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April 21, 2017

速報 フォルクスオーパー2017/18シーズンプログラム発表

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Feriのホームグラウンドでもある「愛しのVolksoper」。やっと来シーズンのプログラムが発表されました。19日にプレス発表があったようで、一般には20日に公開されました。例によって、映像によるプロモーション付きです。

Robert Meyerさんにとって11シーズン目となる2017/18シーズンは、8つのプレミアが行われます。その内、一つはヨーロッパ初演、もう一つはオーストリア初演のプログラムが組まれています。

普通はプレミア中心に紹介するのでしょうが、「オペレッタにはまっている男」ことFeriにとっては、レパートリーも含めてオペレッタに「何が上演されるか」が最大の関心事。

という訳で、オペレッタからご紹介です。

なお、シーズンを通して上演されるオペレッタは鉄板の「こうもり」だけで、後の作品は期間を限定した上演される方式になっています。これは、出演者確保の関係かと思われます。

○オペレッタ
プレミアは2作品ですが、いずれもシーズン中盤、2018年に入ってからの上演です。

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オペレッタ・プレミア
オペラ舞踏会(Der Opernball、2018年2月17日プレミア)
リヒャルト・ホイベルガー作曲の「オペラ舞踏会」が新演出で上演されることになりました。
オペラ座舞踏会を舞台とした作品で、亭主の浮気度を奥さまがテストするというオペレッタらしい内容です。舞台はパリですが、この作品を見ると、オペラ座の個室には別の使われ方があったことがよくわかります。何故、舞台側にカーテンが付いているかも含めて‥

フォルクスオーパーでは2007/08シーズン以来ですから、10年ぶりということになります。Robert Herzlさんによる前演出は、伝統的な舞台で、なかなか趣があり、Feriの好みの演出でした。今回、演出はAxel Köhlerさんが担当します。

出演者にはCarsten Süssさん、Marco Di Sapiaさん、Kristiane Kaiserさん、Ursula Pfitznerさんなどの名前が挙がっています。

ちなみに前演出でもUrsula Pfitznerさんは、Duménilの妻Marguériteとして出演しています。指揮にはAlfred Eschwéさんが予定されています。

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ガスパローネ(Gasparone、2018年6月2日プレミア)
カール・ミレッカー作曲のオペレッタです。来シーズンは「乞食学生」も継続上演されるため、カール・ミレッカーの作品が二つ登場することになりました。

本作品は改作・編曲が多いのが特長です。今回はPaul Knepler・Ernst Steffan版が採用されたようです。ステファン版の舞台はトラーパニだそうです。

演出はフォルクスオーパーで「ラマンチャの男」を手がけたOlivier Tambosiさんです。

ところで、タイトルロールのガスパローネは盗賊ですが、実際には出てきません。ガスパローネの襲来を警戒するシチリアの街に、正体不明の「よそ者」(実はシチリア総督)がやってきて、ガスパローネ騒ぎのどさくさ紛れて、騒動を引き起こすものです。主役は伯爵未亡人カルロッタと「よそ者」です。

現時点で、カルロッタにはMara Mastalirさん、「よそ者」にはフランクフルト・オペラなどで活躍するバリトン歌手Sebastian Geyeさんの起用が予定されています。

最近はフォルクスオーパーで上演されていないので、どのような仕上がりになるか注目されるところです。

オペレッタ再演
最近、フォルクスオーパーではオペレッタの再演は少ないのですが、来シーズンは「ヴェネチアの一夜」(Eine Nacht in Venedig)が再演されることになりました(2018年1月~2月)。2015/16シーズンに上演されていましたので、わずか1シーズンのお休みで復活です。

本作品は、理髪師カラメッロに誰が起用されるかで、作品の魅力が大きく変わってきます。現時点では、キャストが発表されていないので、わかりませんがJörg Schneiderさんが起用されればベストです。


レパートリー・オペレッタ
すでにご存じのようにフォルクスオーパーでは、原則として前シーズンにプレミアを行った作品は、翌シーズンはレパートリーになります。レパートリー作品は、以下の5作品となりました。

-「こうもり」(Die Fledermau、2017年9月)
-「乞食学生」(Der Bettelstudent、カール・ミレッカー、2017年9月~10月)
-「メリーウィドウ」(Die lustige Witwe、2017年10月~12月)
-「アクセル、天国の扉の前で」(Axel an der Himmelstür、2017年12月~2018年1月)
-「サーカス妃殿下」(Die Zirkusprinzessin、2018年3月~5月)


2016/17シーズンから消えた作品は、「会議は踊る」とFeriお気に入りの「白馬亭にて」の2作品です。「白馬亭にて」が消えるのはFeriの想定内でしたが、「会議は踊る」は2シーズンで姿を消すことになりました。ちょっと意外な感じです。楽しい作品だったので、これは残念。

スケジュールを見ると、オペレッタ作品が複数上演される月が少ないので、海外からいらっしゃるオペレッタ・ファンには、ちょっと残念な展開です。

オペラ
オペラのプレミアは子供向けを含めて3作品です。
-「強盗」(Die Räuber、2017年10月14日プレミア)
Giuseppe Verdi作曲の作品です。1847年にロンドンで初演された作品です。

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-「ピノキオ」(2017年11月19日プレミア)
子供向けオペラで、ベルリン・コーミシュオパーで上演されたプロダクションです。オーストリア初演です。クリスマスシーズンに上演されます。

-「マリリン・フォーエバー」(Marilyn Forever、2018年4月14日プレミア)
2013年カナダで初演された室内オペラで、ヨーロッパ初演。タイトルからわかるように、マリリン・モンロー「最後の夜」に焦点を当てた作品です。出演者にはMorten Frank Larsenさん、 Rebecca Nelsenさんの名前が挙がっています。なお、本作品はKasino am Schwarzenbergplatzで上演されます。

レパートリー・オペラ
一時期、フォルクスオーパーではオペラの演目を非常に増やしたことがありましたが、来シーズンのレパートリーは以下の8演目です。このうち、シーズンを通して上演されるのは「魔笛」だけで、それ以外はオペレッタと同じく期間を区切っての上演です。

-「魔笛」(Die Zauberflöte)
―「セビリアの理髪師」(Der Barbier von Sevilla)
―「ヘンゼルとグレーテル」(Die Zauberflöte)
-「フィガロの結婚」(Die Hochzeit des Figaro)
-「椿姫」(La Traviata)
-「ルサルカ」(Rusalka)
-「ホフマン物語」(Hoffmanns Erzählungen)
-「ラ・ウォーリー」(La Wally)

オペラでは「ドン・ジョヴァンニ」、「イーゴリ公」、「トゥーランドット」の3作品が姿を消しました。

ミュージカル
来シーズンは、再びミュージカルに軸足が移った感じです。プレミアは2作品です。

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-「ジプシー」(Gypsy、017年9月10日プレミア)
古典的なブロードウェイミュージカルです。この作品はアメリカで一世を風靡したストリッパー、ジプシー・ローズ・リーの回想録をヒントに制作されたものです。

劇場側としても、かなり力が入っているようで、シーズン前半の「目玉」に位置づけているようで、公演数も非常に多くなっています。

-「回転木馬」(Carousel、2018年3月17日プレミア)
リチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン2世によって書かれたブロードウェイ・ミュージカルです。

レパートリー・ミュージカル
再演も含めてレパートリーは6公演です。プレミア作品の上演回数が多いため、全体的にミュージカルの上演が目立つ感じがします。

-努力をすることなくキャリアを作る方法(Wie man Karriere macht, ohne sich anzustrengen)
-マイフェアレディ(My Fair Lady)
-サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music)
-ヴィヴァルディ・フィフスシーズン(Vivaldi - Die fünfte Jahreszeit)
-オズの魔法使い(Der Zauberer von Oz)
-スゥイーニー・トッド(Sweeney Todd)

ミュージカルでは「アナテフカ」と「ラ・マンチャの男」が外れています。

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バレエ
-「ロミオとジュリエット」(2017年12月9日プレミア)

レパートリー・バレエ

以下の4作品が上演されます。
-火の鳥
-マリー・アントワネット
-シンデレラ
-真夏の夜の夢

○スペシャル

11月16日に「100 Jahre Symphonieorchester der Volksoper Wien(ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団100周年コンサート)」が開催されます。

恒例の「Weihnachtskonzert(クリスマスコンサート)」は12月17日に2回、上演されます。このほか、ビュフェを使って上演される「今日のロビー」も引き続き行われます。

子供さんへの啓蒙にも力を入れているフォルクスオーパーですが、今シーズンは気合いの入っているミュージカル「ジプシー」の子供向けワークショップが9月30日に予定されています。その他にも各種ワークショップが開催される予定です。

○値上げ
劇場運営が厳しいことから、来シーズンは値上げが行われます。
現在、PreiseAの場合、89,00 €、77,00 €、61,00 €、42,00 €、25,00 €、10,00 €、6,00 €となっていますが、来シーズンからは、それぞれ92,00 €、79,00 €、63,00 €、44,00 €、26,00 €、11,00 €、7,00 €に値上げとなります。なお、立ち見の値段は変わりません。

「Volks」には手が届かない料金になりつつありますね。割引を最大限、活用するしかなさそうです。

全体的な感想ですが、オペレッタのプレミアが2018年になっていることもあり、“Feriさん、2017年は来なくていいよ”というメッセージを受けてしまったような感じです。しかも値上げですからね‥

実際、万難を排して観たいオペレッタは、年内にはありませんから‥最も、今後、レパートリーものでも、出演者が決まれば話は別ですが‥

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Comments

Feri さん、
やっと出ましたね。例年より少し遅かったような気がします。

プレミエが2つ、レパートリーの回数も多く、数年前のオペレッタ冬枯れに戻らなかったのは良かったですね。
しかし、プレミエはちょっと意外な選択で、特に Der Opernball は、前の演出からあまり時間が経っておらず、それ程メジャーな曲ではないのにびっくりです。
Gasparone は、暫く前にドレスデンで観て/聴いており、比較も楽しみです。

気に入っている Axel と Zirkusprinzessin には、是非行きたいです。
Rössl が消えてしまったのは、想定内とは言え残念です。それに、Csárdásfürstin と Gräfin Mariza は、やはり出て来ませんでした。
Fledermaus の20回は、今シーズンと同じですが、多いですね。それに、シーズン開始が Fest bei Orlofsky の1日2回とは、Fledermaus 絡みだと思われますが、どういう趣向でしょうね?

これで来シーズンのスケジュールが立てられますが、Staatsoper や Komische Oper Berlin との組合せがあまり良くないので、悩みます。

Posted by: Steppke | April 21, 2017 at 06:02 AM

Steppkeさま、コメントありがとうございます。

オープニングは楽しそうなイベントが組まれていますが、オペレッタのプレミアが、2018年というのは、正直、ショックでした。

「Der Opernball」は、旧演出がなかなか良かったので、新演出がどのようになるか、興味のあるところです。

しかし、万難を排してみたい‥という作品が少ないのがねぇ‥

Posted by: Feri | April 22, 2017 at 06:13 PM

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