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November 06, 2017

番外編 イタリア珍道中(上)

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先日、酒気帯び運転の話題でも少し触れた「イタリアでの駐車違反」。GRADOという北イタリアにあるマリンリゾートでの出来事でした。

そこで、今日は、GRADOへの珍道中をご紹介しましょう。

1993年夏、イタリア空軍のアクロバット飛行チーム「フレッチェトリコローリ」が北イタリアのGRADOという海岸に面した街でエアショーを行うという情報を、雑誌で入手しました。

実は、日本では例が少ないですが、ヨーロッパでは、夏の時期、マリンリゾートでエアショーが開催されることがよくあります。空軍基地や空港でのエアショーと異なり、展示飛行をする航空機は、別の場所からやって来ますが、海岸の上空で展開されるショーは、なかなか魅力的で、人気があります。

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現在のようにインターネットが普及しておらず、リアルタイムで情報を入手することが難しかった時代です。実施の可否もわからないまま、オーストリアから北イタリアのGRADOへ行くことを決めました。出発地点はPuchbergだったので、GRADOまでは約500kmのロングドライブです。

Wr.NwustadtからGrazを経てKlagenfurtへ向かうA2ルートを使いました。全区間がアウトバーンなので、結果としては早く到着できる見込みです。

PuchbergからVillachまで約5時間かかりました。当時は通貨が違うのはもちろん、アウトバーン上の国境検問所も健在です。

イタリア国境でオーストリアシリングからイタリアリラに換金し、検問所を通過し、一路、GRADOを目指します。

GRADOは本土から離れた島で、堤防上の道路で本土と結ばれています。日本の江ノ島のようなイメージですが、島自体は、かなり大きく、島全体が一大マリンリゾートになっていました。実際には大島と小島の二つから構成されていました。

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ちなみにFeriがGRADOに到着したのは15時30分でした。

しかし、通常、パブリックのエアショーが開催される場合、街中にポスターなどが出ているのですが、一切、ありません。嫌な予感がしましたが、このままオーストリアに戻るのも大変なので、GRADOに宿泊することを決め、地元の旅行代理店に飛び込んで、ホテルをとってもらいました。

バカンスシーズンで込んでいましたが、何とか部屋の確保に成功。ただ、事実上の飛び込みだったので、★★★★という通常では考えられないデラックスホテルDIANAに宿泊することになってしまいました。

GRADOは、街が狭いこともあり、ホテル専用の駐車はなく、ちょっと離れたところにある公共駐車場を利用する仕組みだったことが、後にわかったのですが、到着時は、疲れていたこともあり、そこまで気が回りませんでした。

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ホテル近くの路上にレンタカーを止めたのですが、前にオーストリアナンバーの自家用車が止まっていたため、駐車ができるものと思い込んでしまったのです。左の写真で、一番奥に写っている車がFeriが借りていた自動車です。

ちなみに、後で確認したところ、駐車禁止の標識が出ていたので、ホテル到着時の対応などは許可されているようです。

さて、ホテルにチェックインした際、フロントでエアショーのことをたずねると、親切な女性マネジャーが“当初は計画されていたが、ボスニア情勢が悪化したため、中止になった”という情報を教えてくれました。

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ただ、その後、ホテル内を散策しているフレッチェトリコローリのパイロットがサインした写真が掲げられていました。

このことから、過去にGRADOでフレッチェトリコローリがエアショーを実施したことはあったようです。その際、地上支援クルーなどが、このホテルに宿泊したのでしょう。

リゾートエリアであるため、街の中心部は自動車の乗り入れが禁止されています。実際、宿泊したホテルも玄関前までは車の乗り入れが可能でしたが、その先は歩行者専用になっていました。

その後、アドリア海に面した海水浴場を見学しましたが、ものすごい人でびっくり仰天。どうも宿泊だけでなく、日帰りで来るお客さまも多いようです。海水浴場は有料でしたが、本当に沢山のお客さまで賑わっていました。

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Feriが訪問した時は、GRADOが海浜リゾートとして開発されてから100周年を迎えた翌年だったようで、見事なポスターが街中に出ていました。

正直、このデザインセンスには脱帽です。イタリアの底力を見せつけられた気がしました。

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海水浴場に隣接した海岸は、岩場になっているため、ビーチでくつろぐことはできません。そのため、デッキになっていました。

また、海水浴場の反対側に小島があり、大規模なマリーナがありました。大島と小島の間には運河があるため、マリーナには最適な立地です。このようにGRADOは、島全体がマリンリゾートエリアになっている訳です。

大規模なマリンリゾートなので、銀行には自動両替機もありましたが、何と、日本円にも対応。これにはビックリ。さすがのFeriも、両替にチャレンジすることは断念しました。何しろイタリアですから‥

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街の偵察を終えてホテル前の路上に止めてあったレンタカーへ戻ると、何と、駐車違反通告書が張ってあるではありませんか! ホテルのフロントで駐車場の確認をしたところ、公共駐車場に止めるように指示され、直ちに移動。

リゾートエリアなので、街の中は夜遅くまでリゾートウェアで散策する人で賑わっていました。

夕食は、当然、シャニガルテンで本場のピザ。さて、駐車違反の通告書をどうするか? すっとぼけてオーストリアに戻ってしまう手もありますが、思案のしどころです。


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