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March 18, 2017

路面電車の郊外路線

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今日は「路面電車の話題」をお伝えしましょう。

ウィーンの路面電車は、路線網が充実していることで知られていますが、基本的には市営交通なので、運行区間はウィーン市内に限定されています。

そのため、街中をゴトゴト走る電車‥といったイメージが強いですが、そこはコンパクト・シティのウィーン。ニーダーエスターライヒ州との境に来ると、自然豊かな場所に変わります。

かつてFeriがお世話になっていた17区なども、その代表で15分も歩くとニーダーエスターライヒ州との州境。自然豊かな「ウィーンの森」でした。

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さて、ウィーンの路面電車ですが、多くの路線が都心部と郊外を結ぶ形になっていますが、市内周辺部が始発になっている路線も存在します。

地下鉄U4のHietzing(ヒーツィング)から出発する60系統も、そんな路線の一つ。

以前、ご紹介したように終点のRodaunやMaurerにはホイリゲも点在しており、なかなか雰囲気の良い路線です。ちなみに冒頭の写真はRodaunのホイリゲ横を走る60系統です。

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さて、60系統ですが、Maurer Lange Gasse-Kaiser-Franz-Josef-Straße間が非常に興味深いので、今日は、ここをご紹介することにしましょう。

HietzingからMaurer Lange Gasseまでは、普通どおり道路の中央部を走っています。ところが、Maurer Lange GasseをRodaun方面に出発すると、すぐに自動車が走らない専用軌道になります。

2枚目の写真が、Maurer Lange Gasseを出発し、専用軌道に入ったRodaun行きの60系統です。

しかも、この専用軌道の両側には道はなく、通常の鉄道のような雰囲気。Badenへ行くWiener LokalBahnの路線とイメージが似ています。

最初の停留所Anton-Krieger-Gasseですが、ここは軌道敷きに石が敷き詰められており、通常の停留所と同じ形態になっています。

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これは、道路が横断していることと関係があるのかもしれません。そのため、お客さまは、軌道敷きを通って移動することが可能です。

3枚目の写真がAnton-Krieger-Gasse付近ですが、軌道の構造が異なっているのが、おわかりになると思います。

この区間は、停留所付近以外、道路との平面交差はなく、写真のような立体交差になっています。

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専用軌道は更に続きます。Feriが、最初に乗ったときに、一番びっくりしたのは、この先です。

というのは、堀割の中を走っていた60系統ですが、左右の視界が開けたと思ったら、何と谷に掛かる鉄橋の上を走っているではありませんか。

鉄橋の上には、Breitenfurter Straßeという停留所がありますが、谷の底から駅まで上がる必要があるため、結構な高さです。

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エスカレーターはありませんが、リフト(エレベーター)は設置されており、車いすやベビーカーの利用も容易です。

この駅に関しては、通常の鉄道駅のようにバラスト軌道で、軌道敷に石は敷かれていません。これは、橋の上であることなどから、軌道敷きへの立ち入りを禁止しているための措置かもしれません。

ちなみに、谷がある理由は、Liesingbachという川が流れているためです。ちなみに完全に並行する道路はなく、道路はかなり迂回して、川を渡っているようです。

当然、住まいは谷の中にある訳なので、道路も川沿いに設けられているようです。

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鉄橋上にあるBreitenfurter StraßeをRodaunに出発した列車は、しばらくすると再び道路と合流し、併用軌道になります。

専用軌道から併用軌道に合流する場所は、電車と自動車の接触事故が多いため、写真のような注意標識が掲出されています。

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とくに路面電車が、道路中央を走っているため、どうしても自動車と平面交差する形になるので、細心の注意が必要でしょう。

Rodaun方面から自動車で、この道を通る際、夜間などは注意しないと専用軌道に誤進入してしまう可能性があります。

併用軌道に戻って最初の停留所がKaiser-Franz-Josef-Straßeです。

次が終点のRodaun。ニーダーエスターライヒ州の州境です。

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路面電車なので、ループ線で方向転換しますが、かなり大きなループ線で、降車場と乗車場が別になっています。降車場でお客さまを降ろした電車は、すぐに移動してしまいます。

最後の写真がRodaunの降車専用停留所です。平日は地元のお客さまが多いためか、降りるとすぐにどこかに消えてしまいます。

ウィーンでは、降車場と乗車場がすぐ近くにあるケースが多いのですが、ここは例外かもしれません。その理由は、よくわかりません。

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しかし、地図を見るとループ線の一部がニーダーエスターライヒ州に入っており、越境していることがわかります。

これは路面電車の軌道が敷かれている道路が、ニーダーエスターライヒ州都の州境になっている関係のようです。

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路面電車が鉄橋で渓谷をわたるというのは、なかなか興味深い体験です。

先ほどもご紹介したようにホイリゲも点在しているので、ちょっと足を伸ばしてみると、珍しい経験ができると思います。

なお、RodaunやMaurerのホイリゲは良い雰囲気のところが多く、地元のお客さまが多いようです。

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