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June 2017

June 30, 2017

夏休みはお客さまが減ります

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今日で6月もおしまい。早いもので2017年も半分が経過しました。まだ、半分残っている訳ですが、歳をとったせいか、最近は「時の流れ」が非常に速く感じます。

オペレッタ・オペラの常設劇場では、6月でシーズン終了。これからは、「夏のフェスティバル」が注目を集めることでしょう。夏といえばバカンス。

こちらでは、長期間のお休みを利用して、ゆっくりとした時間を楽しむ方も多いようです。うらやましい限りですね。

さて、先日、Wiener Linienのホームページを見たら、興味深いリリースが掲載されていました。

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これは「夏期ダイヤの話題」です。日本でも8月のお盆を中心とした数日間は、平日にもかかわらず、休日ダイヤを適用する会社がありますが、基本的には、それと同じ発想です。

ただ、驚いたのは、ウィーンでは夏休み中、「乗客が25%も少なくなる」という記述です。

これは学校が夏休みにあるため、生徒や学生の需要が減ることが最大の要因だそうですが、それでもすごい数字です。

もちろん「大人」でも長期間の夏期休暇を取る人がいるので、子供さんの夏休みに合わせて休むというケースもあると思います。

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そこで、Wiener Linienでは、夏休み期間中、朝夕のラッシュアワーを中心に地下鉄、路面電車、バスの運転本数を削減します。

今年は7月3日から9月4日までの2ヵ月間が、夏休み特別ダイヤで運行されます。

よくウィーンでは、この期間に公共交通機関で、一部路線を運休して、大規模な改修工事を行いますが、25%も乗客が減るから可能なのでしょうね。

ところで、最近のウィーンも夏は暑くなりました。そのため、Wiener Linienでは地下鉄、路面電車、バスともに積極的に冷房装置の搭載を行っていますが、2017年の冷房化率が発表されました。

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June 29, 2017

JRに似てきた? ヨーロッパの高速鉄道

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今日は「鉄道の話題」をお届けしましょう。

ドイツの高速鉄道ICEが営業を開始してから、2016年で25周年を迎えました。

ICEは1991年6月2日、ハノーファー-シュトゥットガルト間の高速新線開通に合わせて、ハンブルク-フランクフルト-ミュンヘン間で運行を開始したもので、当時の最高速度は250km/hでした。

当時、すでにフランスではTGVが営業運転を開始しており、ICEの営業開始により、ヨーロッパも本格的な高速鉄道時代に突入します。同時に、従来の鉄道輸送のコンセプトが大きな転換点を迎えたことになります。

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TGVやICEが登場するまで、ヨーロッパでは長距離旅客列車は、高速道路網や航空路に押されて、「斜陽の道」をたどっており、その打開策として1957年にTEE(Trans Europ Express)が誕生しました。

登場当時のTEEは、オール一等の昼行国際列車でした(後に西ドイツ、フランス、イタリアに限り、国内発着のTEEも誕生)。

正規料金で航空機を利用するようなビジネスパーソンや富裕層をターゲットとしていたため、そのサービスもレベルの高いものでした。

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食堂車はもちろん、バーコーナーを設けた車両なども連結されていました。有名なのは、フランスの「ミストラル」に連結されていた美容室や秘書室を備えた客車です。

今から考えると最近、日本で流行っている富裕層向けの特別車両にも一脈通じるものがあります。最もTEEは、クルーズトレインではありませんでしたので、基本的なコンセプトが異なりますが‥

その後、TEEの流れを汲むICが運行されるようになりましたが、一番の違いはオール1等から2等車が連結され、その比率が高かったことでしょう。

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June 28, 2017

オーストリアの交通信号ボタン

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今日は前日の「ドイツの信号機雑感」の続きです。

先日、「ドイツの信号機雑感」という記事を掲載しました。本来は、その時に同時にご紹介すれば良かったのですが、ウィーンで見つけた交通信号延長ボタンの写真がやっと見つかったので、別記事でご紹介することにします(手抜きですねぇ‥)。

以前も、このブログでご紹介したようにウィーンの交通信号機の押しボタンは、複数のメーカーが製造を担当しています。

個人的には一つのメーカーに集約した方が部品の管理やメンテナンスが楽だと思うのですが、当局としては「独占は良くない」という判断なのでしょう。ちなみに、現在、3社の製品が採用されているようです。

そのため、信号機の操作ボックスも複数のスタイルが存在します。

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今回、お目にかけるのは19区で見かけたものですが、目の不自由な方向けの押しボタンのようで、杖を手に横断歩道を渡っている人物のピクトグラムが描かれています。さらに、

興味深いのは「NUR FÜR」という文字の表記がある点。つまり「目の不自由な方専用」という趣旨だと思います。ウィーンにも色々なタイプの交通信号ボタンがありますが、このタイプは、あまり見たことがありません。

ボックスのタイプとしては一般的なのですが、なぜ、ここは文字による表示が併用されているのかという理由については、よくわかりません。

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June 27, 2017

謎のピクトグラム 番外編“Keep rright”

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今日は「謎のピクトグラム」をお届けしましょう。ただし、番外編ですが‥

Feriは、以前、出張の多い会社で勤務していた時代、日系航空会社のマイレージ上級会員になったこともあり、オーストリアと日本の行き来には、日系航空会社を使うことが多くなっています。ラウンジの利用や荷物の対応など、色々と便宜を図ってくれるものですから‥

ただ、日系航空会社を使う場合、どうしてもヨーロッパ内の他国での乗り継ぎになります。今まで、乗り継ぎで利用した空港は色々ありますが、ドイツ語圏で慣れているため、フランクフルト空港を選ぶケースが多いですね。

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ただ、フランクフルト空港は、増設に増設を重ねているため、利用するたびに乗り継ぎルートが変わるなど、正直、使い勝手はあまり良くありません。

最近、気にいっているのが、フィンランドのヘルシンキ空港です。ヘルシンキ空港は、フランクフルト空港などに比べるとコンパクトなので、乗り継ぎも楽です。

また、日本便の場合、フライトタイムが中欧線に比べて短いのもポイント。それだけ疲れが少ないと思います。

Feriはフィンランドへ入国したことはないので、ヘルシンキがどんな場所なのかは詳しくは知りませんが、独特の文化があるのは、間違いないでしょう。

写真のようにShopではムーミン達がお客さまを出迎えています。

前置きが長くなりましたが、そのヘルシンキ空港で見かけたピクトグラムが「今日のテーマ」です。

乗り継ぎの通路で見かけたものですが、興味深いのは「3人の人物が歩いているピクトグラム」です。

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June 26, 2017

あなたをOrlofsky公爵の夜会にご招待!

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今日は「フォルクスオーパーの話題」です。

2017/18シーズンの冒頭、9月2日に「Fest bei Orlofsky」というSpecialが開催されることは、シーズンプログラムの発表時から公表されていましたが、その内容がわかりました。

まず、当日はシーズンのオープニングを祝ってVolksopern-Fest」が開催されます。このFest最大のイベントが「Fest bei Orlofsky」。

当初、どのようなイベントかわからなかったのですが、同劇場のホームページで詳細が紹介されました。

何と、「こうもり」の第2幕で行われる「オルロフスキー公爵の夜会」に一般のお客さま70名をご招待するというものです。具体的には、実際に劇場のステージで第2幕だけを特別に上演し、そこに一般のお客さまにも参加してもらうという画期的なプログラムです。

つまり、一般のファンがフォルクスオーパーのステージに立つという夢が実現できるわけです。もちろん、主要なキャストは正規のアンサンブルですし、合唱団やバレエ団なども出演する「正規の2幕」です。

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全体のコーディネートはDirektorの Robert Meyerさんが行うようで、アンサンブルが一般の参加者をサポートします。また、ホームページでは、「歌うことができないお客さまの参加も問題ありません」とうたっており、特別な才能がなくても、このイベントに参加することは可能です。

ご存じのように「こうもり」では、ファルケ博士の画策で、第1膜ではアデーレに夜会への招待状が到着します。そして、叔母が病気になっているという話をロザリンデにして、お暇をもらい、ロザリンデの衣装を無断で借りて、夜会に参加します。まさに、このイメージですね。

当日、「Fest bei Orlofsky」は、16時30分と19時の2回、行われますが、出演者を見ると1回目と2回目ではキャストが異なるという念の入れようです。

ちなみにアイゼンシュタインは1回目がThomas Sigwaldさん、2回目がMehrzad Montazeriさん。ロザリンデは1回目がMelba Ramosさん、2回目がElisabeth Schwarzさん。ホストのオルロフスキー公爵は1回目がMartina Mikeli¿さん、2回目がAnnely Peeboさんです。

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June 25, 2017

番外編 ドイツの信号機 雑感

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今日は「交通信号の話題」をお届けしましょう。ただし、多忙な日々を送っているもので、短めの内容でご容赦ください(言い訳モード‥)。

このブログでも、オーストリアの交通信号については色々と取り上げていますが、ドイツに行くと、お国柄の違いを感じることがあります。

今日、ご紹介するのは歩行者信号です。日本と同じく押しボタンで車道側の信号を赤にして安心して横断できるシステムです。

ただし、この押しボタンを使う対象は、「杖のピクトグラム」からもわかるように、体の不自由な人が対象のようです。このピクトグラムもFeriは初めて見ました。

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恐らく、このボタンを使うと、体の不自由な方も安心した車道を横断できるように、車道側の赤信号点灯時間が長くなるのでしょう。

そう言えば、日本でも、この手の延長ボタンが付いている歩行者用信号機を見かけたような記憶があります。

ウィーンの場合は、歩行者用押しボタンのボックスには点字で「車線の説明」が印字されていますが、流石にドイツの地方都市では、そこまでユニバーサルデザイン化は進んでいないようです。もっとも、これはオーストリアでも同じですが‥

そして、押しボタンが設置されているポールの足元には「待機場所」の表示があるのですが、ドイツ語圏でも一般的には、交通標識で停止を示す場合、ドイツ語のHALTではなく、STOPを使います。

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June 24, 2017

こだわりのベッカライJOSEPH

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今日は「Bäckerei(ベッカライ)の話題」をお伝えしましょう。

ご存じのように、こちらでは食事に欠かせないBrot。それだけに昔から色々なベッカライが街中で営業しています。

最近では、大手のチェーン店が多くなってきましたが、それでも、古くから営業している個人経営のお店も健在です。

ただ、残念なことですが、後継者難などから廃業しているお店も出ているという話を耳にしたことがあります。

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そんな中、大手チェーン店傘下ではなく、新しく開業するお店もあります。Feriの知る範囲では、新しく開業するベッカライは、ある種の「こだわり」を持っているお店が多いような気がします。

今日、ご紹介するお店も、そんな「こだわり」を持っているようです。お店は家賃が高そうな旧市街のAmhof広場にほど近いNaglergasseにあります。

屋号は「JOSEPH」と言いますが、看板には「Brot vom Pheinsten」と書かれています。

最大の「こだわり」は、「NATÜRLICH HABEN WIR EINE PHILOSOPHIE: NATÜRLICHKEIT」というキャッチフレーズに象徴されているように、オーストリア自慢の自然素材をふんだんに使っていることです。

また、手作りにこだわっている点も特長。そのため、商品名も「BIO JOSEPH BROT」のようにBIOが付けられています。素材や製法にこだわっているため、商品のお値段も少し高めです。

しかし、冒頭の写真をご覧になるとおわかりのように、時間帯によっては行列ができることも‥ 正直、この行列には驚きました。

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June 23, 2017

謎のピクトグラム 番外編 楽しいHOTEL

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今日は「謎のピクトグラムの番外編」をお届けしましょう。

見つけた場所は、オーストリアではなく、ドイツだったので「番外編」としました。同じドイツ語圏ですが、オーストリアとドイツは、微妙に違うのが特長。実際、ドイツ語でも単語が異なっているケースもあります。

先日、昔の駅舎を転用したBaden-Badenの祝祭劇場をご紹介しましたが、その時、Baden-Badenで見つけたピクトグラムをご紹介しましょう。

Baden-Badenは、古くからの温泉保養地ですが、現在ではリゾート地としての性格が強くなっているようです。

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街には大きな公園もあり、祝祭劇場をはじめとする様々な施設が充実しています。また、比較的古いデザインの建物も多く、風情のある街並みが印象的でした。

ウィーン近郊のBadenよりも街の規模は大きいため、ホテルの数も多いような気がします。

この時、FeriはウィーンからBaden-Badenへ1泊で出かけたのですが、Frankfurtまでは航空機を利用し、空港駅からドイツ鉄道自慢のICEで向かいました。この区間は幹線なので、ICEも新型が投入されていました。

宿泊したホテルは祝祭劇場から少し離れた街の中心部にありました。こちらは、今回、ご紹介するピクトグラムとは関係ありません(笑)。

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June 22, 2017

ウィーン市の新路面電車プロジェクト

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今日はWiener Linienが発表した「Straßenbahn-Projekte laut Öffi-Paket bis 2020」の概要をお届けしましょう。

Wiener Linienでは、これから2020年に向けて、路面電車やバスの路線延長やルート変更を中心とした改良プロジェクトを発表しました。地下鉄U1の延長開業、U2/U5の建設工事なども関係しているようです。

-O系統の延長
O系統は、現在、Migerkastraße-Praterstern間を結ぶ路線ですが、北部の都市開発に合わせてPratersternまで1.4キロ、延長されることになりました。

この間に、4つの停留所が新設される予定になっています。なお、延長工事は2019年から開始されます。

-D系統の延長
D系統は、現在、Alfred-Adler-Straße ―Beethovengang間を結ぶ路線で、Hauptbahnhof Ostにも乗り入れています。

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現在はHauptbahnhofの先、Alfred-Adler-Straßeで折り返していますが、これをAbsberggasseまで延長しようというものです。延長区間の距離は1.1キロで、2つの停留所が新設されます。

この区間はU1と並行する路線ですが、ご存じのようにHauptbahnhof周辺の大規模再開発プロジェクトが進められているエリアです。そのため、U1を補完し、新しいエリアへの足を確保するための路線延長となったようです。

-6系統の路線改良
6系統はBurggasse-Stadthalle - Kaiserebersdorf, Zinnergasse間を結ぶ路線です。

路線が長い上に、混雑する区間を通過することから、より円滑な運行を行うため、新しいループ線を建設することになりました。

なお、D系統が延長されるとAbsberggasseで接続することになります。恐らく、D系統の延長に合わせた関連工事になると思われます。

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June 21, 2017

World Naked Bike Ride 2017

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今日は、「先日、ウィーンで行われたイベントの話題」をお届けしましょう。

日本でも少し報道されたようですが、6月16日、「World Naked Bike Ride 2017」が開催されました。

日本ではロイターが“ウィーンのイベント「裸でサイクリング」、自転車利用をPR”という見出しで紹介しており、「裸でサイクリング」に力点を置いているように感じます。

この行事は、「裸でのサイクリング」が目的ではなく、自動車中心の社会への抗議を目的としており、自転車のみならず、歩行者にも優しい街の実現を目指すための抗議活動です。

主催者としては、化石燃料への依存を少なくすることも主張しているようです。自転車を使っていますが、デモの一種ですね。

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出発地点は噴水で有名なSchwarzenbergplatz。必ずしも「裸」がウリな訳ではなく、ボディペインティングをはじめ、趣向を凝らしてコスチュームを身にまとったライダーが、16時30分にSchwarzenbergplatzを出発して、市内をライディングしたようです。

当日の写真がインターネット上に紹介されていましたので、ピックアップしてお目にかけますが、Feriが興味を持ったのは、ライダーのみならず、乗っている自転車がバラエティ豊かなこと。

このブログでも、ご紹介したことがある四輪自転車を始め、様々な改造を施したユニークなスタイルの自転車が登場したようです。

まぁ、自転車で自由に走ることをアピールするイベントですから、個性的な自転車で参加するのも頷ける気がします。

また、中には自前の自転車ではなく、無料レンタルバイクCityBikeを借りて参加した方も‥

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June 20, 2017

番外編 駅が劇場に大変身

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今日は、番外編ですが、「劇場の話題」をお届けしましょう。

ウィーンでは、歌劇場や音楽ホールは、当初から目的を明確にして建設されているところが、大多数だと思います。

ウィーン国立歌劇場のように戦災で大きな被害を受けた建物も、復行に際して、オリジナルを尊重した形で復行されたため、細かい説明を見ないと、昔からの建物が、そのまま残っているような錯覚に陥ります。

それに対して、ドイツではバイエルン国立歌劇場やドレスデン・ゼンパーオーパーのように、昔の姿を見事に止めている劇場もありますが、全く新しく作った劇場も多いようです。

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最もFeriは、ドイツの歌劇場やコンサートホールをくまなく回ったわけではありませんから、明確なことは言えませんが‥

そんな中で、非常に印象に残っている劇場が、バーデン=ヴュルテンベルク州Baden-Baden(バーデン=バーデン)にあるFestspielhaus Baden-Baden(祝祭劇場)です。

ご存じの方も多いと思いますが、ドイツのバーデン=バーデンは、17世紀から続く有名な温泉保養地です。Feriなどはウィーン近郊のBadenの方が親しみがありますが、一般の人にとっては、ドイツの方が知られているかもしれません。

人口5万人ほどの小さな街なのですが、温泉保養地としてクアハウスやホテルが充実している他、競馬場、美術館(州立美術館を含む)などが設置されています。

そして音楽ファンにとって有名なのが、Festspielhaus Baden-Baden(祝祭劇場)です。同劇場は収容人数2500名という巨大な劇場です。

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実は、この劇場は、規模が大きいだけではなく、その構造に特長があるのです。というのは、劇場のファザードがかつての鉄道の駅舎を、そのまま転用しているのです。

この駅は1904年、Baden-Badenの中央駅として建設されたものです。ただ、本線から分岐している支線の駅として使われていました。その後、支線が廃止されたため、駅も1977年に廃止されました。

その後、Festspielhaus Baden-Badenを建設する際、伝統的な駅舎の再活用プランが浮上し、劇場のエントランスとして使用されることになったものです。

ちなみに設計を担当したのは、Salzburg生まれの建築家Wilhelm Holzbauer氏だそうですから、オーストリアとも縁があるわけです。

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June 19, 2017

これは安い!

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昨日、日本は「父の日」でしたが、皆さまはいかがお過ごしになったでしょうか。日本では、「母の日」の方が、商売上は盛り上がるようですが‥

今日は週初めから恐縮ですが、「festのBier」のお話です。

オーストリアでは、春から秋にかけて各地でFestが行われますが、暑い時期のfestでは、Bierが欠かせません。

炎天下の広場で飲むBierは、これまた格別。日本ではプラスチック製の使い捨てカップを使うのが一般的ですが、こちらでは、今でもガラス製のマグを使うのが一般的。

最近ではプラスチック製のカップを使うケースもありますが、デポジット制なので、ゴミが増えることはありません。

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これらのfestでは、Bier会社が全面的に協力して、サーバーを始めfestに不可欠なテントやテーブル、ベンチなどを提供しています。何しろ天気が良ければBierが大量に消費される訳ですから、会社としては協賛する価値がある訳です。

17区に住んでいた時、区役所があるElterleinplatzで、初夏の到来を告げるMaibaumaufestが行われました。小さい広場ですが、中央にMaibaumを建てて、皆さんで御祝いをする訳です。当然、広場はビアガルテン状態に‥

ブラスバンドも出て、雰囲気を盛り上げます。Feriが一番好きなパターンですね。

さて、その時、festではOttakringer Bierが提供されていたのですが、お値段を見てびっくり。何と2.2Euroと格安でした。

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June 18, 2017

番外編 街頭図書館 ドイツKulmbach編

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今日は「街頭図書館の番外編」をお届けします。

このブログでは、何回かウィーン市内に設置されている街頭図書館をご紹介したことがあります。いずれも地元の有志やNPOが運営しているものです。

また、ウィーン以外でも、小規模ながら街頭図書館が設置されている街もあります。ある意味、こちらでは「街頭図書館」が市民権を得ていると言えるでしょう。

さて、最近はオーストリア以外の国に出かけることが減ったFeriですが、2014年9月、友人とともに鉄道関連のイベントを見学するため、ドイツ・バイエルン州へ行った時、宿泊した街で街頭図書館を見かけました。

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ワーグナーの音楽祭で世界的にも有名なBayreuthに近いKulmbachという、旧市街は中世の面影が色濃く残る「渋い街」です。

特に旧市街は、石畳に加えて古い建物が並んでおり、観光客にとっても魅力的な街です。また、景観だけでなく、Bierとブルスト、プラッセンブルク城が有名です。

実際、市庁舎前には、Bier職人さんをモチーフにした像も設置されています。Bierとブルストが名物とは、Feri好みの街です。こういう街を宿泊場所に選ぶというのは、嗅覚が働く‥ということでしょうかね(笑)。

ただ、第二次世界大戦で被害が全くなかったとは考えられないので、恐らく、その後、古い街並みを再建したのだろうと思います。

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また、市内の公共交通はバスだけですが、ドイツらしく、しっかりとしたネットワークが構築されているようです。

ただ、ドイツの街らしく、オーストリアの田舎とは、やはり雰囲気が異なりますね。同じドイツ語圏ですが、久しぶりに「外国に来た」と実感したことを覚えています。

イベントが終わり、ドイツ旅行を続ける友人と別れ、ウィーンへ戻る前、1人で街の中を散策してみました。

すると、Langgasseという路地に面した噴水がある小さな広場に「街頭図書館」が設置されているではありませんか。

あまり時間がなかったので、近くまで行ってじっくり観察はできなかったのですが、基本的なシステムはオーストリアで見かけるものと同じようです。

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June 17, 2017

Zeta und Njegus(後編)

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今日も昨日に引き続きフォルクスオーパーに出演したZetaとNjegusにスポットライトを当てて、今まで観た公演を振り返ってみたいと思います。

公使館書記という役柄のNjegusは、旧演出、前演出、現演出で性格付けがずいぶんと異なっているように思います。

特に現演出では、Njegusが道化役から、お話の進行を司る重要な役(ストーリーテラー)になっているように思います。

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まぁ、これはダイレクターのRobert Meyerさんをプレミアで起用することになっていたことから、来ているのかも知れませんが‥裏読みしすぎですかね‥

ところでNjegusに起用される方は、「Die lustige Witwe」で他の役には出ない傾向が強いのですが、両方に出演していた方も存在します。

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その内、お一人が、名優Rudolf Wasserlofさん。Feriは、2001年9月、2004年6月(旧演出最終公演)の2回、Rudolf WasserlofさんのNjegusを観る機会に恵まれました。

ちなみに、Njegus にRudolf Wasserlofさんが起用された2回の公演では、Baron ZetaはSándor Némethさんでした。これも、ある種の世代交代だったのかもしれません。

このブログでも何回かご紹介しましたが、旧演出の最終公演では、ハンナとダニロが3組登場し、各幕が違うカップルで上演されました。前代未聞の公演スタイルでしたが、すばらしファンサービスだったと思っています。

しかし、お互いのやり取りを観ていると、気心の知れたお二人だけに、ユーモアに富んだお芝居が今でも印象に残っています。

そして、Sándor Némethさんも、実はNjegusで出演したことがあります。Feriが観たのは、2006年12月の1回だけでしたが‥

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June 16, 2017

Zeta und Njegus(前編)

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先日のSeefestspielen Mörbischのインダント交代は、正にオペレッタみたいな出来事でしたね。

最近は本ブログのメインテーマである「オペレッタの話題」がご無沙汰ですが、正直、観ていないので記事が書けないわけです。

そんな訳で、思い出話を少し‥

Feriがフォルクスオーパーで最初に観たのは「Die lustige Witwe」(メリーウィドウ)です。

ただ、初回にはプログラムの購入を失念してしまったため、出演者の記録が唯一残っていません。まぁ、関係者の方にお願いすれば、わかるとは思うのですが、ご迷惑がかかるので、今のところ遠慮しています。

「Die lustige Witwe」と言えば、タイトルロールのHannaと、お相手のDaniloの仕上がりがポイントなのは言うまでもありません。

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しかし、脇役に当たるBaron ZetaNjegusのお芝居が、作品全体に大きな影響を与えているのは、皆さまもご存じのとおりです。

そこで、今回は、フォルクスオーパーに出演したZetaNjegusにスポットライトを当てて、今まで観た公演を振り返ってみたいと思います。ディープな世界ですねぇ。

Feriが観始めた2001年頃は、Baron Zetaには、往年の名オペレッタ歌手Rudolf Wasserlofさんが、よく起用されていました。粋な演技が光るおじさま。渋かったですねぇ。

奥さまのValencienneには、Martina DorakさんやBernarda Bobroさんが起用されていました。Feri個人としては、Martina Dorakさんとのコンビがお気に入りでした。

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June 15, 2017

謎のパンダ像

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今日は「ジャイアントパンダにまつわるお話」です。

日本では上野動物園でパンダが出産したということで話題になっていますね。和歌山では、頻繁にパンダが出産していますが、やはり首都圏だけにマスコミの騒ぎ方も尋常ではないようです‥以下、自粛。

ご存じのようにウィーンのパンダも、子どもを多数、産んでおり、注目を集めていますが、日本ほど大騒ぎをしなくなりました。これも、お国柄でしょうかね。

そう言えば、最近、Feriもシェーンブルン動物園には行っていませんね。何しろ入場料が‥

ところで、以前も、このブログでご紹介したことがありますが、お恥ずかしい話、Feriが実物のパンダを見たのは、日本ではなく、シェーンブルン動物園だけです。

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ウィーンの風土がお気に入りなのか、屋外の飼育場でのんびり(勝手気ままに)過ごしている姿が印象的でした。

さて、今日、ご紹介するのはシェーンブルン動物園のパンダではありません。楽友協会近くの路上に設置されているサクソフォンを吹いているパンダ像です。

しかも、本来「白」のところが、「金」。何とも不思議な、不気味なパンダ像。

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June 14, 2017

オーストリアの傘事情

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今日は「オーストリアの傘事情」の話題です。

先日、ご紹介した「傘の日」を提唱している日本洋傘振興協議会のホームページには、「世界の傘事情」という興味深い記事が掲載されていますが、その中に「オーストリア編」がありました。

傘の団体だけあって、まずは雨についての話題が紹介されていました。

記事によると“雨については、ウィーンは少なく、ザルツブルクがよく降る。ザルツブルクは「雨の街」とも言われ、特に6月、7月は梅雨の東京よりも降雨量が多くなる。オーストリア観光局のスタッフは、「ザルツブルクの観光ガイドが毎日傘を手放さず持っているくらい、頻繁に雨は降る。どしゃぶりではなく、細い雨が一日中降り続くようなイメージ」と説明する。”と紹介されています。

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この時期、FeriはSalzburgへ長期間滞在したことがないので、正直、実感がありませんが、何となくわかる気もします。

ここで紹介されていたのが、老舗の傘メーカーの「Kirchtag(キルヒターク)」。1903年、旧市街の「Getreidegasse(ゲトライデガッセ)」にオープンした伝統あるお店で、開業以来手作りにこだわっているそうです。

現在も、伝統の技を継承し、手元や骨を職人さんが一つひとつ丹念に仕上げているそうです。きっと、お値段も張ることでしょうね。というこはFeriには生涯無縁でしょうか‥

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残念ながら、Feriは同店を実際に見に行ったことがないので、具体的にご紹介できないのが残念です。

また、オーストリアの傘事情については、以下のように紹介されています。

“多くのオーストリア人が、そうした伝統的な高級傘を使用しているわけでは、もちろんない。オーストリア大使館のスタッフは、「黒っぽい無地の傘が一般的であり、オーストリア人は体が大きいので、それに合わせて大寸のものを使う人が多い。私は現地に行ったときに日本製のコンパクトな折りたたみ傘を使っていたが、オーストリア人は、『こんなに小さくて軽量な傘が世の中にはあるのか』と、ビックリしていた」と話す”と紹介されています。


確かに体格のよろしい方が多いので、大きめの傘が多いのかも知れません。もちろん、最近では、折りたたみ傘も見かけるようになりましたが、その比率は低いような気がします。

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June 13, 2017

Seefestspielen Mörbisch2018は「Gräfin Mariza」に決定ですが‥

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日本では6月の第3日曜日が「父の日」ですが、オーストリアでは6月の第2日曜日です。という訳で、今年は6月11日が「父の日」でした。

この時期は、季候も良いことから、お父さんを中心に庭でバーベキューというご家庭も多いという話を耳にしました。きっとお父さんが自慢の腕を振るうのでしょう。

さて、そろそろレギュラーシーズンのオペレッタやオペラがお開きになりますが、代わって夏のフェスティバルが各地で始まりますね。

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内容の善し悪しは別にして、夏の風物詩として定着しているSeefestspielen Mörbischですが、60周年記念ロゴが発表になりました。

そして、例年のことですが、2017シーズンが始まる前に、2018年の演目が発表されました。

2018年は、Feriお気に入りの一つであるカールマンの「Gräfin Mariza」に決定。これは、楽しみです。

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プレミアは2018年7月12日、千秋楽は8月25日で、都合、22公演が上演されます。

ちなみに前回、Gräfin Mariza」が上演されたのは2004年。すでに10年以上が経過しているのですね。前回は屋外の舞台を生かした楽しい演出でした。

ただ、まだ、ブログを開設していませんでしたので、紹介記事はありません。という訳で、1枚だけ、当時の写真をご紹介しましょう。

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ところで、2018年プログラムの公表に合わせて、主催者から、びっくりするような発表がありました。

それは、昨年10月に、2018年からのインダント就任が発表されたGerald Pichowetzさんが、何とスタート前に辞任を発表。同時に、新しいインダントとして、歌手のPeter Elelmannさんが就任することが発表されました。

Gerald Pichowetzさんは、2016年10月の記事でもお伝えしたように、ウィーンのフロリツドルフにあるバラエティ劇場Gloria theater総支配人ですが、個性的な俳優さん(キャバレスト)です。

2007/08シーズンにフォルクスオーパーで上演された「Orpheus in der Unterwelt(地獄のオルフェ」で、印象的なキューピット(Cupido)を演じていたので、強く印象に残っています。

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June 12, 2017

大型荷物の搬入も大変です

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今日は「荷物の搬入にまつわる話題」をお届けしましょう。

日本でも引越などの際、階段が狭いと家具や大型家電の搬入や搬出が大変ですよね。戸建て住宅の場合は、2階の窓から運び込むというケースもあるようです。そのあたり、引越のプロが色々と工夫しているのでしょう。

ところで、Feriの家主さんが17区のアパートから5区のアパートへ引っ越した際、自分で揃えたベッドやソファなどの家具は、新しいアパートへ持ってきています。

Feriは、その場に立ち会っていないので、どうやって大型荷物を搬入したのかは知る由はありませんが、5区のアパートは、古い建物で、リフトはありません。

また、階段の幅は比較的広いものの、天井が高いため、階の途中に踊り場があるタイプ。そのため、大型家具の搬入は意外と大変ではないかと思います。

17区のアパートは、部屋が1階だったのでリフト(エレベーター)を使う必要はありませんでしたが、しっかり付いていました。

このように、ウィーンも新しい住宅は、リフト(エレベーター)が付いていたりして、大型荷物の搬入も比較的容易だと思いますが、古いアパートの場合、外付けで増設する以外、リフトの設置が難しいので、家具の搬入なども工夫が必要かも知れません。

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June 11, 2017

番外編 謎の飛行機

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小耳に挟んだ話ですが、日本では6月11日は「傘の日」だそうですが、皆さまは、ご存じでいらっしゃいましたか?

日本洋傘振興協議会という団体が、暦の上で「入梅」にあたる6月11日を「傘の日」と定め、毎年ファッション性や機能性など傘の持つ多様な魅力の紹介にもつとめているそうです。

日本では、最近、傘=ビニール傘というイメージが定着してしまっているので、そういった使い捨て文化を払拭することも狙っているような気がします。

余談ですが、日本洋傘振興協議会のホームページには「世界の傘事情」という興味深い記事が掲載されているのですが、その中に「オーストリア編」がありました。その中で、SalzburgにあるKirchtagという傘の老舗が紹介されています。このエピソードは、後日、改めて‥

今日は、「ちょっと変わった飛行機のお話」です。

以前、オーストリアへの往復で頻繁に利用するドイツのフランクフルト・アム・マイン空港で、写真のような奇妙な飛行機を見かけました。

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一見すると、古くなった飛行機のようですが、機首部分が妙な形をしており、エンジン部分も変な感じです。

実は、この飛行機ですが、実際にお客さまを乗せて飛んだことがない、特殊な訓練用の実物大模型です。

この訓練というのは、航空機火災の消火と救助です。実際にガスバーナーなどにより火災をシミュレーションするため、機体は、通常の飛行機のようにアルミ合金製ではなく、耐火性の特殊な金属でできているそうです。

火災も機体だけではなく、エンジンからの出火、離着陸装置からの出火など、実際に想定される様々な場面を再現できるようです。

この訓練施設を使って、実際に航空機の消火や乗客の救助にあたる消防隊員の技術向上を図っているのです。

このような目的なので、機体のサイズは、実物大。エアバスA300、ボーイングB767クラスの大きさだと思われます。

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June 10, 2017

ORFの車両も様々‥

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今日は「ORFの話題」をお届けしましょう。

日本のNHKにあたるオーストリアの公共放送ORF(Österreichischer Rundfunk)。1924年にラジオ局として開局したのがスタートだそうです。

最近では、衛星放送やインターネットの発達で、他国の放送が簡単に観ることができるようになりましたが、オーストリア国内では、多チャンネル化をしながら、一定の存在感を示しています。

ご存じのようにウィーンフィルのニューイヤーコンサートを世界に中継しており、日本でも、その際はORFのロゴをテレビで見かけると思います。

そんなORFですが、中継車をはじめとする各種の放送用車両を所有しています。こういった車両を時々、街中で見かけることもあります。そんな車両を少し、ご紹介してみましょう。

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最初にご紹介するのは、ドイツのダイムラーがメルセデスベンツブランドで製造・販売する多目的自動車ウニモグ(Unimog)がベースになっているようです。

見かけたのは、旧市街にあるクンストフォーラム前。ただ、この車両ですが、写真をご覧になるとわかるように、いわゆる放送機器を搭載した放送用車両ではなさそうです。

側面に取り付けられているフレームが、これまた謎‥ミステリアスな車両と言えます。

美術館の前に止まっているところから考えられるのは、美術品などの貴重品を運搬する専用車両。実際、日本でも大手物流会社は、エアサスペンションや空調を完備した美術品専用の運搬車を所有しています。ただ、美術品運搬車ならばベース車両が悪路を得意とするウニモクというのは、何とも‥

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しかし、2枚目の荷下ろし中の写真を見ると、明らかに梱包した「何か」を運搬してきたようです。

ちなみに、この車両ですが、荷下ろしの際には、貨物室部分を下げることができる特殊構造になっているようです。

側面についているフレームは、貨物室を上下させる際の安全対策のカバーのようでした。ウニモクは、悪路を走行できるように車高が高いのが特長。そこで、荷下ろしの際には、貨物室が下がるのでしょう。

この箱の中身が知りたいところですが、残念ながら、これは永遠の謎でしょうか‥しかし、放送局が、なぜ、このような特殊車両を所有しているのか‥これも興味がありますね。

次にお目にかけるのは大きなパラボラアンテナが特徴的な放送衛星による中継を行うための小型車両。

ベースは、こちらもメルセデスベンツブランドのミニバンです。ウィーン市内にある某政党本部前で見かけたものですが、こちらでは日常的に放送衛星を使って中継をしているようです。

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June 09, 2017

速報 Baden2017/18シーズン プログラム

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各劇場で2017/18シーズンの公演プログラムが発表になっていますが、夏公演が行われる関係で、発表が遅れていたBaden(バーデン市立劇場)でも、やっと冬公演のプログラムが公表されました。

特に2017/18シーズンは、フォルクスオーパーのオペレッタが低調なので、FeriとしてはBadenが気になっていました。

しかし、オペラ公演が入ったため、オペレッタは事実上、2作品と、ちょっと寂しい展開です。

オペレッタ
Die Kaiserin(皇妃)
Leo Fallの作品で、1915年にベルリンのメトロポール劇場で初演されました。

ただ、Feriは観たことがないので、内容のご紹介はできません。2017年12月16日プレミア。2018年2月1日まで、12公演が上演されます。

タイトルロールのDie KaiserinにはMiriam Portmannさん、Der Gemahl der KaiserinにはReinhard Alessandriさん、Prinzessin AdelgundeにはVerena Barth–Jurcaさんらの名前が挙がっています。

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Maske in Blau(青い仮面)
Fred Raymondの作品で、ベルリン・オペレッタです。舞台は1930年頃のサンレモとアルゼンチン。ミュージカルに近い内容です。

この作品も、あまり上演されることはありませんが、Badenでは、かつて夏公演で上演されたことがあります。はっぱさんが鑑賞記をご自身のブログにアップされています(詳しくはこちら)。

2018年1月20日プレミア。2018年3月18日まで、13公演が上演されます。出演者には、Jevgenij Taruntsovさん、Maya Boogさん、Jens Jankeさん、Caroline Vasicekさんなどの名前が挙がっています。

Eine Frau, die weiß, was sie will
オスカー・シュトラウスの作品です。2018年4月20日がプレミアですが、21日のわずか2公演。

出演者にはMatjaž Stopinšekさん、Beppo Binderさん、Georg Wacksさんなどの名前が挙がっています。

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June 08, 2017

有償イベントに思う‥

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オーストリアの飲料メーカーRedBullが主催する「Red Bull Air Race2017」第3戦が、先週末、日本の千葉県・幕張市でが行われ、日本の室屋義秀選手が、第2戦サンディエゴに続く2連勝、昨年の千葉戦に続く3連覇を達成し、2017シーズンのポイントリーダーにも躍り出ました。

ちなみに、今回、2位はペトル・コプシュタイン選手、3位はマルティン・ソンカ選手でしたが、いずれもチェコから参戦しているパイロットです。

最近、日本ではNHKが、海外のレースを中継していることもあり、大変盛り上がったようです。

今年は、レースの合間に会場を盛り上げるサイドアクトに、アメリカで飛行可能に復元された零戦、ワールドツアーのブライトリングDC-3Aなどが参加したこともあり、多くの航空ファンで賑わったようです。

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インターネット上には、レースの模様と同時に会場を優雅に飛行する零戦やDC-3Aの写真が多数掲載されており、会場に出向けなかったFeriも、当日の雰囲気を知ることができました。

ただ、その中で気になったのは、有料の観覧エリアに入場せずに、場外から撮影している方が多いということです。

日本で行われる航空ショーの多くは自衛隊や在日米軍などが主催するため、入場無料が一般的です。それに対して、Red Bull Air Raceは、自動車のF-1などと同じく、高額な入場料を支払って見学するようになっています。

また、様々なサービスが提供される高額な観覧席もあります。

日本では、非常に高いという評価が定着しているのですが、こちらでは、ゼクトをかたむけながらレースを観戦するというのは、一般的な行為です。ある意味、対象は全く異なりますが、オペラ鑑賞と一緒です。

ただ、鑑賞する対象が空を飛んでいるため、結果的に観覧エリア外からも見えてしまう‥というだけの話。

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June 07, 2017

歴史とともに‥街頭体重計(下)

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6月5日、オーストリア・アルプスTrofaiachで、警察の山岳救助隊員が、遭難した登山者を救助するため、ヘリコプターからロープで下り、自分も含めた3人をつり上げようとしたところ、ロープに不具合が発生。

3人全員がかなりの高さから渓谷に落下し、救助隊員を含む2人が死亡するという痛ましい事故が起こりました。

山岳救助の経験が豊富なオーストリアでも、こういった事故を防ぐのは難しいようで、残念です。

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さて、今日も昨日に引き続き「街頭体重計にまつわる話題」をお届けしましょう。

住民の健康管理という目的を担った市営の街頭体重計ですが、その後、大きな問題に直面します。

個人の体重は、今で言うところの「個人情報」です。そのため、プライバシーに対する意識が高まるにつれて、大人を中心に、利用を敬遠する人が増えてきたのです。これは何となくわかりますね。

利用者の激減により、1970年代には公共事業としての街頭体重計が行き詰まりをみせ、事業が民間へ移管されることになります。

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当時は、2社が、街頭体重計の事業に参入していたようです。

その後、事業の統合が行われ、現在ではブルゲンラント州のPinkafeld(ピンカンフェルト)という街にあるPopp Karin / Andreasという会社が、設備の維持と運営を行っているようです。

現在の街頭体重計は、写真をご覧になるとわかるように、機械式の伝統的なスタイルです。そのため、維持管理に非常に手間がかかります。

では、ウィーン市内に街頭体重計は何基設置されているのでしょうか。

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June 06, 2017

歴史とともに‥街頭体重計(上)

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今日は「ウィーン市内ではおなじみの街頭体重計の話題」です。

ウィーンへお越しになった皆さまは、街頭に設置されている不思議な有料体重計(Öffentlichen Personenwaagen)を見かけたことがあると思います。

実際、観光客の中には、使っているグループを見かけることもあります。

この街頭体重計ですが、正直、色々と気になって仕方がありません。そこで、ちょっと調べて見ました。

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まず、最初に登場したのは1888年5月、プラーターだそうです。現在と同じく、硬貨を使用する有料タイプだったのです。

しかし、お客さまは、これが何なのかわからなかったようで、警備員が使い方を説明していたという記録があります。今で言う「アトラクションの一つ」だったようです。

当時は、コインの認証が難しく、この点で様々な改良が施されたようで、1891年には実用的なシステムが完成したと言われています。

プラーターのアトラクション的な位置づけであった街頭体重計ですが、その後、肥満が社会問題になるにつれて、住民の健康管理に街頭体重計を活用する動きが生まれます。

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何しろ、こちらの皆さんは健啖家が多いですから‥ 

しかし、誰しも美味しいものを沢山食べてもスリムな体型でいたい‥と考えるもの。そこで、1927年頃から、街頭体重計の量産が始まり、市内に体重計が設置されるようになりました。

ただ、やはり他人をからかう目的で街頭体重計を使う人もいたようです。

第二次世界大戦を経て、敗戦国となったオーストリアも大きく変わりました。

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June 05, 2017

オーストリアの風力発電事情

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今日は「オーストリアの電力事情」にまつわる話題です。

オーストリアでは再生可能エネルギーの活用という観点から、太陽光発電に加えて、以前から風力発電にも力を入れています。ただ、太陽光発電と異なり、最適な地域が限られています。

ご存じの方お多いと思いますが、風力発電は強風が吹く場所は不向きで、風は弱くても、安定して風が吹く場所が最適なようです。

ブルゲンラント州の風力発電施設を観ると、プロペラがゆったりと回転しており、これで本当に発電できるの?という疑問がわくほどです。

実際にはプロペラの回転数をギアで増速して、発電機を回しているので、ゆっくりと回っていても問題はないそうです。

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ところで、日本のように定期的に台風が襲来する地域では、プロペラの保護が難しいという話を耳にしたことがあります。

実際、日本の離島などでは、台風が襲来した際、プロペラが破損し、風力発電が一時、運用を停止したこともあるそうです。

また、北海道の宗谷岬には大規模なウィンドファーム(風力発電施設)がありますが、風との付き合い方が難しいとか‥ あのエリアも冬は強風が吹きますからね‥

以前、新聞にオーストリアの「風力発電の現状」が紹介されていましたが、最も発電量が多いエリアがニーダーエスターライヒ州(797mw)、次がブルゲンラント州(770mw)です。それ以外は発電量が少なく、ウィーンは7mw、シュタイヤマルク州は83mw、オーバーエスターライヒ州26mw、ケルンテン州0.5mwとなっていました。

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やはり山が多いため、気流が安定しないザルツブルク州、チロル州などではウィンドファームはなく、発電実績がないようです。

この情報を見ると風力発電に向いている地域と不向きな地域がはっきり別れていることがわかります。

Feriは、てっきり広大な平原が広がるブルゲンラント州の方が、発電量が多いと思っていたのですが、ニーダーエスターライヒ州の方が、上なのですね。

なお、現在、オーストリアにある風力発電施設は1191箇所あるそうです。

この記事を見ると、2000年には79mwだった風力発電の総発電量が、2014年には2064mwにまでアップしていることがわかります。

発電量が3倍弱に増えている訳です。このデーターを見るとオーストリアが積極的に風力発電を推進している様子がわかります。これはクリーン電力法の施行が大きく後押しをしているようです。

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June 04, 2017

姉妹都市提携30周年

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今日は「姉妹都市提携の話題」をお届けしましょう。

ウィーン市の区と日本の都市(または区)で、姉妹都市の提携を結んでいるところがあるのは、この話題はブログでも何回か取り上げていますので、皆さまもご存じのとおりです。

今年、フロリツドルフ区(22区)と東京の葛飾区が姉妹都市の提携を結んで、30周年になるそうで、6月10日、葛飾区内にある「かつしかシンフォニーヒルズ」でウィーン少年合唱団の記念公演が開催されることになりました。

なお、「かつしかシンフォニーヒルズ」は、開館25周年を迎えたそうなので、姉妹都市の縁組みと、ほぼ同じ歳月を経過していることになります。

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フロリツドルフ区と葛飾区の姉妹都市提携のきっかけとなったのは、映画「男はつらいよ」のロケーションだったのいうのは有名な話。

東京都葛飾区とフロリツドルフ区は、1987年に姉妹都市の縁組みを結んでいます。

“日本の下町の気質は古き良きウィーンっ子に通ずるものがある”」と言われることがありますが、旧市内からドナウ川を越えて、フロリツドルフ周辺まで来ると、ウィーン旧市街とは雰囲気がずいぶん違います。

最近では外国人の姿を多くみかけるようになりました。

この手の姉妹都市ですが、縁組みを推進した首町は熱心なのはわかるのですが、後継者は熱が冷めてしまうことがあります。

そのため、有名無実になってしまうケースもあるようです。また、肝心の住民の関心が低い点も問題ではないかと思っています。やはり住民が自主的に推進したものでないと、なかなか定着しないのかもしれません。

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June 03, 2017

Wiener Schnitzelよもやま話(下)

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凝りもせず、今日も一昨日、昨日に続いて「Wiener Schnitzelよもやま話」をお届けしましょう。

恐らくFeriがドイツ語圏で最も多く食べている料理がWiener Schnitzelだと思います。それだけに、色々な経験があります。

まず、Wiener Schnitzel本体は、肉の違いがあるだけで、どこでも、ほぼ同じです。今回、久しぶりにWiener Schnitzelの写真を揃えてみると、お店によって色々な盛り付けがあることがよくわかりました。

また、Wiener Schnitzelの多くは、いわゆる「衣」が波打っているケースが多いのですが、中には日本の豚カツのように、波打っていないものもありますね。

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これは調理方法の違いによるものなのかもしれません。今後、機会があったら日本オーストリア食文化協会の方に、「この違い」うをかがってみたい内容の一つです。

さて、こうやって写真で比べてみると、肉の大きさもさることながら、最も違うのは付け合わせ。

オリジナルは、「付け合わせなし」だったそうで、現在でも伝統的な様式のレストランでは、写真のように「本体」だけがお皿の上に鎮座しているケースもあります。唯一載っているのはレモンくらいでしょうか。

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さらに、定食(Menü)などでは、別にサラダが付いてくる場合もあります。地方に行くと、定食のサラダとは思えない量のものが出てくることも‥

ちなみに定食の場合、単品よりも肉が若干小さいケースもありますが、Tagesspppeなどが付いてくるので、結果としてリーズナブルです。

実際、ウィーンのバイスルなどでも定食として提供されているケースも多いですね。

さて、言葉は悪いですが、肉の量を少なくしてボリューム感を出そうとすると、付け合わせを工夫するのが一番。

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June 02, 2017

Wiener Schnitzelよもやま話(中)

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今日も昨日に続いて「Wiener Schnitzelよもやま話」をお届けしましょう。

Feriが気になっていたのは、いつ頃からWiener Schnitzelという名前が一般的になったのか‥ということです。

日本オーストリア食文化協会の方にうかがったところ、この名前は1902年に出版された「ウィーン市民の料理」という料理本の中で初めて使われたそうです。

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ちなみに、それ以前は、Wiener Schnitzelに当たる料理は「コストレッタ アッラ ミラネーゼ」として紹介されているとか‥100年以上の歴史があるのですね。

ところで、「パン粉をつける料理」の由来も、うかがうことができました。パン粉料理は12世紀頃、東ローマ帝国の首都であったコンスタンティノープル(現在のイスタンブールの前身ですね)で生まれたそうです。

それが、アンダルシアを経由して、イタリアに伝わったと言われています。

当時、イタリアのミラノでは、医者が“金箔が心臓に良い”とい風潮していたそうで、裕福な皆さまは、こぞって料理に金箔を載せて食べていたそうです。

しかし、これが禁止されてしまったため、黄金色に焼かれたパン粉料理が代役として脚光を浴びることになったとか‥お料理の世界も奥が深いですね。

さて、ウィンナ・シュニッツェルには、似たような料理も存在します。

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June 01, 2017

Wiener Schnitzelよもやま話(上)

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今日から6月になりましたが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

さて6月最初の話題はオーストリアの名物料理「Wiener Schnitzel(ウィンナ・シュニッツェル)のお話」です。ただ、この内容の一部は、日本オーストリア食文化協会の世話役をしている方から伺ったもの参考にさせて頂いています。

Feriが始めてオーストリアを含むヨーロッパに行ったのは1978年のことでした。当初、ヨーロッパ旅行を何度か経験している先輩と一緒に行く予定で、安心していたのですが、先輩の急病で、急きょ、途中まで1人で旅をすることになりました。

なお、途中から後発の友人と合流することになっていたので、それまでの数日間が、正直、大変でした。

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そこで、病気で休んでいる先輩のところを訪問し、色々と「旅のヒント」をもらったのですが、その際、“ドイツ語圏で食事に困ったら、ウィンナ・シュニッツェルを頼めば大丈夫”というアドバイスをもらいました。

当たり前ですが、それまでFeriはウィンナ・シュニッツェルを食べたことはありません。

という訳で、1人で旅行中はブルストとウィンナ・シュニッツェルでしのいだことも、今となっては懐かしい思い出です。

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ウィンナ・シュニッツェルの良いところは、比較的値段が安いにもかかわらず、肉料理なので、ボリュームもあり、お腹を満たすことができる点でしょうか。

それ以上に、どこで頼んでも、付け合わせ以外は同じ料理が出てくるので、「何が出てくるかわからない」という不安がまったくない点が、初めてのドイツ語圏旅行者には助かりました。

Feriは、フランス方面には余り関心が無いので、詳しくないのですが、日本オーストリア食文化協会の方から、フランス料理にも、ウィンナ・シュニッツェルと似た「Escalopes de veau a la viennoise」(仔牛の薄切りウィーン風)という料理があることを教えて頂きました。

これをしていれば、始めてパリを訪問した時、Feriも困らなかったかもしれません(笑)。

各種のガイドブックにも「オーストリアを代表する料理」であるウィンナ・シュニッツェルについて色々と書かれていると思います。

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