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July 04, 2016

平面交差が多い街Wien

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今日は「路面電車の話題」をお届けしましょう。

Feriが子供の頃は、東京都内にも都電という愛称で親しまれた路面電車が走っていました。

複数の路線があると、必ず出てくるのが交差点での平面交差です。現在の日本でも、路面電車が広範囲で活躍している地方都市では、平面交差を見ることができると思います。

一方、ウィーンはU1、U2、U3、U4、U6という5路線の地下鉄が走っているものの、市内交通の主役は路面電車と言ってもよいでしょう。

そのため、市内では平面交差を多数見ることができます。平面交差をガタゴトと音を立てて走っている路面電車を見ると、何となく郷愁を感じます。

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路面電車は通常、道路の中心部を走っているため、平面交差も交差点の中心になりますが、リンクに関しては、路面電車が道路の両端を走っている関係で、交差点も特殊な構造になっていますね。

代表的な場所はDr.-Karl-Renner-Ring、Kärntner Ring, Oper、Schwarzenbergplatzあたりでしょうか。何しろ、リンクへ出入りする際、道路を完全に横断する訳ですから、なかなかダイナミックです。

また、ウィーンの場合、多数の路線が走っているため、単純な平面交差に加えて、ポイントを使って交差点で路線を分岐させているところもあります。

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例えば、フォルクスオーパーに近いSpitalgasseとWähringer Straßeが交わる交差点では、41系統・42系統がWähringer Straßeを、5系統、33系統がSpitalgasseを、それぞれ直進するのに対して、37系統、38系統がNßsdorfer Straßeに入るため、複雑な線路構成になっています。

実際には、道路には自動車も走っているため、交差点の信号は複雑怪奇。路面電車が曲がるための専用信号もありますし、逆に自動車専用信号もあります。

そのため、各系統の乗り換えが、意外にスムーズに運びません。

夜間になって運転間隔が延びてくると、道路中央に設置されている安全地帯まで行きたくても、自動車信号が青であるため、歩行者が渡ることができず、そのうちに、乗りたかった系統が出発してしまった‥というケースもあります。これも交差点の関係です。まぁ、仕方ないですが‥

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ところで、交差点の路面電車用信号は、どのように切り替えているかというと、実は運行管理をしているセンターからのリモートコントロールではなく、架線に取り付けられているセンサーを使っているのです。

しかし、それだけだと系統がわからないため、曲がる方向によって、停車位置が決まっています。つまりセンサーが複数設置されている訳です。

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ただ、路面電車の場合、ポイントにゴミなどが入って、うまく転換できないこともあります。

そういった場合は、運転士さんが降りてきて、路面電車に搭載されている専用の工具を使って、手動でポイントを転換します。以前、このブログでもご紹介したことがありますが、Feriも何回か「手動転換の場面」を目撃しています。

路面電車の線路は、普通、道路に埋め込まれているため、構造を見るチャンスはありません。

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そのため、平面交差の部分がどのような構造になっているのかを知りたかったのですが、以前、ウィーン某所で、レールを交換するため、新しい平面交差部分のレールが準備されている場面に出くわしました。

それが、今回、掲載した写真です。このようにブロック構造になっているレールを埋め込むようです。なるほどねぇ‥

さて、交差点で路面電車同士が平面交差する場面を見ると、“ウィーンらしいなぁ”と感じる一瞬でもあります。

新しい地下鉄U5の計画も進んでいますが、恐らくウィーンは、これからも「路面電車の似合う町」として存続し続けることでしょう。


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