写真特集 シュナップス売りのお姉様
早いもので、来週の「金曜日」は9月です。
日本では、週末が「夏休み最後の日曜日」となるため、色々と賑わうことでしょう。ただ、暑さが戻ってきた地域もあり、過ごしやすいとは言えないかもしれませんが。
さて、皆さまは、どのような夏をお過ごしになりましたでしょうか。
今日はオーストリアのブラスバンドには欠かせない存在である「シュナップス売りのお姉様」の話題です。
夏だけではありませんが、オーストリアでは各地に地元のブラスバンドが存在します。
各種のFestや記念行事に参加するのはもちろん、夏は広場で定期的にコンサートを実施しています。
こちらのブラスバンドの多くは、地元のMusikverein(楽友協会)が中心となって運営されているものが多く、メンバーも老若男女、多種多様です。
特に地方に行くと、その傾向が強いようです。ある意味、音楽大国らしさを感じる存在でもあります。
ところで、こちらのブラスバンドは、通常、演奏しながら行進し、会場に入ってくるのが一般的です。
その際、行進の先頭に立つリーダーの両脇に必ず随伴しているのが「シュナップス売りのお姉様」。
実際、行進が終わってポジションに着き、バンドの演奏が始まると、周辺を巡回して観客にシュナップスを販売しています。
通常、2名一組ですが、場所によっては4名編成というバンドもあります。
ご存じのようにシュナップス(Schnaps)は、ジャガイモや果実から造られるアルコール度数の強い蒸留酒の総称です。アルコール度数が高いため、結構、きついです。
気付け薬的な使い方をするケースもあるようですが、平素はBierの飲んでいる場合、口直しとしていただくケースが一般的です。
さて、販売方法が独自で、使い回しのカップ(金属製またはガラス製)に、肩から提げた樽(角型のものもあります)からシュナップスを入れて、お客さまに手渡します。
お客さまは、それを一気飲みするというもの。お値段は、ブラスバンドへの寄付のような位置づけなので、2Euroくらいが一般的です。もちろん、飲み終わったカップは、お姉様に返却。布巾できれいに拭いて、次のお客さまへ‥
古い表現になりますが、「ブラスバンドの看板娘」なので、若いお嬢様が起用されるのが一般的です。
Feriは、詳しくは知りませんが、この起源が恐らく軍楽隊時代に遡るのではないかと思います。
地方のバンドは、コスシュームも民族衣装をベースにしたもので、それぞれ個性的ですが、「シュナップス売りのお姉様」のコスチュームも、基本的にはバンドメンバーと合わせてあります。
ただ、オーストリアの民族衣装であるディアンドルをお召しになっているケースもあります。
しかし、きれいなお姉様に“お一つ如何ですか?”と言われると、おじさまはつい、手が出るのが世の常。結構、試飲されている方が多いですね。
夏のFestなどでは、Bierも販売していますので、その合間に、シュナップスで口直し(完全な言い訳モードですが)という感じです。
という訳で、オーストリア各地で見かけたブラスバンド付属のシュナップス売りのお姉様方を、写真でご紹介しましょう。
平素は、お堅い感じの写真が多いですが、今日はお姉様のポートレートが中心です(笑)。
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