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August 05, 2016

路面電車の軌道工事

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トップの交代後、テレビ放送がなくなったSeefestspiele Mörbischですが、やはりテレビ放送の集客率への寄与は無視できなかったようで、今年は「Viktoria und ihr Husar (ヴィクトリアと軽騎兵)」がORF3で放送されました。

「ヴィクトリアと軽騎兵」は、日本の場面があるのですが、例によって日本人から見ると「日本とチャイナが後じゃ混ぜという頭が痛い演出」‥ 

まぁ、こちらの皆さんが考えるパターンなので、やむを得ない部分もありますが‥ 全体の仕上がりはミュージカル風の味付けといったところでしょうか。

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今日は「鉄道工事の話題」をお届けしましょう。

現在、ウィーンでは地下鉄U4の大規模リニューアル工事が行われています。工事区間の近くに住んでいる友人の話では、線路などが新しくなり、非常にきれいになってきているそうです。

9月には運休区間の運行も再開されますので、Feriも改めて見に行ってみたいと思います。

さて、ウィーンの市内交通では、現在も路面電車が幅広く活躍しています。安定した運行を行うためには、電車だけでなく、軌道の保守も不可欠です。

一般的に“路面電車の線路は、速度が遅いので簡易なもの”といったイメージを持っている方もいらっしゃると思います。

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しかし、ウィーンやオーストリアのみならず、現在も都市交通の根幹をなす役割を担っている路面電車の場合、軌道も非常にしっかりしています。

しかし、普通の鉄道と異なり、軌道が道路に埋め込まれているため、なかなか線路の構造を見る機会がありません。

以前、17区に住んでいる時、たまたまアパートにほど近い場所で、43系統の本格的な補修工事が行われていました。

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この時の工事は、ある程度、工事期間を確保して行う本格的なもので、停留所の場所も臨時に移動するというものでした。

当然、道路を掘り返して工事を行うため、工事期間中は片側車線は自動車も通行できません。

そのため、工事も上り線と下り線を分けて行っていました。さらに自動車は、並行する別の道に迂回するように標識が出ていました。

この付近に住んでいるドライバーさんは、事情がわかっているので慌てることはないようでしたが、たまたま通りかかった方は、いきなり進入禁止や迂回指示が出て、戸惑っているようでした。

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さて、この工事はレール交換が主なものでしたが、合わせてレールを敷設する部分の補修も行っていたようです。

路面電車のレールは、通常の鉄道と異なり、U字型になっているのが特長です。写真をご覧になるとおわかりのように、レールの太いこと。かなり頑丈なものであることがわかります。

恐らく普通の鉄道以上にレール交換に手間が掛かるため、丈夫なレールを使っているのでしょう。また、敷設後、レール同士を溶接してロングレール化しているようです。

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なお、この区間はレールの間に敷石を入れる古い構造ではなく、コンクリートプレートを敷き詰める新しい構造でした。

そのため、線路を取り替える際には、一旦、コンクリートプレートを取り外した上で、土台を整備していました。興味深かったのは、レールの間に入るコンクリートプレートがずれないように左右のレールが鉄製のプレートで結ばれていることです。

通常の鉄道では、線路に信号電流が通っているため、両側の線路を短絡すると赤信号になり、列車は止まってしまいます。その点、路面電車は、通常の交通信号を使うため、このようにレール同士をつなぐことができる訳です。

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たまたまこの区間だけかもしれませんが、コンクリートプレートの下は土で、いわゆる枕木に相当する設備は確認することができませんでした。

また、砂によって位置を微調整をしているようでした。やはり地盤が良いのですね。

今日もウィーンのどこかで、路面電車の軌道補修工事が行われているかもしれません。

ところで、ヨーロッパでは各都市で路面電車がLRTという形で復権していますが、LRTの場合は、この例よりも、もっと軌道設備が良いようです。

ウィーンの場合、古い路線を維持しているため、抜本的な改良は難しい面があるのかもしれません。

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鉄道のお話 |

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