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October 02, 2016

大統領再選挙雑感

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10月に入り、日本でも様々な新制度がスタートしたようですが、ウィーンでも色々な行事が行われています。

まず、10月1日には市内にある防空サイレンのテスト吹鳴が行われました。

また、当日は、恒例の「Lange Nacht der Museen 2016」(博物館の長い夜)が開催されました。オーストリア全土にある700箇所にもおよぶ博物館、美術館が通常よりも開館時間を大幅に延長して、深夜まで観賞可能なこの行事。多くの人で賑わっています。

また、各博物館へのアクセスをよくするため、ウィーンではWiener Linienが臨時便を設定して、利用者の利便性向上を図っています。「夜に強いオーストリア」らしい行事ですね。

さて、今日は「大統領再選挙の話題」です。

郵送による投票に不備があったことが判明し、裁判所の判断で、前回の大統領選挙のやり直しが決定しました。当初、夏休み明けの、今日、10月2日に実施される予定だったのですが、またまた問題が発覚。

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何でも郵送投票カードを入れる封筒に問題が見つかり、公正で完全な選挙実現が難しくなったため、封筒の作り直しを行うために延期となったようです。現時点では、12月4日の投票が予定されています。

ちなみに、オーストリアの大統領選挙は、4月24日に6名の候補者で実施されましたが、得票率の関係で決まりませんでした。そのため、ノルベルト・ホーファー氏とアレキサンダー・バン・デ・ベレン氏という上位2位の候補者による決選投票が5月22日に行われました。

当ブログでもご紹介したように、この決選投票は、希に見る接戦となり、どちらが当選してもおかしくないような状況になりました。

最終的に、僅差で「緑の党」元党首のアレキサンダー・バン・デ・ベレン氏が当選し、7月8日に就任式が行われることになりました。

ところが、その直後、「投票集計で形式的ミス」が発見され、憲法裁判所が「決選投票のやり直し」を要請。そこで10月2日に、やり直し選挙が行われることになったものです。

ちなみに「投票集計で形式的ミス」とは、 本来、開票と集計は選挙委員会代表と監視員の立会いのもとで行われなければならないのですが、関係者不在で開票が行われた選挙区があったことです。

しかも、投票終了時刻前に開票を行い、その結果がマスコミに流れたそうです(出口調査ではなく、公式の情報が流れてしまったようです)。

とくに郵送による投票の開票が投票締め切り時間前に行われたことが、大きな問題になったようです。

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実際問題として、これだけの接戦になると、ちょっとした票の動きで当落が決まるだけに、候補者陣営は神経質になっています。

特にマスコミからは、極右と表現されることが多い自由党のノルベルト・ホーファー候補の当選を阻止したいという意図が見えるため、ホーファー陣営としては、恣意的な報道は許せないようです。

という訳で、10月2日の大統領再選挙に向けて、夏休み明けの9月から両陣営ともに、選挙戦をスタートさせました。
写真のように、ウィーン市内でもポスター(捨て看板)が乱立しています。また、先日、Mariahilfer Straßeを通りかかった際には、両候補への投票行動を調べる街頭アンケートを行っていました。

日本では、公式ポスターへの落書きやいたずら書きは選挙妨害として、取り締まりの対象となりますが、こちらでは、両陣営のポスターに対する落書きは日常茶飯事。

とくに、今回はアメリカの大統領選挙と同じく、オーストリアの国民にとっては「究極の選択」になってしまったため、その傾向が強くなっているようです。

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また、これは、こちらにお住まいの方に教えていただいたのですが、大統領選挙の選挙登録は今年の2月に締め切られているそうです。

オーストリアでは16歳で選挙権が与えられますが、その後、誕生日を迎えて16歳になった国民には、今回の選挙権は与えられないそうです。不公平な感じもしますが、これを是正するには、法令の改正が必要なのだとか‥

まさか、大統領選挙が1年近くも続くとは、想定していなかったのでしょう。

一方で、10が月も立てば、お亡くなりになる方もいらっしゃる訳で、有権者の数は、間違いなく減っていることでしょう。最も有権者の実数よりも、投票率の方が問題でしょうが‥

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ところで、日本人的な考えだと、次期大統領が決まるまでは、前任者が暫定的に大統領の職務を引き続き行いような気がしますが、フィッシャー大統領は、すでに任期を終えて、辞めてしまいました。そのため、大統領ポストは空席です。

現在、国民会議の議長3名が大統領職を代行しているとか‥ “いっそうのこと、大統領制度をなくしてしまっても良いのでは”という意見もあるようです。

オペレッタ国家らしい、大混乱の大統領選挙ですが、「緑の党」と「自由党」という、両極端の政党から立候補した両候補者。さて、第3ラウンドは、どちらが勝者となるのでしょうか? 結果は、アドベントの季節まで、お待ち下さい。

それにしても、あと2ヵ月間も選挙戦が続くとなるとうんざり‥という方も多いでしょうね。

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