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May 05, 2017

戦う天使

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日本では、5月3日が「憲法記念日」でしたが、現在の憲法が公布されて70年ということで、改憲の是非を含めて、色々な議論が出てきていると思います。

さて、今日は「天使のお話」です。

ウィーンの旧市街にあるAmHofの中心には「マリアの柱 (Mariensaeule )」が建立されています。Mariensaeuleについては、色々な歴史的経緯がありますが、由緒ある遺産の一つです。

このモニュメントで興味深いのは、柱を支える土台に「鎧兜に身を固めたファイティングポーズの天使」が直立し、蛇、竜、バシリスク、ライオンを踏みつけています。これらの動物は、ペスト、戦争、飢餓、異端(信仰)との戦いを象徴しているそうです。

「天使が武器を持って、ファイティングポーズをとっている」‥一般的な日本人には、天使というと、ほのぼのとしていて、やさしいイメージがあるため、「戦う天使」は奇妙に映るかも知れません。実は、これには興味深い背景があるようです。

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以前、友人の森野由みさんとホイリゲで雑談をしている時、「天使」について、色々と教えてもらいました。

ちなみに、森野由みさんは声楽家(芸術家)なので、凡人のFeriとは違う感受性を持っており、お話をすると、色々と新しい発見があります。

皆さまもご存じのように、キリスト教の教会をはじめ、絵画や彫刻でも目にする機会が多く、キリスト教には欠かせない存在です。

もともと、こちらでは「Schutzengel」という言葉があり、「その人を守っている天使」を誰でも持っていると言われているそうです。

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そのため、こちらでは、何かあって大事に至らずに済んだすんだ時、よく、“この「Schutzengel」が守ってくれた”というような表現をすることがあるとか‥

さて、天使(ENGEL、ドイツ語でエンゲル)は、ギリシャ語の「ANGELOS」から来ているのですが、本来は「使いの者」という意味だそうです。

キリスト教では、「創造主の神様からの依頼、任務を携えて遣わされてくる」というニュアンスになります。

さらに、「Schutzengel」には、何かを告げようとやってくるだけでなく、「その人の人生を共に歩む同伴者」という意味があるそうです。

旧約聖書の中では、天使は神様を讃える役割のほかに、「人を危険から守る」という役割が与えられています。

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さらに新約聖書では、「重要な告知を行い、最終的には、人そのものを“神からの使いの者”とするため、働きかける役割を与えられている」と記されています。

このような話を耳にすると、「ファイティングポーズをとっている戦闘的な天使」の意味が何となくわかってきたような気がします。天使には守護神てきなニュアンスもあるのですね。

つまり、「人を危険から守る」ため、剣と楯を持って外敵と戦っているのでしょう。

そう言えば、Volksoperでクリスマスシーズンに上演されるオペラ「ヘンゼルとグレーテル」では、前半の終わりで、2人が森で迷ってしまい、不安を抱えながら野宿をします。その時、2人が休んでいる回りに、天使が現れて、2人を守っている印象的なシーンがあります。

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オペラの中に登場する天使はファイティングポーズはとっていませんでしたが、2人に外敵が危害を与えようとすれば、外敵と戦って2人を守ってくれるのでしょう。

皆さんが困った時、皆さんの回りにも天使がいて、助けるタイミングをうかがっているのかもしれせん。

日本では5月5日は「こどもの日」(大人の事情で「子供」と表現してはいけないそうですが‥)。日本の子供にも一人ひとり天使がついていて、危険から守ってくれることをお祈りしたいと思います。


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