謎のピクトグラムシリーズ 優先席はRiserved
2月最初の「謎のピクトグラムシリーズ」は「優先席編」です。
日本でも、公共施設や公共交通機関に優先席が設けられていますが、うまく運用されていないようです。
伝聞ですが、その昔、ドイツ国鉄時代、長距離列車の優先席に座っていた日本人のお客さまが、“そこは優先席だから、あなたは利用すべきではない”と怒鳴られたという話を耳にしたことがあります。
また、このブログでもたびたびお伝えしているように、こちらでは優先席を利用している屈強な男性(ちょっと怖そうなお兄さん)が、ご年配や子供連れのお客さまが乗ってくると、さっと席を譲る光景をよく見かけます。
ある意味、「文化」として定着しているような気もします。
本来、常時、シートを必要とする人がいる訳でもないので、優先席にして、必要なお客さまが来たら譲るのが、最も効率が良い訳です。
しかし、今の日本などでは、優先席で席を譲る光景を目にすることが少なくなってきました。ちょっと残念な気がします。
さて、前置きが長くなりましたが、シュヴェヒャート空港の制限エリアで、写真のようなピクトグラムを見かけました。
妊婦さんとお年寄りが座っているピクトグラムの上には「Reserved」の文字が‥
優先席より一歩踏み込んで「予約席」にしてしまった例です。基本的に一般の人は利用禁止というニュアンスが伝わってきますね。
恐らく、色々な価値観、考え方を持った人が利用する空港なので、明確なメッセージを出しているのだろうと思います。
なお、興味深いのは、このピクトグラムが出ているシートが、適度に分散していることです。このあたり、利用者の数を勘案しながら決めているのだと思います。
さらに肘掛けがある席が指定されているところは、利便性を考慮しているのでしょう。
こういった方法も一つの見識ですが、仮に日本で、優先席の上に「予約席」と表示したら、どんな反応があるでしょうね。
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Comments
昔々サルツブルクにちょい住みしていた際に 学校で疲れたせいか路面電車で帰宅する際に居眠りをしていたなら おばあさんにいきなり肩を揺すぶられ現地語で怒鳴られ席を譲らされました 未だ可愛いお嬢ちゃんの年頃であった私は心底ビビりしばらくは電車で座ることが恐かったです
Posted by: Salzburg Love | February 05, 2017 21:58
Salzburg Loveさま
貴重な経験談をご披露いただき、感謝いたします。
そういえば、こちらの方は観光客には優しいですが、住んでいる方には厳しく接することが多いような気もします。
時々、路面電車の停留所などでおばちゃんと若い兄ちゃんが口げんかをしているのを目撃することがあります。
Posted by: Feri | February 08, 2017 11:02