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January 22, 2017

母の誕生日の寄せて(上)

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このブログでは、Feriの素性がわからないように「プライベートは話題」は、あまり取り上げないことにしているのですが、今回は例外です(笑)。

1月22日は、「母の誕生日」です。すでに90歳を過ぎていますが、基本的には自分一人で生活できるので、ある意味、Feriとしても安心。だからウィーンと日本の二重生活を送ることができる訳です。

さて、今から、20年ほど前に父親が急死し、諸般の都合からFeriが母親と一緒に住むことになりました。

同居に際して、兄一家が住む某市へ引っ越したのですが、母は、転居後、半年ほどで各種のサークルに参加するし、友人を作ったようです。女性の社会適応性には頭が下がります。

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父が亡くなり1年が経ち、転居後の生活も落ち着いたので気分転換のため、母をオーストリア旅行へ連れて行くことを決めました。

当時、Feriは、日本国内の出張が非常に多い仕事についていた関係で航空会社のマイレージが大量に貯まっていたので、母にとって初めての長距離フライトであることを考慮し、ビジネスクラスの特典航空券を利用しました。

母に70歳を越えて、始めてパスポートを取得させ、父の命日を挟んで、1998年のクリスマスの時期、ウィーンとザルツブルクを回る計画を立てました。

ただ、初めての海外旅行なので、母親が、どの程度、対応可能なのかが読めず、スケジュールが自由になる個人旅行として、状況に合わせて予定を柔軟に変更できるようにしました。

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両親は、オペラを含むクラシック音楽に親しんでいたので、当然、現地でもクラシック音楽を楽しめるように考えました。

しかし、お恥ずかしい話、当時、Feriは、現地でオペラはもとよりオペレッタすら観たことがありませんでした。

Feriは、クラシック音楽は好きでしたが、当時、友人の影響もあり、管弦楽や室内楽を中心に聞いていました。

母のオーストリア旅行は、最初で最後になる可能性があるので、普通に考えれば国立歌劇場に連れて行くのがベストの選択なのは言うまでもありません。

しかし、Feri自身、国立歌劇場の状況がつかめていなかったため、敷居が高く(と勝手に思い込んでいた訳ですが‥)、かと言って、お手軽コンサートだけでは、ちょっと残念。

次善の策として選んだのがフォルクスオーパーでした。たまたま公演スケジュールで、Feriも楽曲の一部を知っている「Die Lustige Witewe(メリーウィドウ)」があったことも影響しています。

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当時は、今のようにインターネット経由で簡単にチケットが入手できず、初めてで要領を得なかったため、クレジットカード会社のチケット予約サービスを利用して、フォルクスオーパーのチケットを確保してもらいました。

ただ、席については、余り気合いが入っていなかったので、料金カテゴリー2を指定したため、Balkon Reihe3になりました。

なお、チケットはウィーンのカード会社のサービスデスクで受け取ることになっていたため、現地に着くまで座席はわかりませんでした。のんびりしていた時代です。

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12月21日に、NH285便(オーストリア航空556便)で日本を出発しました。当時、オーストリア航空は気前が良く、クリスマス前ということでビジネスクラスの乗客にプレゼントを配っていました。

そのプレゼントが2枚目の写真です。帰りならば良かったのですが、行きから荷物が増えてしまいました(笑)。

ホテルは、当時、全日空傘下で、朝食に和食が提供されていたグランドホテルです。

到着翌日の22日は、クリスマス市などを見学し、夜はフォルクスオーパーでの観劇です。このフォルクスオーパーでの「オペレッタとの出会い」が、Feriのその後の人生に大きな影響を与えることになるとは‥ 

母も、本物のオペレッタを観るまでは、「オペレッタはオペラよりもレベルの低いもの」という認識があったようですが、この観劇で、オペレッタに対する認識が大きく変わったのは言うまでもありません。

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とにかく、客席を巻き込んだ、文句なしに楽しく、素晴らしい舞台でした。人生とはわからないものです。

翌23日には、WestBahnhofからEC「Transalpin」に乗り、ウィーンに別れを告げ、ザルツブルクへ。

クリスマス直前で23日は列車の混雑が予想されるため、ウィーン到着後、1等の指定席を確保しました。

当日、コンパートメントではオーストリア人のおばさま2人と同室になりました。このおばさまですが、初対面だったようですが、ザルツブルクに着くまで、終始、話し続けていたのにはびっくり。

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24日はホーエンザルツブルク城を見学し、深夜にドームで執り行われたミサはFeri一人で参列しましたが、これもまた素晴らしい経験でした。

なお、25日朝のミサは母と揃って参列しています。25日は快晴でしたが、お店はほとんど休み。夜はミラベルで開催されていたお手軽コンサートを鑑賞して、クリスマスの夜を過ごしました。

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26日が最終日。当日、ザルツブルクからフランクフルトへ向かい、全日空便で日本へ戻るスケジュールでした。

ただ、せっかくなので、ザルツカンマーグートをちょっと見せようと考え、タクシーをチャーターし、モンドゼー経由で空港へ向かうことに‥

まぁ、Feri本人が、冬のザルツカンマーグートはどんな雰囲気かを知りたかったのが、第一動機ですが‥

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アドベントが終わったモンドゼーの街は静まりかえっていましたが、ドライバーさんもお招きして、カフェで一休みして、空港へと向かいました。

余談ですが、フランクフルトからの全日空便は、B747-281LR。今となっては懐かしいクラシック・ジャンボでした。

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短い旅行でしたが、これで、母とクラシック音楽という「共通の話題」ができました。普通、母親と息子は、共通の話題を作りにくいのですが、まさかクラシック音楽が「共通の話題」になるとは‥

帰国後、母と日本国内で上演されるオペラやオペレッタを一緒に観に行くようになったのは、言うまでもありません。

その後のお話は、明日、お伝えします。

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日記・コラム・つぶやき |

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Comments

こんにちは!
毎日、楽しみにブログを拝見しています。

今日のお母様とのオーストリア旅行の話題、ちょうど同じ20年前に、私たち夫婦もお互いの母親と連れてオーストリアを旅行したので、とても懐かしく拝読しました。
こちらは、長らく仕事をしていた母が退職したのを機に、10日ほどの旅行をしました。
オーストリア航空のエコノミーが取れず、スイスエアーを利用したのでチューリッヒ経由でした。そのため旅程は、チューリッヒ-ウィーン-デュルンシュタイン-ザルツブルク-インスブルック-ミュンヘンーチューリッヒというちょっと忙しいものでした。
9月中旬で季候もよく、ホイリゲでモストを飲んだり、ドナウのクルージングを楽しんだり、ツェラーターラーバーンでSLに乗ったりと、とても楽しい旅行で、今でも時々、あの旅行は楽しかったと言ってくれます(シュネーベルクでSLに乗れなかったのが残念でしたが)。

すみません…懐かしさのあまり、長いコメントになってしまいました。

Posted by: Wataru | January 22, 2017 at 09:05 AM

Wataruさま

コメント、ありがとうございます。楽しいご旅行の光景が目に浮かぶようです。

明日の記事でご紹介しますが、私も母とウィーン近郊のドナウ川短距離クルーズに乗船しました。

季節の良い時期だったので、デッキでのんびりしながら過ごした記憶があります。

また、何か思い出のお話があれば、お寄せください。

Posted by: Feri | January 22, 2017 at 02:52 PM

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