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April 01, 2017

番外編 ドレスデン 豆機関車の意外な番号

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日本は今日から新年度ですね。色々と新しい動きもあることでしょう。

また、4月1日は「エイプリルフール」なので、かつては欧米の主要メディアが、「気のきいた嘘ニュース」を流して、世間を沸かせていたと記憶しています。

が、最近では、「冗談が冗談で済まなくなったご時世」に加えて、日常的にフェイクニュースが流れているため、「気のきいた嘘ニュース」は姿を消したような気がします。

まぁ、これも時代の流れなのでしょうかね。

今日は番外編として、「冗談のような話題」をお伝えしましょう。

以前、アドベントの時期、ドレスデンへ出かけたことがあります。ご存じのようにドイツ派、クリスマス市の本場。

オーストリアよりも、伝統を重んじる傾向があり、販売されているものも、クリスマスに関連するものが大多数です。

その中で最大のものが、Altmarkt(アルトマルクト)で開催されているクリスマス市でしょう。ドレスデンは、シュトーレン発祥の地なので、シュトーレンを販売するヒュッテも多数、出店しています。

また、子供さん向けに小規模な移動遊園地が開設されていました。その中に豆列車がありました。

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ドレスデンでも、子供たちが喜んで乗っていました。ふと機関車を見ると、そこには18-201のプレートが‥

正直、驚いてしまいました。熱心な鉄道ファン以外は、興味関心がないと思いますが、18-201という蒸気機関車は、かなりの珍品なのです。

オリジナルについて、簡単に説明すると、第二次世界大戦後、東西に分割されたドイツですが、東ドイツの鉄道はドイツ国営鉄道(Deutschen Reichsbahn)となりました。

西側よりも動力近代化が遅れていたこともあり、本線用大型蒸気機関車が1980年代まで、現役で残っていたことで知られています。

そんなDRが、1961年に戦前に製造されたタンク機関車(炭水車を持たない機関車)61型を、高速運転用の試験機関車としてマイニンゲン工場(RAW Meiningen)で改造して生まれたのが、この18-201なのです。

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試験を目的とした試作機関車なので、量数はわずか1両。当時、ドイツでは、蒸気機関車は黒が一般的な塗装でしたが、ダークグリーンに塗られていました(その後、一時期、赤色に塗られたこともあります)。1972年に行われた試運転では、182.4km/hの速度記録を樹立しました。

試験機関車でしたが、営業運転に使われることもあったようです。その後、動態保存機関車となり、各種のイベントなどに登場するようになりました。東西統一後は、所有者が変わったものの、動態は維持されています。

ある意味、マニアックな機関車の典型なのですが、このような機関車のナンバーを子供向けの豆列車に付けるとは‥

ちなみに、ドイツの蒸気機関車は、様々な形式がありますが、最も有名なのは01と呼ばれる機関車です。

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日本の国鉄で人気があるC57と同じ、旅客用機関車です。ドレスデンの鉄道博物館にも01が保存されているので、本来ならば01を付けるのが一般的だと思うのですが、この移動遊園地のオーナーさんが、ななりの鉄道ファンなのかもしれませんね。

ところで、18-201を製造したマイニンゲン工場は、現在も健在で、何とヨーロッパで数少ない蒸気機関車修繕ができる場所として知られています。

オーストリアでも小規模な修理は、自国内で可能ですが、大規模な改修工事や動態復帰工事になると、お手上げ。そこで、マイニンゲン工場に依頼して本格的な修理を行ってもらっています。

マイニンゲン工場に蒸気機関車修繕のノウハウが蓄積されているかというと、これは旧東ドイツ時代、最後まで蒸気機関車の修繕を行っていたためなのです。

東西、再統合後、旧東ドイツの国営企業は、ほとんどが倒産していますが、レガシィを上手に活用して存在感を発揮している数少ない例です。

日本の保存蒸気機関車も、手に負えなくなったらマイニンゲンに委託すれば、間違いなく完全な動態復帰を実現してくれます。ただし、お金は掛かりますが‥

余談ですが、Feriも子供の頃、ジェットコースターに代表される絶叫系の乗り物は苦手で、この手の乗り物が好きでした。デパートの屋上などで親にせがんで乗せてもらったことがあります。

また、当時、東京の神宮外苑に、比較的規模が大きい常設の豆列車が運転されており、日曜日などは親にねだって連れて行ってもらった記憶が蘇ってきました。

今日は4月1日なので、ばかばかしい話題で失礼しました。


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