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July 15, 2016

最近遅れが目立つオーストリア航空日本線

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今日は、9月で日本線からの撤退を決めたオーストリア航空(AUA)の話題をお伝えしましょう。

ダイヤ改正後、Flightradar24などの運行情報サイトを見ていると、ウィーン-成田間のOS51便の出発遅延が目立つようになりました。
現在、同社が保有している大型機B777-200ERは5機ですが、7月現在、投入されている路線は、以下の5路線のようです。

-OS51/52(VIE-NRT)
-OS75/76(VIE-PVG/上海)
-OS25/26(VIE-BKK/バンコク)
-OS15/OS16(VIE-BKK)
-OS65/66(VIE-ORD/シカゴ)

このうち、OS65/66便は1機で回せるダイヤになっているため、1機が同路線に固定され、シャトルのように使われるケースがあります。

それ以外の路線については、機材繰りに一定の法則があるようで、直近の運行状況を調べて見ると、以下のような運航パターンが多いようです。

OS75(VIE-PVG/上海)→OS76(PVG/上海→VIE)→OS51(VIE-NET)OS52(NRT-VIE)→OS25(VIE-BKK/バンコク)→OS26(BKK/バンコク-WIE)→OS75(VIE-PVG/上海)→OS76(PVG-VIE)

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問題は、各便の到着時刻と出発時刻です。通常、飛行機の折り返し時間のことをターンアラウンドタイムと言いますが、この時間が短いほど、機材を効率的に運用できるため、各社とも工夫を凝らしています。

さて、実際に、現在のダイヤで時刻を確認すると、OS76便のウィーン到着は16時10分、到着後、整備と補給を行ってOS51便が出発するのが17時50分と、1時間40分しかターンアラウンドタイムがありません。

いくらシュヴェヒャート空港がオーストリア航空の本拠地とは言え、OS76便も長距離路線であることを考えると、かなり厳しいスケジュールと言わざるを得ないでしょう。

さらに中国線の場合、様々な事情により遅延が発生することが多いようで、ウィーンでのターンアラウンドタイムが更に短くなり、結果として、OS51便の出発遅れにつながっているようです。

ちなみにOS52便は定刻では18時45分に到着します。通常、この機材はバンコク行きのOS26便に充当されますが、OS26便の出発時刻は23時45分。ターンアラウンドタイムは5時間あるので、こちらは比較的余裕がありそうです。

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もちろん、シュヴェヒャート空港はオーストリア航空の本拠地なので、機材トラブルなどが発生した場合、予備機の投入という選択肢もありますが、運用状況を見ていると、実は予備機ゼロのような感じです。大胆ですねぇ‥

例えば、7月13日に各機が、どの路線に投入されていたかというと、以下のような感じ。

7月13日 OE-LPA:BKK→VIE→PVG
      OE-LPB:VIE→ORD→VIE
      OE-LPC:NRT→VIE→BKK
      OE-LPD:BKK→VIE(遅延で13日に出発)
      OE-LPE:PVG→VIE→NRT

日系の航空会社でも、機材を有効に活用するため、長距離国際線の前後に中距離国際線に投入するケースがありますが、長距離路線に連続投入するのはリスクが高いため、避けているような感じがします。

機材繰りを見ると、今回のダイヤ化成は、長距離国際線用のB777-200を効率的に運用することを目的に、51便のウィーン出発を遅らせたことがよくわかります。

まぁ、色々と「大人の事情」がありそうですが、大幅な遅延は旅行スケジュールにも大きく影響するので、ターンアラウンドタイムの確保など、少しは考慮してもらいたいものです。

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ところで、日本線から撤退してしまうと、興味関心が薄れてきますが、現在、使われているB77-200ERは3機が、旧ラウダの機材。初号機(レジストレーション:OE-LPA)がデリバリーされたのは、1997年9月のことで、唯一の自社発注機OE-LPD(Sprit of Austria)でも2007年1月。9年前のことです。

その後、1機増備されましたが、これは1998年にベトナム航空が導入した機材を、2014年に買い取ったもの(中古機)。そろそろ、運用年数が20年近くになっているので、後継機の選定も気になってきました。

同じ、ルフトハンザ・ドイツ航空傘下のスイス・インターナショナルのようにB777で行くのか、エアバス系に戻るのか、ちょっと気になりますね。

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余談になりますが、ボーイング社の航空機には、発注した航空会社ごとにカスタマーコードが割り振られています。この番号は、他社へ移籍しても変わることはありません。そのため、カスタマーコードを見ると、どの会社が発注した機材か、すぐにわかってしまいます。

ちなみにオーストリア航空はB8、ラウダ航空はZ9、ベトナム航空はQ8です。そのため、厳密に機材の型式を現す場合、カスタマーコードを加えてB777-2B8ERと表記します。

余談ですが、カスタマーコードは早いもの順なので、ボーイング社の航空機導入が早かった航空会社は数字だけのコードです。日系では日本航空が46、全日空が81、日本航空と統合した日本エアシステム(実際は東亜国内航空)が89です。


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飛行機のお話 |

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Comments

私が5月に成田から利用した際も 空港へ着いてチェックインカウンターへ着いたなら3時間の遅延でした 使用機材の延着が理由でした 此の様な忙しい自転車操業をしていたとは驚きです
もう乗る事が出来なくなるOSなので休暇を同僚に譲って貰っての旅でしたが 散々でした
無くなる事が残念に感じない為には良い経験でしょうか
ホテルへのチェックインが遅くなるので勝手にキャンセルされやしないか心配でせっかくの最後の機内サービスが楽しめませんでしたcrying

Posted by: Salzburg.Love | July 19, 2016 at 06:49 PM

Salzburg.Loveさま

それは大変でしたね。以前、同社のB777はアメリカ線と日本線に限定投入されていたのですが、最近はご覧のような状況のようです。

正直、これでは、どこかで大幅な遅れが出るのは致し方ないところです。

Posted by: Feri | July 19, 2016 at 09:07 PM

最後の最後でオーストリア航空のやる気の無さを感じますね・・・折角、今まで頑張って来たのに、撤退が決まった途端にこんな調子だと、ラストフライトが思いやられてしまいます。まぁ、仮に9月の撤退が無かったとしても、こんな調子が続いてしまってはオーストリア航空にとってもマイナスではないでしょうか?小型の787等でも導入する考えは無かったのか・・・と思えてなりません。

私が参加予定の9月のツアーはオーストリア航空の撤退で、成田発着の全日空使用に変更になり、行きがブリッセル経由ミュンヘン、帰りがロンドンからデュッセルドルフ経由になりました。まぁ、これはこれで良かったのかもしれませんが。

それにしても、オーストリア航空撤退の穴埋めはどうするのでしょうか?来年度からルフトハンザの成田便増発でやるという話もあるみたいですが・・・

Posted by: おざきとしふみ | July 30, 2016 at 08:35 PM

おざきとしふみ様

如何せん、少ない機材を効率的に使うと、定時運行が難しくなると言うLCCのような運行形態になっていますね。

新たな機材導入計画が明らかになっていない現状では、仮に日本線が復活するとすれば、中国線からの撤退が条件になります。

問題は中国線の収益に掛かっていると思います。

そもそも儲かる路線ならば、めざとい日系航空会社が参入を検討すると思いますが、そういった話が出ないので、ビジネスユースが少ないのでしょう。

Posted by: Feri | July 31, 2016 at 09:54 PM

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