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October 30, 2017

新型路面電車Flexity、営業開始は2018年末に決定

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今日は先日、プロモーションビデオをご紹介したWiener Linienの新型路面電車「Flexityの続報」です。

プロモーションビデオ公開後、車両の詳細と同時に、今後のスケジュールがWiener Linienから発表されました。

まず、現在、ウィーンのBombardier工場で製造されているのは、量産先行車のようで、まだ、内装などの工事が残っているようです。

今後、仕上げを行いWiener Linienに引き渡されるのは2018年はじめになる模様です。

その後、現車を使って市内各路線で大規模な路線適合テストを実施することになりました。その結果は、量産車に反映される予定です。

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適合テストの結果、大規模な設計変更が行われることにあると運行スケジュールが変わる可能性がありますが、他の都市で実績のある車両ですし、予め、設計段階で調査をしていると思うので、それほど、大きな変更は生じないと思います。

そして、型式証明を取得した後、2018年末から営業運転を開始することが発表されました。という訳で、実際に乗ることができるのは、1年後です。

Flexityは完全バリアフリー仕様(床面まで215mm)で、車いす用スペースが2箇所、ベビーカースペースが8箇所設けられます。

最近、ULFも改造されてベビーカースペースが増えていますが、Flexityでは最初から、スペースが増設されています。

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Flexityは5連接車で、車輪は両側と中央の車両に取り付けられています。ULFが連節部分にモーターを縦に搭載し、車輪を駆動していたので、客室内は完全なフラットでした。

これに対して、FlexityはU6の車両Type Tと同じく、車体中央に車輪があるため、両側と中央の車両には車輪を格納したハウジングがあります。

この部分はハウジングをカバーするため、座席が向かい合わせに設置されているため、一般の人にはわかりませんが‥

客室はULFとよく似ていますが、この向かい合わせ座席が唯一、異なる点かもしれません。

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運転室は、タッチスクリーンを多用したフルデジタルコックピットになっている他、死角をチェックするミラーの代わりにビデオカメラが設置されました。

ご存じのようにULFや既存の路面電車は、運転台からの死角をチェックするため、大きなミラーが付いていますが、今回は、この機能をビデオカメラで置き換えるものです。

そのため、外観では大型ミラーがなくなり、非常にスマートです。

当然、省エネに関しても考慮されており、ヘッドランプはLEDの組み合わせになっています。最近のバスなどと同じく大型の情報ディスプレイが幕板部分に取り付けられる予定です。

Flexityは156編成の増備が計画されており、順次、従来の路面電車(E1、E2)と置き換える計画になっています。

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Flexityが全編成投入されると、ウィーンの路面電車は全てバリアフリー仕様に統一されることになります。

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鉄道ファンにとっては、旧型の方が、人気がありますが、利用者にとってはバリアフリー仕様の新型車両は、利便性が高いだけに、Wiener Linienのブログには、利用者から様々な要望が寄せられています。このコメントを見ると、期待の高さがわかります。

やがて写真のような光景も「過去のもの」になることでしょう。

余談になりますが、ヨーロッパ各国の路面電車の模型を製造・販売しているウィーンの鉄道模型メーカーLeopold Hallingでは、現車の登場前に1/87スケールの「Flexity Wien Modell」を発売しています。デジタルシステム対応で、お値段は269Euroです。

鉄道模型ファンの皆さまは、一足先にFlexityの姿を身近で眺めることができますね。同社ではULFやE1も発売していますから、1年後の「ウィーンの街角」を再現できる訳です。


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