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November 28, 2016

「世界で住みやすい都市ランキング」に思う‥

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今日は「住みやすさの話題」をお届けしましょう。

毎年、海外の調査機関が「世界で住みやすい都市ランキング」を発表しているのをご存じだと思います。

例えば、イギリスの「エコノミスト・インテルジェンス・ユニット」が8月に発表した「The best places to live」では、オーストラリアのメルボルンが6年連続で1位。ウィーンは第2位にランキングされています。

この調査では、掲載した一覧表のように、第3位がバンクーバー(カナダ)、第4位がトロント(カナダ)、第5位がカルガリー(カナダ)とアデレード(オーストラリア)、第8位がオークランド(ニュージーランド)、第9位がヘルシンキ(フィンランド)、第10位がハンブルク(ドイツ)となっています。

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この中で、Feriが実際に訪れて、街歩きをしたことがあるのはハンブルクだけなので、他の都市に関する論評は避けます。

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名の通った調査機関が発表しているので、この結果を見て、“海外の都市は優れている。それに対して日本は‥”といったコメントを出す方を見かけます。まぁ、人それぞれに意見があるのは結構なことですが、日本の都市は問題点ばかりなのでしょうか?

Feriもウィーンで実際に生活をしてみると、ランキングは必ずしも頷ける結果とは言えないように思うこともあります。

例えば、こちらではスーパーマーケットやショッピングセンターは、例外を除けば日曜・祝日は休業です。最近では、金曜日の営業時間延長や土曜日営業が始まったので、昔ほど困ることはありませんが、土曜日にウィーンに戻ると悲惨な結果が待っています。

そう、日曜日の朝食材料の調達ができないのです。もちろん、空港のスーパーマーケットで調達してからアパートへ行けば良いのですが、それも面倒です。

最近は、日曜日の午前中、営業しているベッカライが出てきたので、食べるものが全くなくて困る‥ということはなくなりましたが…

また、日本では安い料金で、手軽に食べることができるレストランが多数、存在しますね。それも、和食、洋食、中華と幅広いジャンルに及んでいます。手軽に外食ができる環境が整っていると思います。

さらにスーパーマーケットの総菜売場や冷凍食品の充実ぶりは、ウィーンでは考えられません。

このほか、日本では24時間営業のコンビニエンスストアが、今や重要な社会インフラになっていますが、こちらでは、そんな便利なお店は存在しません。

日本のコンビニエンスストアが便利だと感じるのは、食料品や日用品の購入以外に、いつでも税金や公共料金、通販代金の振り込みが可能な点でしょう。

しかも、最近のコンビニエンスストアは店内にATM(こちらのBankomat)が設置してあるので、現金を引き出して、そのまま振込という技が使えます。

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それ以外にもコンサートや各種イベント、テーマパークのチケットの発券も可能ですから、これも便利ですね。

昔は、コンサートのチケットはプレイガイドなどで発券するのが常識だったことを考えると、隔絶の感があります。日本では、こちらのようにチケット・アット・ホームのシステムが、現時点では普及していないので、これは便利です。

そう言えば、物販店で年中無休のお店は、こちらではほとんど見かけませんね。こちらでは、12月24日は一部のレストランを除けば午後から休みになってしまいます。

しかし、日本では大晦日も元旦も、コンビニエンスストアのみならず、スーパーマーケットもしっかり営業しており、買いだめをする必要がほとんどなくなりました。これは、お客さまの立場で見ると本当に便利です。

日本は、都市内の公共交通機関が24時間運転していない点を指摘する方もいらっしゃいます。確かに、ウィーンでは週末は地下鉄は終夜運転ですし、NightLineと呼ばれる深夜バスも運行されているので、「住みやすい街」かもしれません。

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ただ、日本の大都市は、ウィーンとは比べられないほど広大なので、利用者の移動距離も長くなっています。そう考えると、部分的な24時間運転では、あまり効果がないような気がします。

やはり、一つのポイントは都市の規模が異なるところにあるような気がします。ウィーンはコンパクトな街にも関わらず公共交通機関がきめ細かく整備されているので、非常に便利です。

ところで、物販店の365日営業は利用者の立場からすると便利ではありますが、当然、そのお店で働いている人が多数、いらっしゃるわけです。

その人達の家庭生活に思いを馳せると、複雑な気持ちになります。昔ならば一家団欒の場となる年末年始も、家族の誰かが欠けているのが当たり前‥オーストリアの人にとっては、大切なクリスマスの時期に家族の誰かが仕事をしているのが当たり前というのは、ちょっと考えられないかもしれません。


もちろん、こちらでも警察、消防、救急、連邦軍、公共交通機関などの仕事は、もちろん別ですが、これはは特殊な職業ですし、いずれも正規職員です。

日本の場合、非正規雇用の皆さんが、こういった24時間、365日営業を支えている訳ですから、、海外から見ると奇異に映ることがあるのかもしれません。

ところで、オーストリアやウィーンに永年済んでいる友人と話をすると、不満や愚痴が沢山出てきます。そういう意味では、この手の調査は生活者の実感とはズレがあるかもしれません。

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