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December 27, 2016

今シーズンは終了 フォルクスオーパーの「オズの魔法使い」

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ウィーンでは、今年のクリスマスは雪にはなりませんでした。比較的、過ごしやすい週末だったと思います。街では、シルベスターへの転換が急ピッチで進められています。

さて、「2016年最後となるフォルクスオーパー関連の話題」をお届けしましょう。

今日は、子供さんにも大人気のミュージカル「オズの魔法使い」シーズン最終公演です。ちなみに通算公演回数は44回でした。

昨シーズンまでは、同公演が始まると劇場正面に大きな「赤い靴のオブジェ」が飾られていましたが、今シーズンはありませんでした。

舞台装置や演出は、2015/16シーズンと全く同じです。Feriが観た日は、子供さんを対象としたマチネだったので、ほぼ満席。当然、客席は賑やかなこと‥ 

当日の指揮は、Wolfram-Maria Märtigさん。主なキャストは、以下のとおりです。

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-Dorothy Gale(ドロシィ):Franziska Kemnaさん

-Toto, ihr Hund(愛犬トト):Daniel Jeromaさん

-Tante Em/Glinda, die gute Hexe des Nordens(エム伯母さん/善良な魔女グリンダ):Regula Rosinさん

-Onkel Henry/Wächter in der Smaragdstadt(ヘンリー伯父さん):Gernot Krannerさん

-Hunk/Die Vogelscheuche(農夫ハック/かかし):Peter Lesiakさん

-Hickory/Der Blechmann(農夫ヒッコリー/ブリキ):Oliver Lieblさん

-Zeke/Der Löwe(農夫ジーク/ライオン):Martin Bermoserさん

-Almira Gulch/Die böse Hexe des Westens(ミス・ガルチ/西の悪い魔女):Christian Grafさん

-Professor Chester Marvel/Der Zauberer von Oz(マーヴェル教授/オズの魔法使い):Boris Ederさん

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-Ensemble(アンサンブル):Lorna Dawsonさん

-Ensemble(アンサンブル):Eva Prennerさん

-Ensemble(アンサンブル):Bettina Schurekさん

-Ensemble(アンサンブル):Rita Sereinigさん

-Ensemble(アンサンブル):Thomas Huberさん

-Ensemble(アンサンブル):Maximilian Klakowさん

-Ensemble(アンサンブル):Christian Schleinzerさん

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出演者を見ると、ドロシィ以外は2015/16シーズンとほぼ同じです。その分、安定感は抜群と言って良いでしょう。

2015/16シーズンにFeriが観たときのドロシィはJuliette Khalilさんでしたが、今回はFranziska Kemnaさん。彼女は、今シーズン「白馬亭にて」のクレールヒェンにも出演しているスプレッド。先日、ご紹介した2016/17シーズン最後の「白馬亭にて」にも出演していました。

メイクの関係で、クレールヒェンとは雰囲気が全く異なりますが、Franziska Kemnaさんは非常に小柄な女性なので、ドロシィを演じていると、まるで子供さんが主役を演じているような錯覚を覚えます。正に適役と言っても良いでしょう。

オペレッタでスプレッドを務めることができるだけに、普通のミュージカル歌手と異なり、歌唱力、踊り、お芝居ともに高いレベルなので、ドロシィにぴったりだと思っています。

ご存じのように「オズの魔法使い」は、ドロシィが主役ですが、やはり脇を固める案山子(ハック)、ヒッコリー(ブリキ)、ジーク(ライオン)という3人の仕上がりも大切。

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今回も前シーズンと同じメンバーだったので、役のこなれ方も見事でした。お互いのやり取りも息がピッタリ合っていたのは、言うまでもありません。

「ヘンゼルとグレーテル」も同じですが、子供さんを対象とした作品の場合、主役をいじめるヒール役の仕上がりが、舞台の盛り上がりを左右します。

2016/17シーズンの「西の悪い魔女」は、昨シーズンと同じChristian Grafさん。特殊メイクをしていますから、外から見ると誰だかわかりませんが、演技には違いが出ます。

さすがに同じ役を続けて演じているだけあって、怪演ぶりに磨きがかかっていました。

ヒール役なのですが、逆に子供さんには人気があるのですよね。前もご紹介したことがありますが、「西の悪い魔女」は、登場する際、火薬で大きな音を出します。

これが登場のシグナルという訳ですが、指揮者を見ていたら、この場面で耳を塞いでいました。きっとピットでは、客席以上にうるさいのでしょうね。

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タイトルロールの「オズの魔法使い」は、最近は色々なオペレッタにも出演することが増えたFeriお気に入りの1人であるBoris Ederさん。

役者さんだけに、お芝居は本当に上手です。最初の頃はRobert Meyerさんが務めていましたが、Boris Ederさんも遜色ありません。

善良な魔女グリンダのRegula Rosinさんは、ドロシィが危機に陥ると現れて助ける重要な役。ゴンドラに歌いながら登場する場面も多く、結構、大変な役だと思うのですが、自然体で演じています。

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しかし、現在のフォルクスオーパー版「オズの魔法使い」で最も人気があるのは、もしかしたら愛犬トトの黒子Daniel Jeromaさんかもしれません。

終始中腰という非常に負担の掛かる役で、かつ表情は全く変えません。正に黒子という感じです。しかし、細かいトトの仕草は、まるで本物の犬のようです。Feriも、正直、Daniel Jeromaさんのトトが見たくて、毎シーズン、劇場に足を運んでいるのが本音。

しかし、ヨーロッパの子供向け作品の多くは、啓示に満ちたストーリー展開が多いですね。本作品も、幸せは自分でつかみ取るものという自立心を促すお話。

数々の困難を乗り越えて、自宅に戻ったドロシィが、人間的に一回り大きくなっているところがポイントでしょうね。

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Feriは、今回、舞台に近いLOGEを利用しましたが、同室になった親子連れも楽しそうに干渉していたのが印象的でした。

さて、来シーズン、「オズの魔法使い」が継続上演されるかどうか、気になるところです。

この作品は2014/15シーズンでプレミアが行われているので、今シーズンが「鬼門の3シーズン目」です。ただ、人気がある演目なので、公演数を減らしながら継続上演される可能性もありそうな気もします。

いずれにしても2017年の4月にならないとわかりませんが‥


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