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July 02, 2016

Wiener Linienの冷房化率は?

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ご存じの方も多いと思いますが、オーストリアの大統領選挙ですが、7月1日、憲法裁判所が決選投票をやり直す必要があるとの判断を下しました。

これは、郵便投票が所定の手続きに沿って開票されていなかったことが要因で、再選挙は夏休み明けの9月から10月に行われるそうです。オペレッタ国家らしい展開になってきました。

姉妹ページのAustria-fan.comでは左側にバナーでウィーンの天気と気温が表示されています。

これを見ると、リアルタイムでウィーンの天気がわかりますが、すでに30度近い日もあり、確実に暑くなっていることがわかります。

という訳で、今日は「Wiener Linienの冷房化率に関する話題」をお届けしましょう。

Feriが、今から30数年前、はじめてウィーンへ出かけた時、当たり前ですがWiener Linienの地下鉄、路面電車、バスに冷房車は存在しませんでした。

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緯度が高く、基本的に湿度が低いお土地柄、夏でも日陰に入ればひんやりしていたことを良く覚えています。そのため、車内が暑くても、走り出せば快適な風が窓から入ってきて、それなりに過ごすことができました。

ホテルなどでも、エアコンはお目にかかったことはなかった時代なので、当然だったかもしれません。

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皆さまは、現在、Wiener Linienの地下鉄、路面電車、バスの冷房化率をご存じでしょうか? 当局の発表によると2016年夏の冷房化率は60%だそうです。

2015年夏は630両の車両にエアコンが搭載されていましたが、2016年は680両に増えるとも発表されています。

Wiener Linienでは、車両の寿命が比較的短いバスについて、積極的な新車導入を行っていることもあり、すでに90%以上がエアコンを装備しているそうです。

考えてみると、Feriがよく乗車する13AはCitraなので、当然、最初からエアコンを装備しています。

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現在、地下鉄では全車がBombardier製のType Tに統一されたU6が冷房化率100%を誇っていますが、U1、U2、U3、U4については、Type Vのみが冷房車です。そのため、地下鉄全体の冷房化率は45%に留まっています。

一方、路面電車に関しては、ULFの後期型160編成はエアコンを搭載していますが、初期の車両はエアコンがないため、窓が大きいこともあって、車内は非常に暑いです。

また、旧型車Type Eも数多く活躍しているところから、路面電車が最も冷房化率が低いと思われます。

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Wiener Linienでは、2016年は1.18億Euroを投資し、新型車両を投入するそうですが、何しろ、こちらでは在来車を冷房改造することがないため、なかなか冷房化率が上がらないようです。

実際、Wiener LinienのCEOであるGünter Steinbauer氏も“鉄道車両は、寿命が長いため、車両の置き換えには時間がかかる”と述べています(言い訳ですが‥)。

さすがに路面電車のType Eを今から冷房化改造するのはBombardier製の新型車両の投入が決まっているため、無駄が多いと思いますが、地下鉄のType Uに関しては、やる気になればできそうな気もします。

考えてみると、日本では古い路面電車を冷房化改造してる例が多いので、要は“やる気”の問題ですが‥

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しかし、Wiener Linienの報道資料の中に、“エアコンを装備していない車両では、窓を開けることで快適に過ごすことができます。また、省エネに貢献できます”と書かれていたのには、笑ってしまいました。

この記事をまとめながら、Feriが若い頃、今頃の時期になると日本でも国鉄(今のJR)や大手民鉄で「今夏の冷房化率」が発表されていたのを思い出しました。

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日本はオーストリアに比べると亜熱帯ですから、長距離列車については、冷房化の推進が早かったですが、近郊型や通勤型の車両に関しては、エアコンを装備している車両が少なかった時代です。

そのため、冷房化率の発表を見て、一喜一憂していたのを思い出しました。

確か1970年頃だったと思いますが、1編成しかなかったエアコンを装備した山手線103系電車がやってくると、狂喜したこともありましたね。それが、今ではJR、大手民鉄ともに冷房化率100%。そして、エアコンとは無縁と思われたウィーンですら60%。時代は変わったものです。

最後に1970年8月、池袋駅で公開された103系冷房試作車の写真をお目にかけましょう。


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Comments


ウィーンはおうちにも冷房がないのが普通と聞いたことがあります。Feri様のおうちはどうですか?

湿度が低いということは、ウィーンではあせだくにはならないんですか?日本はご存知の通りなので、うらやましい限りです。

7月8月日本の電車は涼しいを通り越して寒くて、冷え性の私にはとてもつらいです。笑!

Posted by: まるこ | July 02, 2016 at 11:10 AM

Feri様はオーストリア在住ではないのですか??
今プロフィールを拝見しました。
もうオーストリア人のようでらっしゃいます。

Posted by: まるこ | July 02, 2016 at 11:23 AM

まるこ様

二重生活者‥です(笑)。

ところで、ウィーンでは、ごく最近まで一般家庭ではクーラーを取り付けるところは希でした。

しかし、最近は温暖化の影響なのか、日本並みに気温が上がる年もあり、富裕層を中心にクーラーを取り付ける家庭も増えているようです。

なお、こちらは湿度が低いため、気温が高くても日陰に入ると、何とかなる‥というのが「今までの常識」でした。

また、住まいに関しても、厳しい冬を考慮して集合住宅、戸建て住宅ともに高断熱仕様なので、部屋の温度が上がらなければ、夏でも何とかなります。

が、南側に面していて、西日が入り、部屋の温度が上がってしまうと、逆になかなか冷えません‥

Feriがお借りしているアパートは、西日が入らないので、部屋の温度が上がって困った‥ということは今のところ、ありませんね。

Posted by: Feri | July 04, 2016 at 12:59 PM

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