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January 12, 2017

工事現場の「イイネ」

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今日は「建設工事現場の話題」をお伝えしましょう。

日本も同じですが、建設工事現場では、労災事故防止のため、各種の注意書きが掲出されているのが一般的です。

また、万が一、事故が発生した場合に対処するため、保険加入の表示がなされている場合もあります。

注意書きが多いという観点では、ある意味、「工事現場はピクトグラムの宝庫」の一つと言えるかも知れません。

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実際、工事現場のフェンスや仮囲いには、様々なピクトグラムが掲出されています。

工事現場ならではのものとしては、「イヤーマフ装着」「安全眼鏡装着」「安全靴着用」「手袋着用」「作業着着用」「ヘルメット着用」「高所作業では安全帯着用」などがありますね。

工事現場には危険が一杯なので、「躓き注意」「転倒注意」「感電注意」「頭上注意」「火気注意」などもあります。

さて、先日、日曜日のミサの帰りに、アパート近くの建設工事現場前を通りかかった際、興味深い表示を見かけました。

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日曜日なので、工事は行われていないので、ゆっくりと見学することができました(笑)。

今回はピクトグラムではなく、より具体的な注意事項です。

最初にお目にかけるのは、「安全な作業」と「危険な作業」をイラストで対比させた表示です。Facebookでおなじみに「イイネマーク」(Like、Richtig)と「ひどいねマーク」(Dislike、Falsch)が付いている点です。

若い作業員さんの注意を引こうと考えたのだと思いますが、なかなかよく考えられています。

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例えば建設資材をクレーンで持ち上げている下に入るのは、当然、Dislike、横で指示するのはLike。梯子をかけずに足場を登るのはDislike、梯子をかけて登るのはLikeといった具合です。

いずれも建設現場で、“つい、やってしまいがちな作業や行動”がピックアップされています。

また、イラストが「悪い作業」はモノクロで、「良い作業」はカラーで描かれている点にもご注目。

そして、オーストリアというかヨーロッパの建設現場を象徴するのが、「誤り」「正しい」の説明が、中央に各国語で表示されている点です。

恐らく各国から出稼ぎで、オーストリアの建設現場に来て働いている建設作業員の方が多いのでしょう。

当然、言葉の壁に加えて、習慣の違い、労働災害に対する意識の違いもあるため、こういったイラストを使ったわかりやすい表示で、注意を喚起しているのだと思います。

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そして、もう一つは「日焼け防止の注意ポスター」です。ポスターでは、4月から9月までを「紫外線が強い期間」と設定しており、その期間内でも、11時から15時は要注意時間としています。

こちらはピクトグラムではなく、かなり具体的な注意書きになっています。紫外線の体へのダメージに始まり、紫外線による被害を防止するための対策まで、具体的に記述されています。

サングラスの着用や日焼け止めクリームの使用などが推奨されています。気温と湿度が高い日本では、熱中症対策については、かなり重視されていますが、こちらでは紫外線対策の方が優先されているようです。

ところで、後日、記事を書くため写真を拡大したところ、ポスターの下にAUVAというロゴを発見しました。

そこで、ホームページにアクセスしてみると、AUVA-Allgemeine Unfallversicherungsanstaltという労災保険基金の組織であることがわかりました。

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労災保険の運用だけでなく、安全作業の啓蒙、事故後のリハビリテーションなど、幅広い分野で活動している組織です。その歴史は長く、1887年(オーストリア・ハンガリー帝国時代)に、労災保険が発足した時がルーツだそうです。

当たり前ですが、保険金の支払いを減らす最大の方法は、事故の撲滅です。従って、事故防止や予防についての啓蒙活動を多角的に行っているようです。このユニークなポスターも「その一環」という訳です。

Feriは、以前、日本で住宅メーカーや建設会社の方と仕事をしたことがあるのですが、工事関係の責任者が異口同音におっしゃっていたのは、“安全ルールを守ってくれない作業員がいる”というものでした。

安全パトロールなどを実施して、良い事例を紹介するとともに、問題点を指摘しても、なかなか改善しないようです。

いずれにしても、作業員の皆さんの「安全第一」。日本の現場では「ご安全に」というのが、あいさつになっていますが、事故がないのが一番です。


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