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April 14, 2017

聖金曜日を“祝日”に‥

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今日は「イースターにまつわる祝日の話題」です。

4月16日はイースターですが、それを前にした1週間(聖週間、受難週)、キリスト教の教会では様々な行事が催されます。

復活祭前、「最後の日曜日」は、エルサレム入りするイエス・キリストを、シュロの枝で迎えた故事に習って「枝の主日」(受難の主日)と呼ばれます(今年は9日)。

続いて、聖週間の木曜日(今年は13日)は、イエス・キリストが弟子の足を洗ったことから「洗足木曜日」(聖木曜日)と呼ばれます。そして、「最後の晩餐」を記念する日でもあります。

次の金曜日は、イエス・キリストが磔刑に処された「聖金曜日」(本日、14日)。キリスト教の信者は、イエス・キリストの受難に思いをはせる日です。

そして、翌日、土曜日は「聖土曜日」。聖土曜日の深夜に「復活徹夜祭」が行われて、四旬節が終わり、復活祭が訪れることになります。当然、熱心な信者は、教会へ足を運ぶことになります。

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現在、オーストリアで、イースターに関連して国が制定した祝日となっているのは、復活祭の日曜日(Ostersonntag)と、復活祭の月曜日(Ostermontag)の2日間だけです。ただ、復活祭当日は必ず日曜日になるので、別に休みが増える訳ではありません。

イエス・キリストが処刑された「聖金曜日」は、祝日にはなっていません。

ところが、先日、興味深い話を耳にしました。オーストリアでは、プロテスタント教会だけは、「聖金曜日」が法的祝日として認知されている‥というものです。

そのため、社員がプロテスタント信者の場合、その日に仕事をすると、祝日手当が支給されるそうです。

一方、オーストリアで最も多いローマ・カトリック教会の場合、「聖金曜日」は教会としては祭日ですが、法的祝日にはなっていません。そのため、カトリック信者(国民の63%強)は、当日、働いても通常どおり‥

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余談ですが、オーストリアでは住民登録をする際、宗教を記入する欄があるほどですから、当然、誰が、どの宗教に入信しているかがわかるのでしょう(この記録を元に教会税の配分を決めているそうです)。

さすがに、これは不平等だと感じるのはFeriだけではないようです。そこで、住民グループが「差別禁止法に反している」と訴訟を起こしたそうです。

先日、オーストリアの最高裁判所が、「差別禁止法に該当するかの判断を欧州司法裁判所に委ねる」と決定したというニュースが入ってきました。

宗教が絡んだ問題は微妙ですから、正直なところ、判断を回避して、下駄を預けた格好ですね。ちなみに隣国ドイツの場合、「聖金曜日」(Karfreitag)は国が定めた祝日になっています。

欧州司法裁判所が、どんな判断を下すか‥ちょっと興味がありますね(最後の写真はウィーンの裁判所です。最上階がカフェになっています)。

なお、オーストリアの経済界は、法定祝日が増えると経済的な損失が増えると、反対の姿勢を示しているそうです。

日本では、連休が増えると、外出や旅行などで、逆に経済効果が高まると言われているので、意外な感じがします。

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なお、関連して、イスラム教やユダヤ教などの「重要な日」も祝日にすべきだという意見もあるようですが、それこそ収拾がつかなくなってしまいそうです。宗教にこだわりが少ない日本人にはピンとこない話かもしれませんね。

ちなみにオーストリアの「国民の祝日」は、キリスト教関連の祝日が多く、年間13日です。また、日本のように振替休日制度がないため、13日で固定。

一方、日本の場合、振替休日制度があるため、2017年は17日が祝日となり、オーストリアよりも多いのは、皆さまご存じのとおりです。

ちなみに2018年は、振替休日が増えるため20日もあります。楽しみな方も多いことでしょう。れでは、皆さま、良い週末をお過ごしください。っG


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