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August 31, 2017

Zahnradbergbahnen in Österreich(番外編)

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3回に渡ってお伝えしたオーストリアの歯車式登山鉄道。ちょっとディープな内容でしたが、皆さま、いかがだったでしょうか。

まぁ、周辺知識がなくても登山鉄道を利用して山頂の登るのは、心がわくわくするものです。是非、皆さまもお出かけになったらいかがでしょうか。

さて、今日は番外編として、歯車式登山鉄道の周辺情報をお届けします。

○Kahlenberg Bahn
以前も、このブログで遺構を紹介したことがありましたが、かつてウィーンにも歯車式登山鉄道が存在しました。

これがKahlenberg Bahnです。この鉄道は、1873年に開催されたウィーン万国博覧会のアトラクションという位置づけで、スイスのVitznau-Rigi-Bahnをモデルに建設が計画されました。

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しかし、用地買収や建設費用の確保などが難航し、開業したのは万国博覧会が閉幕した翌年、1974年のことでした。

今回、ご紹介した登山鉄道が、いずれも狭軌鉄道であったのに対し、Kahlenbergbahnは標準軌(軌間1435mmを採用したのが、最大の特徴です。ラックシステムは、Achenseebahnと同じ、リッゲンバッハ式(Rigenbach)式が採用されました。

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この鉄道は、Kahlenberg A.G.という会社が運営していたもので、Nussdorf-Kahlenber間5.5km(途中にGrinzing、Krapfenwaldelという二つの駅がありました)を30分(下りは25分で結んでいました)。ちなみに列車の最高速度は、12km/hでした。

スイスのリギ鉄道をモデルとしていたこともあり、使用されていた蒸気機関車は、スイスSLMで6両が製造されています。

ただ、他の鉄道が、道路輸送が難しい山岳地帯にあるのに対し、Kahlenbergは標高も低く、自動車でも簡単に山頂まで行くことができます。

そのため、モータリゼーションの発達、第1次世界大戦敗戦などの影響により、1919年に定期運行を停止。最終的に1921年に廃止となりました。現在でもNussdorfには、当時の駅舎がレストランとなって残っているほか、沿線にも遺構が点在しています。

さて、国際的な観光地となった現在のウィーン。この鉄道が、今、残っていたら、もしかしたら人気を集めたかもしれません。

ただ、現在は住宅開発が進んでいることもあり、逆に沿線住民からの賛同が得られない可能性もありますが‥

○Zahnradbergbahnenの模型
鉄道模型大国のヨーロッパでは、変わった鉄道や車両の鉄道模型も発売されています。鉄道模型も趣味だったFeriは、この歯車式登山鉄道の模型がないものか‥と思っていた時期があります。

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誰でも考えることは同じようで、実はオーストリアの無名メーカーが、Schafbergbahnの模型を発売していました。スケールは、こちらでは標準的なHO(1/87)サイズです。

ただ、車両は組み立て式のキットになっており、自分で作り込む必要があります。もちろん、事物同様、ラックレールがついた専用のレールも発売されており、ジオラマの製作も可能です。

その昔、Schafbergbahn山麓駅の出札口でスーベニアとして販売していました。しかし、小さい機関車である上に、特殊構造であるため、製作は大変そうです。

Feriも、若い頃、迷ったあげく、現地でキットを購入しましたが、実際に手に取ってみると、仕上げるのは非常に難易度が高いことがわかりました。

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しばらくしてから、日本の鉄道仲間でSchafbergbahnに傾倒しているメンバーが結託して、日本で鉄道模型製作のプロにキットの製作を委託することにしました。

ただ、作る方は現地で本物を見たことがないので、Feri達が写真などの資料を提供して、参考にしてもらいました。

さて、組み上がった特注品は、「さすが日本」と言える、見事な仕上がり。発注した仲間は、それぞれ自分が好きな機関車を番号指定で製作してもらったので、全員の機関車が集まると、Schafbergbahnが再現できます。

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また、機関車側面に取り付けられているニックネームのプレートについては、実際の写真を縮小する方式で、製作しました。

なお、このキットを作っていたメーカーは、残念なことに、倒産してしまったようで、その後は入手することはできなくなりました。

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さて、時は経ち2015年10月にMesse Wienで開催された「MODELLBAU MESSE」を見学した時のことです。

何と、FERRO-TRAIN Vertriebsges.m.b.H という会社から、Zahnradbergbahnenの模型が新たに発売されていました。

詳細は確認した訳ではありませんが、どうも、金型などは、前のメーカーから譲渡されたような雰囲気でした。

今回は完成品も発売されており、お値段は機関車が1台233Euro、機関車と客車のセットが299Euroでした。

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また、写真のようなジオラマも発売されており、手軽に歯車式登山鉄道を自宅で楽しむことができます(お値段は1205Euro)。もちろん、ラックレールのついた線路も発売されています。

このメーカーは、かなり特殊な鉄道模型を製造しているようで、歯車式登山鉄道以外にも珍品を発売しています。

歯車式登山鉄道についても、SchafbergbahnとSchneebergbahnの両方が発売されているのですが、様々なバージョンが用意されているのがファン心理をくすぐります。

ちなみに、この会社ですがウィーンのHietzingにあります。一度、訪問してみたいところです。

○記念切手
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オーストリアも日本と同じく、記念切手が多数、発行されています。日本以上に鉄道関連の切手が発行されているようで、歯車式登山鉄道の記念切手も発行されています。

また、切手だけでなく、記念スタンプも制作されることがあります。今回お目にかけるのは、Schafbergbahn100周年記念のものです。切手は1種類ですが、スタンプは2種類存在したようです。

また、Achenseebahn100周年の記念切手も発行されています。

専用の台紙に切手を張り、スタップを押した商品も販売されていました。今回、お目にかけるのは、その商品です。切手の額面がシリングなのが、時代を感じさせますね。

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