地下鉄Oberlaa延長開業余話
今日は、先日、詳細にお伝えしたウィーン地下鉄U1のOberlaa開業に関連したお話です。前回、ご紹介できなかった話題です。
ウィーン市長をはじめとするVIPが集まったのは、Reumannplatz駅なのは、ご存じのとおり。
ヨーロッパではテロが多発していることもあり、従来の警察による警備に加えて、民間警備会社の警備員も投入されていました。
一応、関係者とPressPassを持っている人しか入ることができないエリアが設定され、金属製の柵で仕切られていました。
一般の見物客や試乗客は、柵の外で待機中。ところが、このVIPエリアは地下鉄の出口に隣接しているため、Reumannplatz駅に到着した乗客が地上に出てくると、結果としてVIPエリアを横切ることも‥
そのため、VIPエリアに一般人が混じっている時がありました。このあたり、若干警備の「詰めが甘い」ような気がしたのはFeriだけでしょうか?
ところで、この手のイベントになると、マスコミの注目を集めるため、変わった格好をした人物が現れてくるのが常。
案の定、マスコミが喜びそうな奇抜な格好をしたおじさまがやってきました。
Feriが文章で説明するより、写真をご覧頂いた方がわかりやすいと思いますが、飛行機をくくりつけた帽子をかぶっているのが特徴。本人もマスコミのインタビューに答えるのが楽しみなようで、進んでORFインタビューに応じていました。
当初は、柵の内側にいるレポーターが外側のおじさんにインタビューをしていたのですが、その後、なぜか、おじさんは柵の内側へ‥
さて、日本の場合、開通式ではテープカットが定番のセレモニーですが、今回、Reumannplatz駅では、何も行われなかったようです。単純にVIPも一般のお客さまと一緒に初列車に乗る‥という感じですね。
最も、Feriは混雑が激しく、Oberlaa側の先頭車付近を避けていたので、何らかのセレモニーがあったのかもしれませんが‥少なくともセレモニーらしき準備は発見できませんでした。これはU2のSeestadt延長開業時も同じでした。
前日までは、Reumannplatz駅での折り返し列車は、一旦、Oberlaaへ引き上げていましたが、延長開業の当日は、Leopoldau 方面から来た列車は1番線に入り、そのまま、折り返していました。
これはOberlla行き初列車を待つ乗客で、プラットホーム上の混雑が激しいことを考慮したものだと思われます。
この他、当日だけ有効の無料チケットですが、従来は主要駅の改札口付近に置かれているケースもあったのですが、今回は案内をしている係員がパンフレットと一緒に手渡しをしていました。
もっともホームページ上からダウンロードして、印刷したものも有効だったので、困ることはないのですが、何か方針の変更があったのでしょうかね。
この他、Oberlaaの旧バスターミナルは、工事前は67系統の終点でもありました。
Feriが、この地を始めて訪問した2006年には、停留所に隣接してAIRO TOWER HOTELという高層ホテル(今の水準ですと中層ホテル)がありましたが、現在は、閉鎖されて、工事が行われていました(案内図の36が該当します)。
リニューアルするのか、解体するのかはわかりませんが、かなり大規模な工事のようです。また、路面電車67系統が乗り入れていた頃は、停留所の向かいに小さなショッピングモールがあり、健康管理センターのような施設もありました。
このショッピングモールと健康管理センターの建物も現在は解体されており、その跡地が、実は今回の延長開業で各種イベントが開催された広場だったようです。
ところで、もっとびっくりしたのは、臨時バスターミナルに転用された旧67系統の停留所。
Feriは、てっきり、このタイミングで路面電車の線路は完全に取り外されていると思っていましたが、意外や意外。地下鉄工事が開始された時と同じく、残っていました。
恐らく、今後、周辺を本格的に再開発する計画があるため、あえて残していたのでしょう。また、路面電車用の架線柱も残っていました。ちょっともの悲しい風景でしたね。
ウィーンは変わらないような街ですが、実は、こういった大規模な再開発も行われているという見本です。
一方、延長開業前、67系統が折り返しをしていたPer.Albin.Hansson Siedlungは、ダイヤ改正後、完全にバスターミナルになりました。
ここでは、開業当日、67系統の運行が終了した時点で、建設重機を使って線路をアスファルトで埋めていました。この素早い対応にはちょっと驚きましたが‥
開業からしばらく経過して、落ち着いて思い出してみると、色々な発見があるものですね。しかし、当日、VolksoperFestと重ならなければ、もっと細かいところまで、チェックできたのが残念です。
また、しばらくしてから、ホイリゲ探訪も含めて、Oberlaaをたずねてみることにしましょう。
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