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February 11, 2017

番外編 「Mozart Tirol」好評発売中!

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今日、2月11日、日本は「建国記念日」の祝日ですね。連休になりますが、土曜日に当たったため、三連休とはなりませんでした。

日本では、なぜか賛否両論が出る「建国記念日」。こちらのナショナルデーのように国民が一体となって御祝いをしたいものですが‥

さて、今日は「番外編」として日本で最近発売された「謎のお菓子」をご紹介しましょう。ただ、既にSNSで広く紹介されていると思うので、ご存じの方も多いでしょうが‥

皆さまはオーストリアやウィーンを旅行した時にお土産に「Mozartkugelモーツァルトクーゲル」をお買い求めになったことがあると思います。

お値段も手頃な上に、いかにも「オーストリアに行ってきました」というメッセージ性もあり、お土産最適品の一つと言えるでしょう。

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先日、友人から“Feriさん、モーツァルトクーゲルの親戚をコンビニの店頭で見つけたよ”という連絡が写真とともに入りました。

その名は「モーツァルト チロル」。本家モーツァルトクーゲルは、名前の通り球形ですが、こちらはキューブ型。

なぜ、モーツァルトがチロル‥と一瞬思ったのですが、この「チロル」は地名ではなく、メーカー名。そう、Feriも子供の頃、お菓子屋さんの店頭でお世話になったチロルチョコの変わり種バージョンだったのです。


さっそくチロルチョコのホームページを見たのですが、商品開発に関する詳しい説明は掲載されていませんでした。

ただ、同社の公式Twitterには「2月の新製品」ということで、紹介されていました。キーワードは「マジパンを使ったチョコレートである」という点です。

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Marzipanは。砂糖とアーモンドを挽いて、練りあわせて作ったお菓子で、餡のような食感と、独特の風味があります。

ドイツやオーストリアでは、ポピュラーなお菓子。色々な形にして着色を施している商品もあります。特にシルベスターの時期には、「幸運のブタ君」のマジパンが多数販売されます。

実際、一番詳しい説明は、友人が送ってくれた店頭のPOPかもしれません。

これには「マジパンとは すりぶつしたアーモンドに、砂糖を加えたヨーロッパでおなじみ深い伝統菓子」「何故モーツァルト? マジパンを使ったオーストリアのチョコレート菓子の包装紙使われているからです」と書かれています。

明らかに本家「モーツァルトクーゲル」を意識して開発したことがわかります。Feriは、まだ「モーツァルト チロル」を食べたことはないのですが、公式Twitterには「再現度が高くて驚きました」と書かれていることから、味もかなり近いと思われます。

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チロルチョコは、九州にある松尾製菓という会社が、1962年に発売したものですが、現在では、チロルチョコという会社に分社化しています。

製品開発の由来が面白いのは、当時、高級だったチョコレートを多くの子供さん達に食べさせたいという社長の考えから、売価10円のチョコレートを開発したものです。

そのため、1個が小さくなっていますが、手は抜いておらず、オリジナルはチョコレートの基準を満たしています。

チロルの由来は、開発を主導した社長チョコレートを作るにあたって訪れたオーストリアのチロルから採られたもので、「美しく雄大な大自然のチロルの爽やかなイメージから名付けられた」と言われています。

実際、2002年には、チロル州観光局から「日本へチロルの名を広めた功績」に対して、感謝状が贈呈されています。

現在では、定番商品に加えて各種限定商品、他社とのコラボレーション商品などを相次いで発売し、根強い支持を集めているようです。

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さて、ご存じの方も多いと思いますが、本家(元祖)「モーツァルトクーゲル」(ザルツブルク・モーツァルトクーゲル)は、ザルツブルクに本店を構えるKonditorei Fürst(コンディトライ・フェルスト)が旧来の製法で製造しており、独占販売しています。

同社の店舗以外では、購入することはできません。ちなみに創業者のPaul Fürstが製造を開始したのは1890年だそうです。

が、実際にはウィーンをはじめとする各地の土産物店やスーパーマーケットに行けば、モーツァルトクーゲルが多数販売されています。さて、この謎は?

実際、模倣商品が多数発売されていることに業を煮やしたPaul Fürstの子孫が、裁判に訴えています。ただ、Paul Fürst側が提訴したのは商標権で、肝心のレシピではなかったそうです。

最終的に、Fürst側が競争相手に対し、他の名前を義務づけることで和解したようです。

類似品は工業的に大量生産されていますが、オーストリア国内で最もモーツァルトクーゲルを多く製造しているのはミラベル(Mirabell)。

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ザルツブルク近郊のGrödigに本社があり、年間9000万個以上も生産しているそうです。ちなみに、こちらの名前は「Echte Salzburger Mozaltkugeln(真のザルツブルク・モーツァルトクーゲルン)」。何やらこじつけのような気も‥

今回、写真でお目にかけるモーツァルトクーゲルは、ミラベルのものです。

ちなみに元祖は、現在「Original Salzburger Mozartkugel」という名称になっています。

このほかウィーンにあるHofbauerやMannerでも、モーツァルトクーゲルを製造しています。

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レシピには権利が発生していないため、今回、チロルチョコが発売した類似商品も、名称が異なる上に、形状も全く異なりますから、仮に本家に類似品製造の許可を求めていなかったとしても、提訴される可能性は低いと思います。

それにしても、税込1個45円でコンビニエンスストアの店頭に並ぶ「Mozalt Tirol」。本家もびっくりしていることでしょうね。

なお、友人の話では、子供さんではなく、大人が買っているケースが多いそうです。さぁ、日本が誇るコンビニでオーストリアの味に出会おう!!

チロルチョコのホームページでは、「モーツァルト チロル」の壁紙がダウンロードできるようになっています。2月のカレンダーになっているので、期間限定だと思いますが、ご興味のある方はアクセスしてみたらいかがでしょうか。

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Comments

何処へ行ってきたお土産なのか判りやすいので
以前は《お土産定番》にしていました😅

私は未だ目にしていませんが、実はあまり《マジパン》が好きではないので、購入するか迷うところです😅
『期間限定チロルチョコ好き』の友人がいるので、リサーチしてみようと思います😊

Posted by: necchi | February 12, 2017 11:21

こんばんは。
僕も昨日、セブンイレブンで初めて見かけて即購入しました「モーツァルトチロル」。
ちょうど、正月休みにウィーンで買ってきた「モーツァルトクーゲル」もあったので、並べてみました(笑)

Posted by: mitsuto1976 | February 12, 2017 23:31

mitsuto1976さま

お買い上げ、ありがとうございます。お味はいかがでしたか?

Posted by: Feri | February 15, 2017 17:12

私もマジパンは苦手ですがこのチロルは大きさが丁度良くマジパンを食すというより杏仁風味のチョコといった処で食べやすかったです
家の近くのスーパーで見かけ箱買いして早速会社で同僚に配りました 机に置いておいてもMozartなので私からなのが一目瞭然 TyrolはTyrolでもチロルであることに気付くとばかうけでした
日頃お世話になっている方々への数日遅れのバレンタインもやはりうけていました

Posted by: Salzburg Love | February 19, 2017 18:15

Salzburg Loveさま

楽しいコメント、ありがとうございます。

ご本家共々、ご愛用くださいませ。

Posted by: Feri | February 19, 2017 20:05

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