« オーストリアの風力発電事情 | Main | 歴史とともに‥街頭体重計(下) »

June 06, 2017

歴史とともに‥街頭体重計(上)

Img_2014_09_7103

今日は「ウィーン市内ではおなじみの街頭体重計の話題」です。

ウィーンへお越しになった皆さまは、街頭に設置されている不思議な有料体重計(Öffentlichen Personenwaagen)を見かけたことがあると思います。

実際、観光客の中には、使っているグループを見かけることもあります。

この街頭体重計ですが、正直、色々と気になって仕方がありません。そこで、ちょっと調べて見ました。

20170605ss00002

まず、最初に登場したのは1888年5月、プラーターだそうです。現在と同じく、硬貨を使用する有料タイプだったのです。

しかし、お客さまは、これが何なのかわからなかったようで、警備員が使い方を説明していたという記録があります。今で言う「アトラクションの一つ」だったようです。

当時は、コインの認証が難しく、この点で様々な改良が施されたようで、1891年には実用的なシステムが完成したと言われています。

プラーターのアトラクション的な位置づけであった街頭体重計ですが、その後、肥満が社会問題になるにつれて、住民の健康管理に街頭体重計を活用する動きが生まれます。

20170605ss00003

何しろ、こちらの皆さんは健啖家が多いですから‥ 

しかし、誰しも美味しいものを沢山食べてもスリムな体型でいたい‥と考えるもの。そこで、1927年頃から、街頭体重計の量産が始まり、市内に体重計が設置されるようになりました。

ただ、やはり他人をからかう目的で街頭体重計を使う人もいたようです。

第二次世界大戦を経て、敗戦国となったオーストリアも大きく変わりました。

20170605ss00001

戦後、しばらくしてウィーン市当局が、住民に対する健康管理の一環(多量のアルコール摂取や喫煙なども含む)として、街頭体重計の利用を考えました。

現在の街頭体重計は、純粋な機械式の秤ですが、当時は、健康管理の一環だったので、計測データーがプリントアウトされるような仕組みの体重計が開発され、1950年代に、市内に設置されました。

当時の秤は「Schnellwaage 24000 MI」というタイプで、現在の伝統的なスタイルではなく、自動販売機を連想させる箱形のものでした。

Img_2016_09_0684

当然ですが、実用性を重視した体重計なので、筐体の横には手荷物などをぶら下げることができるフックが付いていたそうです。確かに、荷物を持って体重を量ったのでは、意味がありませんからね。

また、ウィーン市では、当時、理想的な体重についての情報を提供するなど、住民に対して啓蒙活動も行っていたようです。この頃は、運営は公営でした。つまり市営体重計という訳です。

ちなみに、この時期が「街頭体重計の黄金時代」だったと言われています。

続きは、明日、お届けしましょう。

※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります delicious

Br_decobanner_201105_b_3

街角の話題 |

« オーストリアの風力発電事情 | Main | 歴史とともに‥街頭体重計(下) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« オーストリアの風力発電事情 | Main | 歴史とともに‥街頭体重計(下) »