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July 09, 2017

オーストリア航空の長距離路線は今‥

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先日、2018年5月(夏ダイヤ)からウィーン-成田線の運行再開が発表されましたが、今日は、それに関連してオーストリア航空の長距離路線の現状を振り返ってみましょう。

現在、オーストリア航空の長距離用機材は、ボーイング777-200ER(5機)とボーイング767-300ER(5機)の2機種です。

正直、いずれも一世代前の機材なので、最新のボーイング787やエアバスA350に比べると必ずしも燃費は良くありません。

燃費のことは、乗っている分にはあまり関係はありませんが、運行コストに直結する問題だけに、航空会社は気を遣うところです。

Feriは、当初、老朽化が進んでいるボーイング777-200ERを、新しい燃費の良い機材にリプレイスしたタイミングで、日本線が復活するのではないか‥と考えていただけに、ボーイング777-200ERの増備で対応するという情報に接したときは、正直、驚きました。

Os_b777_002

現在、ボーイング777-200ERは製造中止にはなっていないようですが、新規の発注は2013年7月が最後なので、オーストリア航空は恐らく中古の機材を購入するものと思われます。

ちなみに前回はベトナム航空が使用していた機材を購入しました(Boeing 777-2Q8/ER、登録番号OE-LPE)。ちなみにベトナム航空は、いち早くボーイング787-9を導入し、B777-200ERと交代させています。

ちょっと語弊はありますが、先進国の元ナショナルフラッグキャリアが、発展途上国で使用していた機材を中古で導入する例は珍しいと思います。もしかしたら、またベトナム航空から入手するかもしれませんね。


さて、路線に話を戻すと、現在、オーストリア航空の定期長距離路線は、北米、東南アジアの2方面に限定されています。

北米線は、ワシントン、ニューヨーク、マイアミ、ロサンゼルス、トロントの4路線です。

Os_b767_01

このうち、現在はロサンゼルスにB777-200ERが投入されており、それ以外の路線はB767-300ERです。

一方、東南アジア線は、北京、上海、香港、バンコクの4路線で、いずれもB777-200ERが投入されています。

実際、機材の運行状況をリアルタイムで閲覧できるFlightradar24.comなどで、機材繰りを見ると、かなりハードなスケジュールであることがわかります。

必ずしも運行パターンが固定化されている訳ではなさそうですが、以下のようなパターンが見られました。

ウィーン→香港→ウィーン/ウィーン→ロサンゼルス→ウィーン/ウィーン→北京→ウィーン/ウィーン→香港→ウィーン/ウィーン→バンコク→ウィーン/ウィーン→北京→ウィーン/ウィーン→香港→ウィーン/ウィーン→バンコク→ウィーン

ご存じのように東南アジア行きは到着が翌日になりますが、当然、その日のうちに折り返し。驚くのはウィーン到着後、その日のうちに別の目的地へフライトしている点です。

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運用効率重視のダイヤを組んでいることがよくわかります。

新しい日本線のダイヤは、

-OS51便 ウィーン17時55分発→成田12時05分着
-OS52便 成田14時00分発→ウィーン19時00分着

となりましたが、これも機材繰りの関係だろうと推測されます。

つまり、他の目的地からウィーンに到着した機材を、同日中に成田便へ回すわけです。実際、上記の運用例を見ても、ほとんどウィーンで夜を明かすことはなく、すぐに次の目的地に飛び立っていきます。

さて、東南アジアからウィーンへ到着する便の時刻をまとめてみると、以下のようになります。

-北京便OS63便:15時30分着
-上海便OS76便:16時00分着(火曜日)、15時30分(水曜日)
-香港線OS68便は19時15分着
-バンコク便OS16便は18時45分着

香港線とバンコク線は、成田行きのOS51便に間に合いませんが、北京便のOS63便と、上海便のOS6便については、ターンアラウンドが2時間ほどあるので、ウィーンでの折り返し投入は可能です。

また、ロサンゼルス発のOS82便は、ウィーンに12時05分に到着するので、十分、OS51便へ投入することが可能です。

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このような機材繰りを想定すると、1機の増備でも綱渡りではありますが、何とか運行ができそうです。

日本線にはB777-200ERの投入が発表されていますが、2018/19シーズンの冬ダイヤから解説予定のケープタウン線(OS31便・32便)は、恐らくB767-300ERになると思われます(現時点では投入機材は発表されていません)。

ところで、現在、オーストリア航空は、ルフトハンザの傘下に入っていますので、ルフルトハンザの経営戦略に左右されます。

ルフトハンザの日本線ですが、本来は「成田縛り」があるため、成田から前便を羽田に移管することはルール違反であるにもかかわらず、前便が羽田発着に。

一応、フランクフルト-成田線の運休は夏季限定としていますが、冬ダイヤの動向は未定。若干のブランクはありますが、成田から完全に手を引く代わりに、子会社のオーストリア航空を成田に戻したような気もします。

さて、コメントにもありましたが、機内サービスの改善が行われるかという点が気になります。プレミアムエコノミーの導入は、遅きに失する感がありますが、Feri個人の見解としては、エコノミークラスは従来と代わらない(3-4-3)と考えています。

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一時期、日本線は、旅行代金がお安いことで有名な某旅行会社の御用達エアラインのようになっていたこともあり、エコノミークラスに関しては、非常に安い値段で同社に卸していたようです(あくまでも噂です)。

つまり、満席になっても、あまり儲からない訳です。日本のエアラインが、長距離国際線でエコノミークラスの提供座席数を削減しているのも、やはり利益率確保のためだと言われています。

その分、利益率の高い、ビジネスクラスやプレミアムエコノミークラスについては、一定のサービスをしてくるような気がしています。

正直、ヨーロッパのエアラインの多くは、長距離路線であってもエコノミークラスはLCC並みのサービスにレベルダウンしているところが多数。ましてや経営が厳しいオーストリア航空の場合、劇的なサービス向上は望めないと思います。

機内の仕様については、良い意味でFeriの予想が外れてくれれば良いのですが、続報を待ちたいと思います。

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