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January 21, 2017

謎のテーマパーク“Miniatur Tirolerland”

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今日は「ウィーンに新しくオープンしたテーマパークの話題」をお伝えしましょう。

ただ、最初にお断りしておかなくてはならないのは、実はFeriは、ここを、まだ訪問していません。実際に見聞していない状態でご紹介するのは、心苦しいのですが、まずは「速報」ということでご容赦ください。

昨年末、アパート近くを歩いている時、写真のようなポスターを見つけました(なお、その後、U4の駅にもサイズの大きいポスターが張り出されていました)。「Miniatur Tirolerland」という新しいインドアのテーマパークです。

ちなみに「謎の」という言葉をつけた理由は、このポスターがちょっと‥あまりセンスが感じられなかったものですから‥

このブログでも、何回かご紹介しましたが、ウィーンではドイツ・ハンブルクにある世界的にも有名なミニチュアワンダーランド(Miniatur Wunderland Hamburg GmbH)をモデルにウィーンでも「World of Rails」という施設の建設が計画されました。

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「World of Rails」は、当初、プラーターに建設される予定でしたが、それがWestbahnhofに予定地が代わり、最終的に計画は立ち消えになってしまいました(出資を募る立派なホームページも、知らないうちに消えていました‥)。

2016年12月にオープンした「Miniatur Tirolerland」は、規模は小さいものの、HOスケール(1/87)のジオラマです。

ただ、「World of Rails」や「ミニチュアワンダーランド」と異なり、主催者を中心にボランティアスタッフによって運営されています。

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ミニチュアワンダーランドが約270名にお従業員を抱えていることを考えると、スタッフの数が少ないことに驚かされます。恐らくスタッフの陣容を考慮して、ターゲット「Tirol」に絞ったのでしょう。

また、施設を開設した建物の補修工事から、ボランティアスタッフが行っている点も特長です。

場所はナッシュマルクトに近い5区のFranzensgasse 18で、最寄り駅はU4のKettenbrückengasseです。

Feriのアパートから目と鼻の先にあり、Feri好みの施設であるにもかかわらず、訪問せずに紹介するのは不謹慎極まりないですね(笑)。

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ただ、ボランティアスタッフによる運営であるため、現在は、オープン日が週末に限定されています。

さて、実際に見学した訳ではないので、Miniatur TirolerlandのホームページやORFのニュース映像などから、概要をご紹介します。

まず、テーマパークの名称からわかるように、想定しているのはチロル地方です。ただ、実際の都市を、そのままジオラマにしたのではなく、チロルの雰囲気を再現した「架空の国」です。

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とは、言っても「金の小屋根」などがあるので、インスブルックがジオラマの中心になっているようです。

また、一般的にチロルと言うと冬がメインのイメージがありますが、ゾーンにより冬と夏に別れているようです。

計画から実際にジオラマが完成するまでの期間は5年ほどかかったようですが、お好きな方(熱心な愛好家)が中心になって作業にあたったこともあり、その作り込み方は半端ではありません。

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この点は、他の施設を凌ぐかも知れません。

こちらでは、この手のジオラマには、各種にギミックを組み込むのが一般的で、これがお客さまを喜ばせます。

「火事と事件は江戸の華」ではありませんが、この手のジオラマでは、必ず火事や事件・事故の場面が再現されています。

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さらにMiniatur Tirolerlandではクリスマス市、デモ行進、野外コンサート、屋上パーティ、モデルさんを使った写真撮影会、鉱山内部といったシーンが再現されています。

ちょっと変わったところでは、オフィスビルディングでトイレの改装工事が行われているため、仮設トイレに行列ができているという変わったシーンも再現されています。

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とにかくストーリー性のある場面が多いのが特長で、作っているスタッフが楽しんでいるのがよくわかります。

さらに興味深いのは、この手の大規模ジオラマでは省略するのが一般的な、建物内部が一部で再現されている点です。

ホームページに紹介さている写真を見ると、オフィスの中も再現されており、スタッフが会議や仕事をしています。

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最も驚いたのは、オフィスに設置してあるパーソナルコンピューターのディスプレイが光ファイバーで光るようになっているのです。正直、やり過ぎです‥

鉄道車両や自動車が動くのは当たり前ですが、1/87ながら、人物の一部も動くようになっています。

設置されている建物は1000棟以上、樹木は5000本以上、人形は22000体以上と紹介されています。チロルと言えば町に迫る高山ですが、山の高さは3メールです。まぁ、屋内ですから、これが限界でしょうね。

なお、鉄道車両や建物、自動車については、市販品を活用し、それを加工して使っているようです。

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営業中は、時間帯によって日中と夜間を切り替えて、お客さまに楽しんでもらえるように運営しています。

このほか、館内にはビュフェも開設されており、チロルの料理や飲み物を楽しむことができます。この点も抜かりはありません。

開館日は金曜日から日曜日までで、開館時間は10時から17時までとなっています。入場料金は大人10Euro、子供(6歳~14歳)6Euro、5歳以下の子供は無料です。

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なお、この手の施設では定番となっているファミリーチケットなども用意されています。

一見すると、好き者のアマチュアが運営しているテーマパークのようなイメージがありますが、継続的な運営に向けてスポンサー(Partner)を確保しています。

PartnerとしてはÖBBやeni Austria(戦略的パートナーとの位置づけ)、ibisといった旅行関係業界に加えて、鉄道模型関連業界や食品関係、コンピューター関係など多くの企業名が上がっています。

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メンテナンスと同時にグレードアップを行うため、ヨーロッパにある「この手の施設」に完成はありません。そこで、ボランティアスタッフの募集も行っているようです。

しかし、製作中に撮影したスタッフの写真を見ると、良い意味で「オーストリアらしい“ゆるさ”」を感じます。この「ゆるさ」が素晴らしい作品を生み出す原動力になっていると思います。

このプロジェクトの発起人は、Wolfgang Pröhlさんという方で、バイオグラフィーを見ると1996年頃から構想を練っていたようです。

なお、1月21日はWolfgang Pröhlさんのお誕生日ということで、館内ではBierが安く販売されるそうです。入場料をディスカウントするのではなく、Bierをディスカウントするというセンスが好き!!

Feriも近いうちに、是非、現地を訪問して、じっくりと見学したいと思っています。

今回はYouTubeに掲載されていた映像から、雰囲気をお楽しみ頂ければ幸いです。


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Comments

Feriさん、初めまして。
毎日楽しく読んでます、もう何年も何年も...。
この施設、ちょうど少し前にORFのTVthek(ネットのテレビ)で見ました。今度ウィーンに行ったら覗いてみようかな~と思ってました。情報をありがとうございます!

Posted by: julius | January 22, 2017 at 05:34 PM

なかなか凄いのが出来たんですね・・・モデルになった所がウィーンではなくて、インスブルックというのがオーストリアらしい所でしょうか。大都市圏も良いですが、大自然があった方が映えるという事でしょうか・・・まぁ、ハンブルクの「ミニチュアワンダーランド」の様に大規模では無い分、ギュッと凝縮して、場所を絞ったという事なのでしょうけど。正式オープンすれば、面白くなりそうです。

Posted by: おざきとしふみ | January 22, 2017 at 05:51 PM

juliusさま、コメント、ありがとうございます。

全体像がよくわかりませんが、細長い感じの施設のようです。

私も見学する機会があったら、改めてご紹介する予定です。

Posted by: Feri | January 22, 2017 at 07:31 PM

おざきとしふみ様

コメント、ありがとうございます。昨年(2016年)のクリスマスにオープンしました。

ただ、専従の社員というより、ボランティアスタッフによる運営なので、週末限定でオープンしているようです。

ご存じのようにウィーン子にとってチロルはレジャースポットですから、良いところに目を付けたと思います。

Posted by: Feri | January 22, 2017 at 07:35 PM

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