« 注意書きが一杯 Wiener Eistraum | Main | 残念です »

February 20, 2017

2016/17シーズン「Die Zirkusprinzessin」最終公演

Die_zirkusprinzessin_102

今日はフォルクスオーパーの「オペレッタの話題」をお届けします。でも、オペレッタものは人気がないのですよね‥

今シーズン、フォルクスオーパーでプレミアを迎えたカールマンのオペレッタ作品「Die Zirkusprinzessin」(サーカス妃殿下)が、2月18日にシーズン最終公演を迎えました。ちなみに今シーズンの上演回数は通算11回です。

当日の模様をご紹介しましょう。

指揮はAlfred Eschwéさん。主な出演者は、以下のとおりです。

-Fürstin Fedora Palinska:Astrid Kesslerさん

-Prinz Sergius Wladimir:Kurt Schreibmayerさん

-Graf Saskusin:Nicolaus Haggさん

-Baron Peter Brusowsky, Adjutant des Prinzen:Georg Wacksさん

-Direktor Stanislawski:Gerhard Ernstさん

-Mister X:Szabolcs Bricknerさん
Die_zirkusprinzessin_103
-Miss Mabel Gibson:Juliette Khalilさん

-Carla Schlumberger:Elisabeth Flechlさん

-Toni Schlumberger:Otto Jausさん

-Pelikan, Oberkellner:Herbert Steinböckさん

-Ein Bolschewik / Ein Gast:Maximilian Klakowさん

プレミア組とセカンドクルーの混成という珍しいパターンです。PelikanもRobert Meyerさんではないので、どんな感じになるのか、Feriも興味があるところ。

プレミア組はタイトルロールのFürstin Fedora PalinskaのAstrid Kesslerさん、Toni SchlumbergerのOtto Jausさん、Miss Mabel GibsonのJuliette Khalilさん。Otto Jausさんのファンの方がコメントをお寄せ頂きましたが、最終公演もブッフォとスプレッドはプレミア組です。

まず、フェードラのAstrid Kesslerさんですが公演数を重ねたためか、良い仕上がりになっていました。少なくともプレミアの時よりは、格段に安定感を増した印象です。

Die_zirkusprinzessin_101

お相手のミスターX、Szabolcs Bricknerさんも、セカンドクルーとして出演した初回に比べると歌唱力、演技ともに磨きがかかっていた感じがします。だいぶ役になれた感じがしますたね。

最近のCarsten Süssさんを観ていないので、明確に比較することは難しいですが、遜色はないかもしれません。なお、Szabolcs Bricknerさんは、ルックスが良い点、得をしている気がします。

ブッフォのOtto JausさんとスプレッドのJuliette Khalilさんは、2人の息もぴったりで、見事な踊り、演技、歌でした。プレミアの時よりも、格段に良くなっていることがわかります。

とくにOtto Jausさんは、良い意味で、演技に余裕が出てきたような感じがします。カーテンコールでも人気が高かったですね。

3幕で注目されたPelikanのHerbert Steinböckさん。Robert Meyerさんよりも、押さえた演技で好感が持てました。演技を押さえていますが、存在感は抜群で、上手に二組のカップルを引き立てていたような気がします。

Img_2017_02_0652

Robert Meyerさんの場合、キャラが立ちすぎていて、主役を喰ってしまうことがあるのですが、それがない分、お客さまにも評判が良かったようです。

特に3幕はアドリブ連発で、客席は大爆笑。ひさしぶりに客席が大いに沸いた舞台になりました。

例によってKurt SchreibmayerさんやElisabeth Flechlさんの渋い演技が、お芝居を締めます。若手とベテランが一体となった見事なオペレッタに仕上がっていました。

カーテンコールでも客席から手拍子が出るなど、ひさしぶりに客席と舞台が一体となった盛り上がりを感じました。

通常、プレミア作品は、来シーズン、レパートリーとして継続上演されるので、今シーズン、ご覧になれなかった皆さま。是非、来シーズンは劇場へお越し下さい。


※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります delicious

Br_decobanner_201105_v_02

オペレッタ |

« 注意書きが一杯 Wiener Eistraum | Main | 残念です »

Comments

Feri さん、こんばんは。

Die Zirkusprinzessin の最終公演は、オペレッタにしては珍しく、売り切れでしたね。

1月の公演がすごく良かったので、どうせ行けはしないのですが、Garanca のコンサート(17日)との組合せでと画策して Culturall を見ていましたが、1週間前くらいには立見席以外は売り切れ、前日には立見席も売り切れでした。

かなり好評なようで、レパートリーとして定着してくれると嬉しいのですが..

Posted by: Steppke | February 20, 2017 at 09:54 PM

Steppkeさま

コメント、ありがとうございます。ご存じかと思いますが2月は60歳以上のシニア割引が全公演に設定されているため、ご年配のお客さまが多数、ご来場されています。

この関係があるかもしれません。しかし、3幕のダンスシーンは、やはり心躍るものがありますね。

来シーズンは間違いなく再演されると思うので、楽しみです。

Posted by: Feri | February 21, 2017 at 01:34 AM

Feriさま

最終公演の様子をOtto Jausさんのことも取り上げて詳しくお伝えくださり、ありがとうございました。見に行くことができない私にとってはFeriさんのレポートが頼りです。
私が『オーストリアこぼれ話』を読むようになったのは今年になってからなので、過去のものも少しずつ読んでいます。オペレッタものは人気がないとのことですが、Feriさんの詳しい解説を私は楽しく熟読しています。実際に見ても聞いてもいないとわからないことは有りますが、それはそれで創造力を働かせて…。
日本でもオペレッタが見られないかと思いましたがなかなか無いんですね。昨年はVolksoperの来日公演があったことをこのブログで知りましたが、当時私は他のことに気が行っていて全く知りませんでした。暫く来日公演はないのですね…残念です。

Posted by: アロイジア | February 22, 2017 at 01:11 PM

Feri さん。
Volksoper の Die Zirkusprinzessin に行って来たので、感想を少々..

出演者は、いわゆるセカンドクルー中心でした。
Ursula Pfitzner さん(Fürstin Fedora Palinska)
Szabolcs Brickner さん(Mister X)
Kurt Schreibmayer さん(Prinz Sergius Wladimir)
Elisabeth Schwarz さん(Miss Mabel Gibson)
Michael Havlicek さん(Toni Schlumberger)
Ulrike Steinsky さん(Carla Schlumberger)
Franz Suhrada さん(Direktor Stanislawski)
Boris Eder さん(Pelikan)
Alfred Eschwé さん(指揮)

Miss Mabel は、当初、Juliette Khalil さんが予定されていたようですが、ポスターに赤い紙が貼ってあり、病気の為 Elisabeth Schwarz さんに交替とありました。
Abendzettel は Elisabeth Schwarz さんになっており、それほど急な交替ではなかったようです。

座席が最近気に入っている Parterre Loge 1-1 だったので、オケの音が直接上がって来て歌手の声を消してしまう傾向がありました。
歌手からも一番近い席なのですが、よほど声量のある人でないとオケの方が勝ちます。ただ、それを割り引いても、舞台の裏側が少し見えたり、指揮者の顔も見えたりと、面白い席です。

昨年(2017年)1月に聴いた時は、主役が Astrid Kessler さんと Carsten Süss さんでしたが、今回の二人は、座席のせいもあるでしょうが、あまり声が響きませんでした。演技は甲乙つけ難いところですが、Brickner さんの方がスマートな分、Mister X のイメージに近いかも知れません。

2番目のペアは、前回と同じ二人(残念ながら Jaus さんは聴いたことがありません)なので、印象は変わりません。
Havlicek さんは小柄できびきびと動くので、Die Csárdásfürstin の Boni にもぴったりだと、観ながら考えていました。

Schreibmayer さんは、やはり凄かったですね。Die Csárdásfürstin の Sándor Németh さんと同様、この役に他の出演者は考えられないようにも思えます。

Eder さんは、相変わらず生真面目にそつなくこなしていました。
Pelikan は前回も Meyer 御大ではなかったのですが、多分同じような感じなのだろうと想像できるような雰囲気でした。

Direktor 役は、前回の Gerhard Ernst さんのように押しが強くはないのですが、Suhrada さんの方が却って廃墟となったサーカスの哀愁が漂う感じで、良かったです。

Eschwé さんの指揮するオペレッタは、やはり素晴らしいですね。
途中で指揮棒を振らずに(顔だけで?)コントロールしたり、曲の最後は両手を体の方にくっと引き寄せて止めたり、動きも面白いものでした。

ただ、残念ながら、客席はガラガラでしたね。
Parkett でも後ろや横の方は空いていて(一番後方の安い席はかなり埋まってましたが)、Balkon は 3割程度、Galerie に至っては 1割も埋まっていませんでした。
Volksoper でのオペレッタは、先細りにならざるを得ないのかも知れません。

しかし、最近、Komische Oper や、Volksoper でも Axel an der Himmelstür のような少し毛色の変わったものばかりなので、久し振りにウィンナ・オペレッタの王道といった上演に接して、やはり良いものだと感じました。
お気に入りの Die Perlen der Cleopatra は、同じ Theater an der Wien で2年半も前(1923年11月)に初演されているのに、演出家の味付けや劇場の違いもありますが、全然異なったテイストの作品です。多分、Zirkusprinzessin の方が流行を追わない懐古趣味の曲だったのでしょうが、1920年代から30年代前半の作品は、やはり面白いです。
オペレッタには、様々な楽しみがあり、抜けられませんね。

Posted by: Steppke | May 19, 2018 at 04:59 PM

Steppkeさま、鑑賞記、ありがとうございます。

来シーズン、上演打ち切りになった理由は、恐らく観客動員が思わしくないことだろうと思います。

個人的にはオペレッタの王道的な作品で、現在の「OPERENBALL」よりも良い作品に仕上がっていただけに、残念です。

また、Volksoperからオペレッタに良く出演していた歌手の方が、他に移ってしまったのも気になります。

ところで、今シーズン最後の新演出オペレッタとなる「Gasparone」が、どのように仕上がってくるかも心配です。

Posted by: Feri | May 19, 2018 at 05:48 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 注意書きが一杯 Wiener Eistraum | Main | 残念です »