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August 23, 2016

メルビッシュ「Viktoria und ihr Husar」(ヴィクトリアと軽騎兵)最終公演(下)

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今日は昨日に引き続き、メルビッシュ「Viktoria und ihr Husar」(ヴィクトリアと軽騎兵)最終公演の模様をお伝えしましょう。

休憩を挟んで、2幕では舞台はサンクト・ペゲルブルクのアメリカ大使館に移ります。

ここでは大階段の上に、大使館の建物が登場します。さらに場所を表現するためか、その後ろには赤い星を頂いたロシア風の建物が‥

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オープニングはロシアだからなのか真っ赤な照明でスタートします。逮捕されるリスクを冒してまでサンクト・ペゲルブルクへ一緒にやってくるコルタイ。

ここでリケットのはからいで、コルタイとヴィクトリアが二人で密会することに。密会の場面は、舞台左側の巨大な壁を乗り越えて行われます。「ベルリンの壁」という訳でもないでしょうが‥

一方、リケットとヤンチも何となく良い関係に‥

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巨大な壁が当時のロシアを現しているのでしょうか。

この場面で見どころだったのは、大階段がアメリカ国旗になり、そこでダンサーが踊りを披露する場面でしょう。女性ダンサーが州を現す星になって動き回るのもご愛敬。ここはきれいでしたね。

ここでジョンは、ヴィクトリアが今もコルタイを愛していることを知り、離婚を決意します。アメリカ国旗を背景にしたダンスを含めて、「アメリカ万歳」といった趣の演出です。

そして、暗転で3幕のハンガリーのドロズマ村へ。舞台装置はロシア風から一転ハンガリー風になります。アーチはハンガリーの国旗と同じ照明に‥

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大階段が左右に分かれて、その上にはハンガリー風の建物。中央の広場にはマイバウムのような塔が立っています。

コスチュームは典型的なハンガリー風で、雰囲気を盛り上げます。

ワインの「収穫祭の日」には、3組のカップルが結婚式を挙げるという習わしがあるということで、ヤンとリケット、フレディとオー・リア・サンの2組はOK。残る1組をコルタイとヴィクトリアにしようという動きが‥

実は、ここでも件の三葉機が登場します。このほか、サイドカーが着いたオートバイなどの小道具も登場します。ただ、舞台が大きいので目立ちませんが‥

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この村にジョンが恩赦になったコルタイを連れてきており、ジョンが身を引くことで、3組のカップルが誕生するというエンディングもオリジナルどおりです。

とにかくタップやフォックスロットに代表されるアメリカものに加えて、ハンガリーものが加わるなど、ダンスのバリエーションは豊富なのは、メルビッシュ向きと言って良かったでしょう。

余談ですが、3幕では正面に本物の月が登場し、印象的な場面になりました。

もともと荒唐無稽なお話なので、日本の場面に難癖をつけるつもりはありませんが、昨年までのメルビッシュに比べると、明らかにSerafin時代の華やかな演出に戻ってきたような気がします。

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ただ、現在の制作陣が迷っているような気がしてなりません。昨年の「ヴェネチアの一夜」は、時代を現代に置き換えた演出。

今回は、時代設定は昔のままながら、おもちゃ箱をひっくり返したような奇抜な演出と、的が定まっていないような気がします。観客動員が思わしくないこともあって、コンセプトが固まっていないような気がします。

このあたり、オペレッタをの魅力を熟知していた上に、長年、メルビッシュの実態を把握していたSerafinさんと異なるところなのかもしれません。

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なお、今回、私語をしているお客さまが多かったのが気になりました。やはりゴチャゴチャした演出について、話をしていた可能性もありますね。

フィナーレは、メドレーに乗って花火と噴水のコラボレーション。フィナーレの後には舞台上の大階段にイラストのモチーフが電飾で再現されていました。芸が細かいですね。

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皆さん、楽しい一夜を過ごしたようでした。ただ、最終公演だったためか、客席には空席も目立ちましたね。

個人的な感想ですが、演目の選び方も含めて、現在のトップが、今までのトライアルを通じて「これだ」と実感できるような手応えを感じることができていないのでしょう。

来年は「小鳥売り」ですが、この路線を踏襲するのかどうか、興味があるところです。

余談ですが、今年から三菱自動車のディーラーさんがスポンサーになったらしく、会場には三菱のOUTLANDER PHEVが展示されていました。

日本では色々あった三菱自動車ですが、こちらでは大丈夫なのでしょうかね。

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