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August 07, 2017

ちょっと変わった小さな児童公園

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今日は「小さな街で見つけたちょっと変わった児童公園」の話題をお伝えしましょう。

こちらでは、色々な公園がありますが、基本的には地方自治体が開設しているのが一般的です。

以前、夏休みにニーダーエスターライヒ州の小さな街に住む友人夫婦を訪ねた時、その街で、ちょっと変わった公園を見つけました。

ウィーンなどでも見かける児童用の各種遊具を備えた公園なのですが、入り口のゲートにご注目。「Raiffeisen Spielpark」と書かれています。

オーストリア、特に地方を巡っていると「Raiffeisen」という看板を見かけることがありますが、Raiffeisenは、ちょっとユニークな共同組合銀行です。

この組織ですが、ドイツ人のFriedrich Wilhelm Raiffeisen(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ライファイゼン)という方が創設したものです。

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1860年代、Raiffeisenはドイツ・フランマースフェルト市長の時、農民が高利貸しに貪られる農民を見て、「協同組合による自助」をというアイデアを思いつき、協同組合銀行を創設します。

また、金融機関のみならず、信用組合の力を活用して学校の建設、道路の整備、農産物の販売ルート確保といった「ドイツでの村づくりの基礎」を創り上げたそうです。

さて、オーストリアのRaiffeisen Zentralbankも共同組合銀行で、創立当初は農家に対する融資が中心だったそうですが、現在は、商工業企業への融資が増えるなど、幅広い領域で活動をしています。

興味深いのはグループの構成です。各地にある個別のRaiffeisen Bank(477行、約1600拠点)が、8つのRaiffeisenlandesbank(州銀行)を所有し、それらの州銀行がRaiffeisen Zentralbank(中央銀行)の株式を所有しています。

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現在では、銀行の他、保険やリース、非金融事業の子会社も傘下に持つ巨大な金融グループRZB Groupを構成しています。

組合員数は170万人(人口の約20%)で、グループとしてはオーストリア国内最大規模の金融機関です。

日本のJAバンクに近い組織と言えるでしょう。そのため、地方の農業エリアに行くと、「Raiffeisenbank」という銀行をよく見かけます。

オーストリアのRaiffeisenは、メインの金融業だけでなく、日本のJAと同じく、農業関連資材の調達や販売、農産物の保管なども行っています。そのため、地方の街へ行くと、Raiffeisenのマークをよく見かけることがあります。

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写真はRustの街で見かけたRaiffeisenBankが運営している農業関連資材倉庫です。まさしく日本の農協とイメージが重なりますね。

なお、現在、Raiffeisenの名を冠した金融機関や共同組合は、「発祥の地」であるドイツの他、オーストリアやハンガリーなど、ヨーロッパのいくつかの国で見ることができます。

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さて、この児童公園に話を戻すとRaiffeisenの名前を冠しているところから、この団体が資金を提供して創り上げたものなのでしょう。日本流ならば「JA○○児童公園」といったニュアンスですね。

ただ、Feriは、他の場所で、Raiffeisenの名を冠して児童公園を見たことはありません。

公園そのものは、写真をご覧になればわかるように、子供さんが遊ぶ遊具を備えた公園ですが、Feriが訪問したときは、時間帯が悪かったためか、誰も利用していませんでした。

のんびりとした時間が流れる児童公園。Raiffeisenが地方都市では、強い影響力を持っていることを実感しました。

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