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November 26, 2016

飲酒運転規制に見るお国柄

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先日、「飲酒運転にご注意」という記事を掲載しましたが、その後、友人のはっぱさんから“せっかくだから日本とこちらの規制の違いも紹介したら?”というアドバイスを頂きました。

そこで、今日は「飲酒運転に関する話題」をお伝えしましょう。

まず、日本では、ご存じのように酒気帯び運転による悲惨な交通事故(歩行者を巻き込んだ死亡事故など)が多発したことから、非常に規制が厳しくなりました。

まず、飲酒運転ですが、ドライバーの呼気中(吐く息)のアルコール濃度を測定し、その濃度が一定基準を超えた場合、取り締まりの対象となります。呼気1リットル中のアルコール濃度が0.15mg/l以上(血中アルコール濃度0.3mg/m)になると罰則が適用されます。

日本の場合、飲酒運転には、「酒酔い運転」と「酒気帯び運転」の2種類があり、さらにアルコール濃度と酔っ払いの程度により、全部で4段階に分けられています。

-酒酔い運転:呼気中のアルコール検出に加え、正しく歩けない、ろれつが回らないなどの状態にあるとき

-酒気帯び運転:0.25mg/l以上~

-酒気帯び運転:0.15mg/l以上~0.25mg/l未満

-酒気帯び運転:0.15mg/l未満(注意のみでは罰則なし)

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注意が必要なのは、「酒酔い運転」と認定されるのは、ろれつが回らない、まっすぐ歩けないような状態で運転した場合で、アルコール濃度と関係がないことです。

検査の結果、0.15mg/l未満であった場合は、罰則(罰金や違反点数)が適用されないというだけで、時節柄、厳しく注意されるようです。

罰則は皆さま、ご存じのように、酒酔い運転は5年以下の懲役又は100万円以下の罰金、酒気帯び運転は3年以下の懲役又は50万円以下の罰金です。

では、ヨーロッパの場合は、どうでしょうか。

やはり食事とともにアルコール飲料を飲むことが多いという「食習慣の違い」から、西ヨーロッパでは、日本よりも規制が緩やかな国が多いようです。

Feriがちょっと調べたところでは、飲酒運転(酒気帯び運転)となるのは、血中アルコール濃度0.5mg/ml以上が、一つの目明日になっていました。

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ちなみに血中アルコール濃度0.5mg/mlは、一般的に「ほろ酔い期」と呼ばれる状態です(オペレッタ「ウィーン気質」に“ほろ酔いの歌”というのがありましたね‥あの状態です)。

では、「オーストリアの飲酒運転」の法的規制をご紹介しましょう。

まず、基本的には、血中アルコール濃度が0.5mg/ml(呼気中0.25mg/l)までは、行政処分の対象になりません。ただし、初心者ドライバー、タクシー、トラックやバスのドライバーは0.1mg/mlが上限となっています。

日本と異なり、初心者ドライバーが別枠になっているのが、興味深いところです。

ただし、行政処分の対象にはならないものの、仮に飲酒して事故を起こした場合、保険の支払などに制限があるようです。

当然、それ以上は酒気帯び運転(飲酒運転)になるので、警察の検問などで引っかかった場合、行政処分の対象となります。

こちらでは、多くの国で、酒気帯び運転の場合、初犯と再犯では、行政処分の内容が異なることが多いようですが、オーストリアも同様です。

そのため、罰金の金額も300Euroから3700Euroまでと幅があり、更に免許停止や講習受講やカウンセリング受診などが加わっているようです。当たり前ですが、再犯の方が処罰は重くなります。

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また、オーストリアでも、アルコールの摂取量により、罰則が異なっており、0.5mg/mlから0.79mg/ml、0.80mg/mlから11.90mg/ml、1.200から1.590mg/ml、1.600mg/ml以上の4段階に別れています。

ちなみに体重60kgの人が、500ミリリットルのBierを飲むと、血中アルコール濃度は0.5mg/mlになるそうです。そそのため、こちらでは、パーティで乾杯の一杯だけならば、何とかセーフという感じでしょうか。

ところで、東ヨーロッパの各国は西ヨーロッパよりも規制が厳しい国が多く、オーストリア人が、東ヨーロッパに行って、自国のつもりで「ちょっと一杯」やってしまい、警察の検問に引っかかると飲酒運転として検挙されるケースが多いそうです。

チェコ、スロバキア、ハンガリーの基準は0(許容基準なし)なので、ちょっと飲んでも、検問に引っかかればアウトです。

EUの拡大により、各種の規制が統一されつつありますが、飲酒運転の取締機順については、まだ統一されていないようです。

このほか、興味深いのは、日本では「海外の飲酒運転の罰則」について、誤った情報が流れていることです。例えば、「ブルガリアでは再犯の場合、死刑(銃殺)」という情報を見かけますが、ブルガリアでは死刑制度が廃止されているため、事実無根です。

ところで、調べている過程で「交通事故に占める飲酒率ランキング」という資料が見つかりました。2011年のものですが、日本は6%で71位、オーストリアも6%でした。日本よりも規制が緩い割には、交通事故に占める飲酒率が低いのは、やはり自制心が働いている人が多いのでしょう。

これから日本では忘年会、オーストリアではクリスマスパーティのシーズン。皆さま、規制の内容は異なりますが、どこの国でも「飲んだら運転しない」のが吉です。


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