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January 27, 2017

進化が止まらないCityBike

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今日はウィーン市内で利用できる無料自転車「CityBikeの話題」をお伝えしましょう。

先日、このブログでもお伝えしたように、現在、ウィーン市ではCityBikeを「市内交通の一角」と位置づけており、積極的な展開を行っています。

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まず、自転車をレンタル(返却も含む)できるステーションを大幅に増やしています。

従来は、地下鉄やS Bahnの駅に隣接してステーションが設けられているケースが一般的だったのですが、最近では路面電車が複数発着する場所などにもステーションが新設されるようになりました。

現在のステーション数は120箇所以上だそうで、今後も増設が計画されているようです。

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当たり前ですが、ステーションが増えれば、それだけレンタルが楽にできるようになる訳で、利用者の増加が期待できるという訳です。

そして、もう一つは、市内交通との連携強化です。「Infocenter U2/U5」の展示で、路面電車やバスとの連携が紹介されていましたが、すでに具体的な動きが出ています。

まず、液晶ディスプレイを増設した路面電車ULFでは、CityBikeのステーションがある停留所に近づくと「CityBike」のピクトグラムが表示され、ステーションの存在を乗客にアピールしています。

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ただ、ULFの液晶ディスプレイ(INFOSCREEN)は、後から取り付けた関係で、1面のものです。

そのため、停留所の案内をはじめとする情報は画面の下に表示されるようになっています。上部にはニュースや天気予報などのサービス情報が表示されています。

更に最近では、各ステーションの空車状況が具体的に数字で表示されるようになりました。

それに対して、Wiener Linienが導入した新型連節バスType Citaro NG 265 MBには2面の大型液晶ディスプレイ(INFOSCREEN)が装備されており、左右で表示内容を変えることが可能です。

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現在、向かって左側が運行ルートや次の停留所、向かって右側にはニュースや天気予報、クイズなどが表示されます。

今までもULFと同じく、CityBikeのステーションがある場合は、停留所名の横にピクトグラムが表示されていたのですが、今では、最寄りのステーションで現在利用できる自転車数まで、具体的に表示されるように進化しました。


しかも、ULFの場合と異なり、写真のように「空車の数」がかなり大きく表示されます。

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恐るべしウィーンのハイテク技術。CityBikeのプレスリリースによると、2016年8月にCityBikeのサーバーとのデーターリンクシステムが完成し、無線を経由してリアルタイムにバスへ情報を配信できるようになりました。

そして、9月7日から実用化テスト運用に入りました。つまり、使おうと思ってバス停を降りたのに、利用できる自転車がなかったという自体を避けることができる訳です。

ただ、現在はテスト運用中であるためか、利用できる自転車数が表示されるタイミングが、微妙にずれる場合があります。

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具体的には、バス停の案内とうまくリンクせず、早めに出てしまうといった問題です。

ただ、これらはソフトウェアの問題だと思うので、テスト運用を通じて、改善されていくものと思われます。

ところで、ウィーンのCityBikeですが、年間走行距離は14370km、1日あたり241kmを誇っています。立派な公共交通機関ですね。

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なお、皆さまもご存じのように、当初、CityBikeは完全無料で、ユーザー登録やデポジットもなかったのですが、その結果、自転車の盗難が続出。システムが崩壊してしまいました。

そこで、事前のユーザー登録制とクレジットカードによる本人認証システムを導入し、円滑な運営が行われるようになったという経緯があります。

また、最近では、一時滞在の観光客向けには「Citybikeツーリストカード」も用意されています。

これは先日、ご紹介したHauptbahnhofに隣接する Radstation am Hauptbahnhofにあるツーリストカード発行ステーションで、専用カードを1日あたり2.5Euroで発行してもらうと、どのステーションでも1台を借りることができるものです。

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ユーザー登録をしないですむため、観光客には便利なシステムと言えるでしょう。

このような総合的な施策を見ているとウィーン市がCityBikeを、都市交通の一つと明確に位置づけ、積極的に活用していこうという姿勢が強く感じられます。

CityBikeの良いところは、使用後はステーションに返却するため、不法駐輪が極めて少ないという点です。また、相対的に駐輪場のスペースも節約できます。

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気になるのは特定のステーションに利用者が集中してしまい、ステーション間で提供できる自転車に格差が生まれる点です。

これについては、以前、このブログでもご紹介したことがありますが、専用の自動車(キャリアカー)を使って、自転車をステーション間で移動させています。各ステーションの稼働状況はセンターで把握できるので、その情報を元に、配車を行っているようです。

もちろん、ウィーンでも自分の自転車に乗りたいという方が多いのも事実ですが、こちらでは自動車も含めて、シェアリングシステムが市民権を得ているので、今後も、この勢いは止まることはなさそうです。


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