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December 13, 2016

ÖBB「Nightjet」発進 ダイヤ改正レポート

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12月3日付けの記事でお知らせしたÖBBの「Nightjet」の運転が12月11日のダイヤ改正から始まりました。

改正初日、Hauptbahnhofへ出かけて様子を見てきましたので、レポートをお届けしましょう。オペレッタのプレミアレポートに続いて、ダイヤ改正のレポート。守備範囲が変に広いFeriらしいところです。

今回、ドイツ鉄道が運行していた列車を一部継承することになったため、車両をドイツ鉄道から譲り受けているという情報がありました。これは実際に列車を見ないと何とも言えません。

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Hauptbahnhofから出発するNightjetで、最も早いのは19時23分発のMilano行きのEN30233列車なので、まずは、こちらを見学。

8番線に入線した列車をチェックすると、残念ながらNightjet塗装の車両は全く連結されていませんでした。

ただ、ドイツ鉄道(DB)から譲渡された車両も連結されていました。車籍はÖBBに変更されていましたが、塗装の塗替が間に合わなかったのか「City Night Lien」のロゴが残っているものも‥

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このほか、国籍番号がDのままで、車籍がÖBBという車両も存在しました。これはリースの可能性が高いと思います。

何しろ空白期間をおかずに切り替えたため、「大人の事情」が色々とありそうな気がするNightjetです。

ちなみにÖBBのLiegewagenやSchlafwagenに関しては、従来の窓周りをグレーにした塗装の車両が連結されていました。

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その後、2本目の20時39分発のHamburg、Düsseldorf行きEN490列車を見学。この列車は「Auto & Motorrad am Zug」なので自動車を搭載してから7番線への据え付けられました。

ドイツ行きなので期待したのですが、機関車も含めて、こちらも新塗装車はゼロ。またまた空振り。

ただ、冬の時期にもかかわらず、最後尾の車運車には自家用車が搭載されていました。当初は、ここで新塗装車を見ることができたら撤収する予定だったのですが、中途半端なので、21時28分発のZürich行きEN466列車まで粘ることに‥

こちらは旅客専用の夜行列車で、やっとLiegewagenが2両、新塗装になっていました。

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赤い帯がポイントですが、日本の20系客車に比べるとデザインが洗練されているとは言えない気がします。デッキの部分が灰色になっていて、これがワンポイントになっています。

なお、EN466列車にはÖBB最新の2階建て寝台車WLABmzが連結されていました。

日本のJRでも2階建て寝台車がありますが、同じような発想で作られた車両のようです。この車両が新塗装になっていたら、インパクトがありそうです。

なお、各列車とも出発前から、車内改札が行われていました。

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日本だったら鉄道会社の威信をかけて1列車程度は全車塗り替えて、運行初日を迎えると思いますが、この「ゆるさ」がオーストリアらしいところ。まぁ、この「ゆるさ」がFeri、お気に入りのところなのですが‥

また、車両の行き先表示にはNightjetと書かれていましたが、駅の発着表示は従来のENが使用されていました。これは列車番号なので、どうしようもないでしょう。

このほか、Hauptbahnhofでは列車の編成案内が電子化されており、見やすくなりましたね。当然、リアルタイムで更新が可能なので、利便性は高まっていると思います。

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事前購入の割引チケットの料金設定が魅力的なNightjet。当日も結構、利用しているお客さまがおり、ニーズが高いことがうかがわれました。

実際、LCC+ホテルよりも安い、もしくは同等の料金であれば、夜行列車での移動も選択肢のひとつになるでしょう。

特に列車の場合、目的地の中心部まで入りますから、メリットは計り知れません。これも上下分割方式のメリットを最大限に生かした施策と言えるでしょう。

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日本では国鉄からJRへ移行する際、「大人の事情」から上下一体方式での分割民営化となりましたが、それが柔軟な列車運行を阻害しているのは言うまでもありません。

最も上下一体方式なので、高い安全性は担保されていますが‥

久しぶりに夜行列車の出発を見送りましたが、いわゆるクルーズトレインではない交通手段としての夜行列車には、風情がありますね。久しぶりに乗りたくなってきました。

ところで、Nightjetは全てÖBBが運行する訳ではなく、列車によってはPatnerが運行する列車もあります。

例えばZagreb-Villach-Zürich間のEN414/EN40465列車はクロアチア、Wine-Dresden-Berlin間のEN40406列車/EN40477列車とBudapest-Wien-München間のEN462列車/EN463列車はハンガリーが、それぞれ運行を担当することになっています。当然、車両も両鉄道のものが使用されるようです。

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ところで、ダイヤ改正関連の情報もお届けしましょう。先日もお伝えしたようにWien-Salzburg間のICは全てRailjetに切り替えられました。

ところが、従来、同区間を走るRailjetは速達性を重視して、ICよりも停車駅が少なかったのです。そこで、今回、ICの置き換えとなったWien-Salzburg間のRailjetは、従来のICと同じ停車駅となりました。

つまり同じRailjetでも停車駅が異なるパターンが生まれた訳です。

ちなみに日中はWien Hbf発、毎時30分が速達タイプ、55分発が停車駅が多いタイプとなっています(Salzburg発は08分が速達タイプ、12分発が停車駅の多いタイプです)。

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また、SalzburgからBischofshofen経由でVillach、Klagenfurt 方面へ向かうRailjetも設定されました。こちらは München発着の列車のようです。

このほか、Flughafen Wienへのアクセスも強化され、Graz方面から直接乗り入れるRailjetが毎時1本設定されました。こちらはFlughafen Wien発、毎時33分が該当します。

ÖBBの幹線をくまなく走るようになったRailjetは、名実共に同社の看板列車に成長したと行っても良いでしょう。最近は料金攻勢も熾烈で、WestBahnもディスカウントチケットの設定なので対向しているようです。

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ちなみに先日、1日、乗り放題で15Euroというチケットが登場しています。安全性や定時性を担保しながら、良い意味の競争でサービスレベルが上がるのは、一利用者として結構なことだと思います。

旅客列車の影に隠れて一般の皆さまには馴染みがありませんが、ヨーロッパの鉄道は、貨物輸送が大きな柱になっています。

ダイヤ改正より一足先にWien Südという貨物ターミナルがオープンしています。最新の設備を備えた貨物ターミナルで、オーストリアやウィーンの物流拠点としての活躍が期待されています。


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