« 高級アパートへのご入居が始まりました | Main | Frühstückも色々です »

September 12, 2017

Auskreuzung der Linien2 und 44

Img_2017_09_5192

今日は再び「Wiener Linienの話題」をお届けしましょう。今回は「路面電車編」です。

今回、U1の延長開業に関連して路面電車の路線改編が行われました。先日、お伝えした58系統の廃止、67系統の路線短縮(Otto-Probst-Platz-Reumannplatz)、60系統の延長(Westbahnhof -Rodaun間)、更に停留所名の変更など、色々な変化がありました。

その中で、Feriが注目していたのは、大規模な設備改良工事を伴う2系統と44系統の路線変更です。

Img_2017_09_0507

このブログでもご紹介したように、ダイヤ改正前から、路線を短縮して地上設備の工事を行っていました。

そして、9月2日のダイヤ改正で、2系統はDornbach-Friedrich-Engels-Platz間、44系統はSchottentor-Maroltingergasse間に運行系統が変更されました。

両系統は、Wienを代表するBier会社Ottalringerの本社工場前のJohann-Nepomuk-Berger-Platzで路線が入れ替わる訳です。

Img_2017_09_5198

Wiener Linienも独自のロゴマークやリーフレットを制作してまで、アピールしている位ですから、力の入れ方がわかります。

そこで、ダイヤ改正後、路線が入れ替わったタイミングを見計らって(要するにJohann-Nepomuk-Berger-Platzでの路面電車の運転が再開されてから)、出かけてきました。

Feriは都心部から2系統で向かいました。

従来、Johann-Nepomuk-Berger-PlatzでNeuterchenfelder StraßeからOttalringer Straßeに道なりで合流していましたが、運行系統変更後は、Ottalringer Straßeを横断し、Taubergasseに入ったところに停留所が新設されました。

Img_2017_09_0506

ちなみに左の図が現在の運転系統図です。

Taubergasseは、元々一方通行なので、路面電車も片方向のみの運転。都心側へ向かう2系統はRosenstaingasseを通り、Ottalringer Straßeに一旦入ってから、Neuterchenfelder Straßeに向かいます。

一方、44系統はOttalringer Straßを、そのまま走り、OttalringでU3やS45をアンダーパスして、Maroltingergasse(旧停留所名はOttakringer Straße, Erdbrustgasse)に向かいます。

Feriは、現場に行くまで、2系統を旧44系統に乗り入れさせるだけなので、さほど、大きな工事ではないだろうと思っていました。

Img_2017_09_0425

ところが、Johann-Nepomuk-Berger-Platzの現場に出向いてみて、びっくり仰天。

何とJohann-Nepomuk-Berger-Platzにある二つの交差点を完全閉鎖して、車の通行を遮断した上で、舗装をはがして新しい線路を敷設しているではありませんか。

実は、なぜ、このような大規模工事にならざるを得なかったのかと言えば、工事前後の地図を見るとよくわかります(下の地図が工事開始前)。

20170909_x201_00003

従来、2系統はNeuterchenfelder Straßeを直進し、道なりにOttalringer Straßに合流していました。ちょうど、Johann-Nepomuk-Berger-Platzを横断する形です。

それに対して、44系統はOttalringer Straßから右折してTaubergasseに入っていました。また、Schottentorへ行く44系統はRosenstaingasseから左折して、Ottalringer Straßeに入っていました。

Img_2017_09_0413

工事開始前の線路がどうなっていたのか、Feriは明確に覚えていないのですが、この周辺のOttalringer Straßeに軌道が敷設されていない区間があり、新たに軌道を敷設する必要が生じたようです。

そのため、TaubergasseとRosenstaingasseがOttalringer Straßeと交差する部分の交差点を中心に、大規模な軌道敷設工事が行われることになったのでしょう。

驚いたのは、Johann-Nepomuk-Berger-Platzを横断していた旧2系統の線路が廃止されていたことです(左の写真が廃止された軌道です)。

Img_2017_09_0427

Ottalringer Straßeでの軌道敷設工事は、道路の舗装を完全にはがしているので、軌道工事の様子がよくわかりました。

通常の鉄道や地下鉄のように厚いコンクリートの道床を整備して、その上にレールを敷設しています。これならば乗り心地が良いのもわかります。

なお、Johann-Nepomuk-Berger-Platzには9系統(Wallrißstraße-Westbahnhof間)も走っています。ダイヤ改正で9系統の経路は変わりませんでしたが、この二つの交差点を通過します。そのため、交差点にはポイントが多数、設置されています。

Img_2017_09_5194

こちらでは、通常使うポイントに加えて、途中折り返しや臨時運転に備えて、複数の方向へ行けるようにしておくのが基本(短絡線の設置です)。

そのため、交差点のポイントは非常に複雑なものになっており、一部は3方向へ行くことができる「三分岐ポイント」が敷設されていました。

ウィーンの路面電車で使用されているポイントは、原則として停車位置によって自動転換する仕組みです。

Img_2017_09_0430

ところが、Feriが訪問した時、交差点周辺にWiener Linienの職員が大量に配置されていました。ただ、工事や交通誘導を行っているような雰囲気ではありません。

写真撮影をしながら、見ていると、路面電車が近づくと、職員が手動でポイントの転換作業を行っているのです。
工事が完了していないための、自動切り替えができず、暫定的に手動転換を行っているようです。

Img_2017_09_0431

天気の良い日だけではないので、ポイント周辺には係員の詰め所が仮設されていました。この他、工事中であるため、停留所も工事現場を避けて、臨時のものが使われています。

単純にOttalring Straßeに新しい軌道を敷設するだけではなく、二つの交差点にポイントや平面交差を敷設するため、交通量も多い幹線道路のOttalring Straßeを一部、車両通行止めにして工事を行っているのですから、たいしたものです。

Img_2017_09_0422

ある意味、公共交通機関に対する考え方の違いを実感した貴重な見学になりました。今後もウィーンでは、「路面電車も都市交通として活用する」という当局の意思が表れているような気がします。

すでに軌道工事は完了しているようなので、今後、自動車が走れるように軌道周辺を舗装する工事に移行することでしょう。


※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります delicious

Br_decobanner_201105_b_3

街角の話題, 鉄道のお話 |

« 高級アパートへのご入居が始まりました | Main | Frühstückも色々です »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 高級アパートへのご入居が始まりました | Main | Frühstückも色々です »