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September 05, 2017

ウィーン地下鉄U1 Oberlaa延長開業レポート(下)

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今日はU1の延長区間に新しくできた各駅の概要をお伝えしましょう。

○Oberlaa
駅は地上でプラットホームは島式1面2線。両側に出入り口があり、Reumannplatz側に新しくバスターミナルが新設されました。

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Therme Wien側は、駅からガラス張りのブリッジで結ばれており、Therme Wienの前に出ることができます。

面白いのはÖBB側は土地が低いため、タワー上の駅施設が設けられていることでしょうか。エスカレーターはなく、エレベーターと階段で移動するようになっています。

また、車両基地が併設されており、終点側とNeulaa側の2箇所に車庫が新設されました。

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写真をご覧になるとわかるようにNeulaa側は車庫を避けるように本線が敷設されており、迂回して駅に入る形になっています。

これはÖBBの線路が並行しているため、敷地を広げることが難しかったことが要因かもしれません。また、地下駅に比べると、ホームの幅も若干、狭いような印象を受けました。

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ただ、開業初日は大混雑したものの、通常は、それほど多くのお客さまが集中することはないと思うので、この規模でも問題はないと思います。

なお、到着した列車はホームに据え付けた状態で折り返し運転も可能ですが、通常は一旦、引き上げてから、改めて1番線に据え付けて、発車するパターンが多いようです。

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Neulaa
この駅も地上駅です。ホームは島式の1面2線。両側に出入り口がありますが、Oberlaa側は駅舎が上にあります。

やはりガラス張りのブリッジが設けられています。比較的小規模な駅と言えるでしょう。

地上駅に関しては、自然光を取り入れられるように屋根の一部がガラス張りになっています。

NeulaaとOberlaa間には車両基地があるため、車窓からの景観はよくありません。

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○Alaudagasse
この駅から地下になります。ただ、地下に入ってすぐの場所あるため、浅いところに駅があります。

ホームは島式1面2線。広いホームが印象的です。余裕を持った設計なのが、うらやましい限り。

ホームが地上に近いため、階段とエレベーターで地上の駅舎とホームが結ばれています。ちなみに、この駅は、開業前、路面電車67系統が折り返しをしていた場所です。

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興味深いのはOberlaa側に引上げ線が設けられていることです。明かり取り区間に2線の引上げ線があり、当駅での折り返しも可能です。

実際に運行が開始されてから時刻表を見ると、全列車がOberlaaまで行くわけではなく、Alaudagasse行きも設定されていました。当然、この折り返し設備を使っていると思われます。

また、Altes Landgutに巨大な競技場があるため、大規模な試合が開催される場合は、この引上げ線を使った臨時列車を設定するのかもしれません。

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この駅にはバスターミナルが併設されており、16A、17A、19A、67A、67Bとの乗り継ぎができます。

余談になりますが、以前、68系統が折り返していた場所がバスターミナルになったのですが、開業当日、68系統の運行が終了した時点で、線路をアスファルトで埋める工事が行われていました。

もう、この場所には路面電車が来ないことを印象づけるシーンでした。

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○Altes Landgut
中間駅では最も大きい駅です。ホームは島式1面2線ですが、地下深い場所に駅があるため、上下線のホームは独立した形になっています。

これは前後の区間がシールド工法で建設されたためのようです。一見すると、駅もシールド構造のようですが、駅部分のトンネルを見ると普通の開削工法で建設されたようです。

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地下深い場所にあるため、長いエスカレーターが4基設置されていますが、地上からの光を取り入れるため、吹き抜けになっており、ユニークな壁画が描かれています。

この近くには競技場があるため、試合の開催日には、今後、多くのお客さまが利用するものと思われます。そのため、余裕を持った作りになっているようです。駅前広場は現在整備中ですが、バス路線15Aと接続しています。

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なお、当日は使用されていませんでしたが、駅舎の出入り口扉上部に信号機があり、混雑時には出口と入り口を分離することができるようです。これも競技場対策だと思われます。

○Trost straße
この駅も地下駅です。前後を単線シールド工法で建設したため、ホームは1面2線ですが、上下線が分離されています。

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両側に出入り口があります。Klausenburger Straße側はエスカレーター、エレベーター、階段で地上とアクセスできるようになっています。ただし、Angeligasse側については、エスカレーターは設置されていません。

地上の駅舎は道路上に設置されました。そのため、道路が狭くなっています。このあたり、道路を拡幅する余裕がないエリアでは、頭の痛い問題かも知れません。

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日本では、基本的に駅設備は地下につくり、地上の歩道上に出入り口だけを設置するパターンが一般的ですが、このあたり、考え方の違いなにかもしれません。

もちろん、ウィーン中心部のように地下に自動券売機をはじめとする駅設備を設けているところもありますが‥

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この他、地下区間に関しては、日本のスラブ軌道のようにコンクリートに直接、取り付けられていました。もちろん、緩衝用のゴムは付いているようですが、保守の合理化を狙っているようです。

そのため、新線区間は非常に乗り心地が良かったですね。

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ところで、当日、Therme Wienには、延長開業後の所要時間が出ていました。

中心部のStephansplatzから33分、Westbahnhofから40分、Floridsdorfから55分、Ottalringから55分、Seestadtから58分と、地下鉄の主要駅から1時間以内で来ることができるようになりました。

特に地下鉄から路面電車やバスへの乗り換えがなくなったのが大きいと思います。もともと人気のある保養施設ですがU1の延長開業で、利用者が増えることでしょう。

最後にWiener Linienが作成した新線区間のプロモーションビデオをご紹介します。これで、新線区間の雰囲気を掴んでいただけると幸いです。

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