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March 07, 2017

Miniatur Tirolerland見学記(下)

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Miniatur Tirolerland見学記」の最終回。今日は、各ゾーンの見どころを中心に、Feriの独断と偏見でご紹介しましょう。

Wiensbruchk
Wiensbruchkは州都(Hauptstadt)だけあって、見どころが満載。まず、出入り口に近いところが「金の小屋根」もある旧市街。そして中央駅がある周辺が新市街です。

旧市街、新市街ともに建物が多いのが特長。近代的なオフィスビルディング、高層ホテルから伝統的な石造りのアパート、教会、病院、各種商店、野外の市、美術館や映画館、フィットネスクラブ、ビア工場、など、様々な施設があります。

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見学者エリアからは若干遠いですが、デモ行進も再現されています。テーマは「年金問題」。当然、デモ行進のために、道路は渋滞が発生。その場面もリアルに再現されています。

このデモ行進は動きませんが、先導する警察車両や渋滞している自動車のヘッドライトやテールライトは点灯するようになっています。

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駅に隣接したAustria Trend-Hotel Winsbruckの最上階ではファッションショーが開催されており、夜間、ショーが始まるとフラッシュが光るようになっています。

Austria Trend-Hotel Winsbruckは全室ではありませんが、部屋の内部を再現しているところがあり、これも大きな見どころです。

一部とは言え、ビルディングの内部が作り込まれているのは、正直、驚きです。例えば誕生パーティを開いている部屋、沢山の子供さんが集まって賑やかな部屋、職人さんが入って改装中の部屋、ちょっと気になるカップルがいる部屋などなど。

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ところで、ペンギン家族が泊まっている部屋があるのですが、これは、以前、オーストリア政府観光局が観光パンフレットにペンギン家族をキャラクターとして起用していた時期がありました。これをジオラマ上に再現したもの。

そのため、駅のプラットホームをはじめ、数箇所にペンギン家族が旅をしている場面を見ることができます。やりますねぇ‥

Wiensbruchkは見どころが多く、出入り口に隣接する旧市街のMarktplatzではWiensbruchk Stadtfestが開催されています。

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メイン会場となっている大テントの中を上からのぞくことができますが、民族衣装のおじさんがビアマグを掲げている様子を見ることが、ビアマグを持った手がちゃんと動いています。

気をつけないと見過ごしてしまうのですが、足場の上で外壁工事をしている職人さんの手もちゃんと動いています。

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さらに旧市街に隣接してGösserの工場があります。Gösserは、ご存じのようにシュタイヤマルク州に本社工場があるので、チロル地方にあるのは変ですが、スポンサーさんなので、その点はお目こぼしを‥

工場の広場では楽団も出てfestの真っ最中。ただ、見学者エリアからは、ちょっと遠いのが玉に瑕。

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さらに内部が作り込まれたビルディングが二棟、建っています。見学者エリアからは若干距離がありますが、全面ガラス張りなので、比較的内部は良く見ることができます。

駅に近いビルディングは、家具や衣料品を扱うお店です。店内にはショッピングを楽しむ人が沢山見えます。また、屋上はカフェレストランになっているようです。

このビルディングには、小型液晶パネルを用いた街頭ディスプレイが取り付けられています。このあたり、今風ですね。

一方、オフィスビルディングの方では、オフィスでの様々なシーンが再現されている他、デスクトップパソコンのモニターが光るようになっているのはご愛敬です。ここでふと、気づいたのは双眼鏡を持ってきたら、きっと楽しいだろうな‥ということです。

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Stinggs側の郊外エリアには、家庭菜園、ドクターヘリの基地、刑務所なども見られます。なお、刑務所では屋根を破って脱走を図っている囚人の姿も‥

鉄道に関しては列車が走るためギミックは少ないのですが、郊外エリアにはオーストリアが誇る線路保守機械マルチプルタイタンパーが、実際に動いていたのには、びっくり仰天。

しかも昨日、ご紹介した動画にも掲載しましたが、動作音付きです。

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とにかく都市部だけに、今回、ご紹介したシーン以外にも、数多くの見どころが隠されており、細かく見ていくと、本当に時間がかかります。

Stinggs
夏のリゾートエリアStinggsには432体の人形が配置されています。夏のチロル地方を代表する風景が広がっています。

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ここの見どころは、何と言ってもキャンプ場がある湖周辺です。湖畔で楽しむ人たち、トレッキング、ウォールクライミング、サイクリングなど「夏のバカンス真っ最中」といったシーンが随所に見られます。

この湖ですが、ダム建設でできた人造湖なのか、湖中央から尖塔が突き出ています。さらに、カットされている湖底をのぞくと、古い建物が水没している光景が再現されています。

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写真で、下の方に番号が書かれたプレートが貼ってありますが、これが「見どころ」を紹介したプレートです。ギミックの場合は、ここに動作ボタンが埋め込まれています。

Stinggsにも駅はありますが、場所は湖畔エリアよりも高い丘の上。

駅周辺には教会を中心としたチロル地方らしい小さい街並みが再現されています。教会前の広場にはノイバウムが立てられています(昨日の写真をご覧ください)。この駅からはロープウェイがFilzbühel方面に向かって設置されています。

Filzbühel
冬のシーンが展開するFilzbühelの目玉は、オーストリア伝統のクリスマス市(Christkindelmarkt)と野外コンサート(Radio Wien-Open Air)、氷像大会(Ice Carving-wim)。

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もちろんスキー場のゲレンデやヒュッテも再現されています。さすがにスキーヤーは動きませんが‥

雪が積もっている駅には、旅行者やスキーヤーのお客さまが多数。

出入り口に近いエリアには、鉱山の採掘シーンが再現されています。

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鉱山なので、本来は内部を見ることができませんが、一部がカットモデルになっており、採掘シーンなどを見ることができるようになっています。

なお、この鉱山で採掘された鉱石を狭軌鉄道で運んでいる想定のようです。

クリスマス市はツリーを中心に例のGlühweinなどを販売する屋台が並んでいますが、ちゃんとクリスマスツリーを梱包する職人さんの姿も‥もちろん、街の通りには電飾が施されています。

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単に作り込んでいるというより、しっかりと本物を観察してプランを構築していることがよくわかります。

クリスマス市が開かれている広場に隣接して、小さいスケートリンクがあり、スケーターが滑っているシーンが展開されています(スケーターは実際に動きます)。

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野外コンサート会場には、よくぞここまでという位、沢山の観客がいます。

そして、中央の舞台両側にモニターが埋め込まれており、コンサートの模様に加えて、スポンサーであるRadio-WienやÖBBなどのロゴも映し出されます。

ロックコンサートは夜間開催という想定なので、コンサートが始まると客席からは多数のフラッシュライトが光ります。

コンサート会場には音楽も流れるので、夜のシーンは、なかなかの盛り上がりを見せます。

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Örzl
Örzlは大きく二つのゾーンに別れており、手前の遊園地が最大のウリ。ここには様々な見どころが隠されていますが、電飾が美しい夜のシーンが人気です。

さすがに遊園地のアトラクションを総てアクション化するのは困難だったようですが、一部はちゃんと動きます。

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Tirolerländer Bergkirtagを開催中という想定なので、ビア樽をはしご車で建物の屋上に搬入しているなどBergkirtagの準備場面や、多くの人が楽しんでいる場面が再現されています。

遊園地の中にも、様々な見どころがありますが、ゴーカート場で衝突事故が発生し、救急隊が駆けつけて、救助しているシーンもあります。

奥は一段高くなっており、狭軌鉄道とラック式登山鉄道の駅が設置されています。この二つの鉄道は、Filzbühel とMösernにつながっています。

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この高原ゾーンでは、パラグライダーやサイクリングを楽しむ人も見られます。パラグライダーのパイロットが、駅近くの木に引っかかってしまい、消防隊員が救助に駆けつけているシーンもあります。

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そう言えば、見学者ゾーンに近いエリアにはAutokino(屋外自動車映画館)が見どころとして設置されています。

最近は小型液晶装置があるので、こういったジオラマに映像ディスプレイを設置するのが簡単になりましたね。

Miniatur Tirolerlandでも、何箇所が液晶ディスプレイを効果的に活用したアトラクションがあります。

Mösern
現在、製作中のMösernでは、出入り口側の山頂に建つShhloss Mösernがシンボル。

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こちらはInnsbruckに実在するSchloß Ambrasを再現しています。交通事故の場面なども設定されているようです。空には飛行機の姿も‥ このエリアはZillertalをモチーフにしているようです。

なお、実際にはMösernにも多くの見どころがありますが、現在、制作中で、途中までしか見学者は入ることができないため、十分なご紹介ができないのが残念です。

以上が各ゾーンの見どころです。

Miniatur Tirolerland内で見ることができる交通機関は鉄道が中心ですが、トラックやバス、警察車両などが指定された道路を走るようになっていました。さすがに総ての自動車を走らせるのは構造上、難しいようです。

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遊び心あふれる施設なので、実際には存在しない見どころも多数。

例えば、Wiensbruchk郊外ゾーンにあるホラー仕立ての住まい(これは動くアトラクションで、子供さんに大人気)や、墓地での葬儀中に遺体が突然起き上がるシーン(参列者がびっくりしてひっくり返るようになっています)、Stinggsにある湖の中でサメに追われるスイマー、Filzbühelのクリスマス市で夜空を舞うサンタクロース一行なども見られます。

動くアトラクションに関しては、お客さまがボタンを押すことで動作するようになっています。

先ほどもご紹介したように鉄道模型クラブのレイアウトではなく、あくまでも「街歩きを楽しむ」コンセプトなのですが、いわゆる純粋な商業ベースの施設というより、「趣味が高じて有料で公開しています」というニュアンスが伝わってきます。

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じっくり見学して感じたことは、“超小型のLEDや液晶ディスプレイといった電子部品の発展により、従来よりも凝ったジオラマができるようになったものだ”というものです。

1/87という非常に小さい縮尺ながら、写真でおわかりのように細かい部分にまで照明が行き届いているのも、こういった新しい技術を駆使したことで可能になったのでしょう。

ただし、細かく作り込めば、作り込むほど、常に良い状態を保つための保守作業は外野が考える以上に大変だと思います。

この施設が、多くのボランティア・スタッフによって支えられてるのも、目に見えない保守作業などを行うためだろうと思います。

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Miniatur Tirolerlandは、このように魅力的なテーマパークなのですが、問題点が皆無な訳ではありません。まず、見学エリアが狭い上に、周回コースになっていないので、見学者が増えると対応できなくなる可能性が高いことです。

Feriの感覚だと20名くらいが上限で、それを越えると、ゆっくりと見学するのが難しくなります。入場料を徴収して見学させる以上、将来的にお客さまが増えてくると、時間で入れ替えなどを考える必要が出てくるかも知れません。

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また、ジオラマの見学者エリアに見どころが掲示されていますが、若干、離れているものなどは、見どころの確認が難しいところもあります。

Magazinとは別に、会場の見取り図に見どころを書き込んだガイドブックを発行すると、お客さまももっと楽しめると思います。

ただ、詳細なガイドブックを希望するのは日本人の悪い癖で、運営している皆さんは、“見学者が自分で探し出す(発見する)ところに魅力がある”と考えている可能性もあります。

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確かにFeriの見学中も、ご家族やカップルが、「見どころ」を発見しては、お互いに教え合って盛り上がっていました。

出入り口に隣接したCaféもチロルのヒュッテをイメージして内装になっており、ちょっと狭いですが、良い雰囲気です。また、Tシャツをはじめとするグッズやチロルのお土産も販売しています。

このCaféはレセプションの手前にあるため、入場料を支払わなくても、単独で利用することができます。このCaféが、副収入源になっているのかもしれません。

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ところで、前回ご紹介したポスターですが、あのイラストの家族には実はモデルがいることがMagazinで紹介されていました。オリジナルの皆さまよりも、若干、加工されていましたが‥

はじめは10Euroの入場料が高いと思っていましたが、Feriは十二分に楽しむことができましたので、納得しました。天気が良くない冬などには、最適の屋内型テーマパークだと言えるでしょう。

この手のジオラマに完成はないので、今後もアトラクションを含む作り込みを続けていくものと思われます。

皆さまも、お時間があったら、是非、一度、訪れてみてください。オーストリア人の「こだわり」を肌で感じることができると思います。

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