。

代表的な場所はDr.-Karl-Renner-Ring、Kärntner Ring, Oper、Schwarzenbergplatzあたりでしょうか。何しろ、リンクへ出入りする際、道路を完全に横断する訳ですから、なかなかダイナミックです。

また、ウィーンの場合、多数の路線が走っているため、単純な平面交差に加えて、ポイントを使って交差点で路線を分岐させているところもあります。

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例えば、フォルクスオーパーに近いSpitalgasseとWähringer Straßeが交わる交差点では、41系統・42系統がWähringer Straßeを、5系統、33系統がSpitalgasseを、それぞれ直進するのに対して、37系統、38系統がNßsdorfer Straßeに入るため、複雑な線路構成になっています。

実際には、道路には自動車も走っているため、交差点の信号は複雑怪奇。路面電車が曲がるための専用信号もありますし、逆に自動車専用信号もあります。

そのため、各系統の乗り換えが、意外にスムーズに運びません。

夜間になって運転間隔が延びてくると、道路中央に設置されている安全地帯まで行きたくても、自動車信号が青であるため、歩行者が渡ることができず、そのうちに、乗りたかった系統が出発してしまった‥というケースもあります。これも交差点の関係です。まぁ、仕方ないですが‥

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July 03, 2016

歩く方は「こちらへ」

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今日は「エスカレーターの話題」をお届けしましょう。ドイツ語ではRolltreppeと言うそうですが、日本語では「階段式昇降機」というのが正式名称だとか‥

エスカレーターと言えば、日本も含めて話題になるのは、「利用時に歩いて良いのか」、「歩く場合はどちら側を歩くのか」という2点だと思います。

「日本エレベーター協会」は、エレベーターを安全に利用する基準として、「ステップ上で立ち止まって利用すること」を前提にしています。これは、メーカーが立ち止まって利用することを前提に設計していることと関係があるようです。

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現在、日本でも一般的になったエスカレーターの「片側空け」ですが、イギリスで始まったと言われています。その後、世界各国に広まったとか‥

以前もご紹介したようにオーストリアでは「左側」を空けるのが基本になっていますが、イギリス、アメリカ、台湾などでも「左側派」だそうです。逆に、オーストラリアやニュージーランドは「右側派」だとうか。

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日本では、東京、関東、九州が左側に立って右をあけ、大阪、奈良、神戸など主に関西は、右側に立って左をあけるのがマナーとして定着しているようですね。

さて、今日、お目にかけるのはオーストリアではありませんが、ドイツのフランクフルト国際空港で見かけたピクトグラムというか、案内表示です。以前はありませんでしたので、比較的最近貼られたようです。

「歩く」、「立ち止まる」がピクトグラムで表示されており、合わせてドイツ語で説明がついています。さすがドイツ人‥

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July 02, 2016

Wiener Linienの冷房化率は?

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ご存じの方も多いと思いますが、オーストリアの大統領選挙ですが、7月1日、憲法裁判所が決選投票をやり直す必要があるとの判断を下しました。

これは、郵便投票が所定の手続きに沿って開票されていなかったことが要因で、再選挙は夏休み明けの9月から10月に行われるそうです。オペレッタ国家らしい展開になってきました。

姉妹ページのAustria-fan.comでは左側にバナーでウィーンの天気と気温が表示されています。

これを見ると、リアルタイムでウィーンの天気がわかりますが、すでに30度近い日もあり、確実に暑くなっていることがわかります。

という訳で、今日は「Wiener Linienの冷房化率に関する話題」をお届けしましょう。

Feriが、今から30数年前、はじめてウィーンへ出かけた時、当たり前ですがWiener Linienの地下鉄、路面電車、バスに冷房車は存在しませんでした。

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緯度が高く、基本的に湿度が低いお土地柄、夏でも日陰に入ればひんやりしていたことを良く覚えています。そのため、車内が暑くても、走り出せば快適な風が窓から入ってきて、それなりに過ごすことができました。

ホテルなどでも、エアコンはお目にかかったことはなかった時代なので、当然だったかもしれません。

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皆さまは、現在、Wiener Linienの地下鉄、路面電車、バスの冷房化率をご存じでしょうか? 当局の発表によると2016年夏の冷房化率は60%だそうです。

2015年夏は630両の車両にエアコンが搭載されていましたが、2016年は680両に増えるとも発表されています。

Wiener Linienでは、車両の寿命が比較的短いバスについて、積極的な新車導入を行っていることもあり、すでに90%以上がエアコンを装備しているそうです。

考えてみると、Feriがよく乗車する13AはCitraなので、当然、最初からエアコンを装備しています。

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July 01, 2016

深夜のホイリゲも、また楽し‥

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早いもので、今日から7月です。ウィーンでは各劇場の2015/16シーズンも終了し、夏休みに入りました。この期間を利用して、設備の改修を行う劇場もありますし、劇場を他の後援団体に貸し出すケースも出てきます。

一方、アンサンブルのメンバーは、2016/17シーズンの新プログラムに向けての稽古などを行う他、各地の音楽祭に出演することも多いようです。いずれにしても、これから2ヵ月間は、フォルクスオーパー通いとも、しばしのお別れです。

さて、7月最初の話題は、オペレッタと並ぶFeriのお気に入りホイリゲです。

ホイリゲの多くは、店の中庭などにシャニガルテンを設けています。さすがに寒い時期は閉鎖されていますが、季候が良くなってくると、お客さまは、店内よりもシャニガルテンの方を好んで利用されるようです。

気温が上がると、店内が暑くなるので、シャニガルテンでさわやかな風を感じながら、仲間と語り合いながらワインを楽しみたいと考えるとは、当然かもしれません。

日が長くなる、この時期、Feriが好きな時間帯は「黄昏時」です。劇場通いがない日、18時から21時くらいまで、刻々と変化する空の色を楽しみながらワインを傾けるのは、最高の贅沢だと思う瞬間もあります。

最近はウィーンも、中心部は人も多く、忙しないですが、ホイリゲでの「この時間」は、時の流れもゆったりしているような感覚になります。いわゆる「ウィーン時間」でしょうか。

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最近は時間に余裕があるときは、フォルクスオーパーのオペレッタ観賞前に、ホイリゲに立ち寄り、「黄昏時の一時」を楽しむことがあります。ちなみに2枚目の写真は「黄昏時のシャニガルテン」です。

こういった時は、劇場で鑑賞中はワインは頂きません。そして、舞台がはねてからは、ゆっくりアパートへ戻り、自室でクールダウン‥というのが普通のライフスタイルです。

ところが、日本へ戻る日程が決まった時、しばらく贔屓のホイリゲにも顔を出すことができなくなるため、フォルクスオーパーでのオペレッタ観賞を終えてから、再度、ホイリゲに立ち寄ったことがあります。

フォルクスオーパーのオペレッタは、22時前にお開きになるのが一般的なので、路面電車がうまいタイミングで来ると22時20分頃には、馴染みのホイリゲに到着します。

日本では、午前0時までやっている普通の飲食店は少ないですが、こちらではナイトライフを楽しむ人が多いため、ホイリゲでも午前0時頃まで営業している店もあります。

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